概要
スマホゲー情報サイト『ファミ通App』で連載の、ちょぼらうにょぽみ氏による4コマ漫画『虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会』に登場する上原歩夢のこと。
他には宮下愛と天王寺璃奈が登場しており、この4コマの3人は「ファミ通組」と呼ばれている。
漫画一覧はこちら
連載開始時は『スクスタ』配信前。この4コマはキャラクターの掘り下げと、それを通して売り込みをするという、すなわち数少ない公式からの供給を担っていた。だが、ギャグ漫画化にありがちなキャラ崩壊を、よりにもよってここで発動させており、ファンの間で良い意味でも悪い意味でも話題になった。
ファンの多くが知るスクスタ版やアニメ版との相違点は他にも、紫色の巨大な蛇を飼っている、クソゲー愛好家などが挙げられる。
なお、愛と璃奈は目立ってキャラ崩壊はしていない。強いて言うなれば、愛は素手でぬか漬けを丸かじり(手に匂いがつく)する場面が数回あり、行儀が悪い。
破天荒な行動の数々
- 第1回で愛のダンスを見せられ、実力差の前に覇王たらい拳を繰り出す。
- 第2回の自己紹介で噛んで、それを挽回するかのように某ブーメランパンツ芸人の物真似をする。
- 道行く人が自分を知らないと聞かされるや否や「だったら殴られても文句言えねーよなぁ!?」と大激怒。
- 璃奈の素顔を暴くため璃奈ちゃんボードに水をかける。
- マンスリーランキングで順位が低かった愛に暴言を吐く。
- マンスリーランキングで順位が高かった璃奈に喧嘩を売る。
- 順位アップのため敏腕プロデューサーへ画面越しに呼び掛ける。そのさいTKや「あきもとーー!」とほぼ名指し。
流石にやりすぎたためか、第18回でこれまでの歩夢は悪魔に取り憑かれたことによる別人格という設定が追加されており、以降は初期設定どおりの性格に軌道修正された。
……と思いきや、
- 地球を侵略してきた宇宙人に某漫画の衣装で立ちふさがり、ロボダンスを披露。魅了して撃退する。
- 璃奈に対して、アリの巣キットを無言で見せつける。反応が淡泊なのでもう一度試す。
- ダンスレッスンにペットの巨大蛇を連れ出す。このとき愛が捕食されかける。
- クソゲーのカセットでログハウスが作る野望を璃奈に打ち明ける。
- 愛にクソゲーをやらせ、戸惑う愛を放って自分はご満悦。
このように、しばしば謎行動がぶり返し、ギャグ展開の中心にも立っていた。悪魔とは何だったのか?
火星への有人探査に選ばれたのち、いろいろあって火星でアイドル活動するという超展開もあるが、こちらは歩夢本来のイメージをあまり損なっていない。
反響・影響とその後
当然ながら否定的意見もあったが、これは歩夢の改変だけが原因ではない。
すでに電撃組にて詳しく書かれているが、2017年頃の電撃組はいろいろな要素が重なって、ずば抜けた人気を誇った。
スクフェス組は『スクフェス』で一定数のファンを獲得済み。4コマも特段不穏な空気はない。
それに対してファミ通組は、作者の不条理ギャグと歩夢のキャラ崩壊が持ち味(?)。
個々の好みはともかくとして、多くの人が落胆したり、不安を抱いても無理はない状況だった。
テコ入れに関しては、作者が暴走して公式に怒られたのではないか?という憶測がされたが、実際はキャラ崩壊を指示したのは公式(運営)側だった模様。つまり、作者はちゃんと仕事をしていただけで、作者だけを悪者のように評するのは筋違いである。
歩夢役の大西亜玖璃氏は無難にノータッチかと思いきや、むしろTwitterでほぼ毎回コメントをしていた。それだけでなく、実はコール&レスポンスの「地球のみんな!ただいま!!」は、この漫画の火星編が元ネタだったりする。
現在はキャラ崩壊の真相が広まったことや、肝心の『スクスタ』で炎上騒動があったり、さらに後述の逆輸入も相まって、初期路線も含めて再評価傾向にある。
ちなみに初期路線は公式に黒歴史化されたかというとそうでもなく、現在でも閲覧可能。それどころかファミ通Appの公式動画において、悪魔設定追加以前の四コマ漫画がまさかのキャストの声付き動画化され、YouTubeにて公開された。
2017年10月に連載開始した漫画は、2018年11月の第69回で「一区切り」を宣言。翌年1月の特別編と題した一枚絵をもって、事実上の連載終了をむかえた。
まさかの逆輸入
上原歩夢(大西亜玖璃氏)のコール&レスポンスの元ネタなのは前述の通りだが、アニメ版放送直前(2020年7月頃)から、まさかの逆輸入が始まった。
アニメ放送以前
- 中須かすみが歌う『無敵級*ビリーバー』のPVにて、サスケのぬいぐるみが歩夢と一緒に出てくる。しかもサイズはほぼファミ通4コマ版準拠。
- 同PVにて、スクールアイドルの神様、火星人、悪霊、ツチノコがゲームの景品としてカメオ出演している。
- ニジガク2ndライブのキャラ別グッズとして、サスケぬいぐるみが実際に商品化された。さすがに4コマ版サイズでは大きすぎるせいか、全長が70cm(太さ8cm)にまで縮小される。これには大西氏もニッコリ。
アニメ版以降
- アニメ版のOPと本編にて、歩夢の部屋のシーンでサスケのぬいぐるみ(2ndライブサイズ)とクソゲー……ではなくファミコンカセットに似ているクッションが映っている。
- 第6話にて、東京ジョイポリスのVRアトラクションで現れた敵はスクールアイドル星人だった。そのほかスクールアイドル星人ぬいぐるみ景品の姿も確認した。
- アニメ放送時に発売されたタペストリーComic Bookの、アニメ版と大きな異なる展開であったスクスタ版準拠にもかかわらず、表紙にいる歩夢がサスケのヘアピンをつけてる。
…など。
そしてとある楽曲CDドラマパートで「火星にライブに行って、他の惑星に攫われる」展開となって火星人にも声が付き、「ニジガク部活動投票」企画でも投票の結果「SF研究部」の映画作成の手伝いに行って「火星との戦争を回避する」映画になる辺り、ちょぼらうにょぽみ版4コマの影響力は凄まじい。
2期13話(最終回)では、歩夢が短期イギリス留学に行くこととなり、現地到着をLINEで報告しているが、その際ににょぽむイラストの「ぶひゃ」「HELP!」スタンプを使用している。
後にこのスタンプは実際にLINEスタンプとして商品化されている。
数年ぶりの復活
ラブライブ!シリーズ公式Xにて、ニジガク6th Live!愛知公演開催のカウントダウンが行われたのだが、2023年12月19日(あと4日)のポストにてなんとにょぽむが帰ってきた。
アニメメンバー13人が登場したため、ちょぼらうにょぽみ氏による高咲侑とR3BIRTHは初。
歩夢がスクールアイドル罪で火星人に処刑されそうになったり、列車になったり、破天荒な内容は相変わらず。
大西亜玖璃氏のコメントも久しぶりに見られた。
なお、2024年1月26日~2月12日に東京アニメセンター(渋谷モディ)で開催の「ニジガクレトロポップコレクション」にて、ちょぼらうにょぽみ氏によるイラストのグッズが発売される。
そして、2024年4月1日にエイプリルフール企画として、2022年にグッズ販売された「ニジガクODAIBAND」を元ネタにした「ODAIBAND」という漫画を描き下ろした。
更に7月5日に公式Xにて「叛逆のニジガサキ」の連載した。
関連イラスト
リアル等身バージョン
関連動画
関連タグ
上原歩夢 虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会 ちょぼらうにょぽみ
サスケ(ニジガク) 桃色の悪魔 キャラ崩壊 俺の知ってるのと違う
矢澤にこ&東條希……それぞれ「252大佐」と「通りすがりの巫女さん」という名前(?)で客演。
そうですね。確かにそう思います。……ちょぼらうにょぽみじゃない方の竹書房の問題児によるアイドル作品ネタ。こちらの元ネタは『アイドルマスターシンデレラガールズ』である。
本編(または原作)とは別物な人たち