曖昧さ回避
概要
CV:牧野由依
飛王・リードの邪悪な陰謀がきっかけで記憶が羽根となって異世界に飛び散ってしまった。
性格
容姿端麗かつ、天真爛漫な心優しい性格で、国民から非常に愛されている美少女。年齢は14歳で、誕生日は 4月1日。
年相応に落ち着いているが、こっそり城を抜け出して小狼に会いに行ったりと大胆な面も。記憶を失ってからはますます大人しくなる。
能力
あっちのさくらとは対照的に運動神経は少し鈍いが、「神の愛娘」と表現される程の強運の持ち主で、ギャンブルはルールを知らなくとも自動的に最高の結果しかでない。そして強い霊感(※1)や声無きものの声を聞く力(※2)、夢見の能力などを持っている。
※1.お化けが苦手なあっちのさくらとは対照的に、幽霊たちとも友達になれるほど霊的存在に慣れている。
※2.鳥や風、植物などの声が聞き取ることができるが、中でも一番よく声が聞こえるのは『水』らしい。声無きものの声が聞こえる力を持つのは、現在の玖楼国ではサクラ姫ただ一人。
「様々な世界の記憶を躯に刻み込む」という特殊な力を持っており、飛び散った彼女の記憶の羽根は強大な力を秘めている。記憶=魂を失った事で危篤状態に陥っており、壱原侑子によってモコナと契約した時にあの場の誰よりもモコナを必要としていたサクラは、最も重い対価である「小狼との関係性」を払っている(本来なら小狼からもサクラの記憶を取るべきだが、サクラから小狼の記憶が抹消された事で二人の関係性は失われ、小狼がサクラを覚えている方がより辛くなるだろうと侑子が判断し、小狼からは何も取らなかった)。
記憶はないながらも、新たな関係を結び始めた小狼や、仲間となったファイや黒鋼、モコナと絆を深めながら共に記憶の羽根を集める旅を続けていたが、待ち構えている運命はあまりにも過酷なものだった…
正体
小狼たちと共に旅をしていたサクラの正体は、小狼と同様に飛王によって本物のサクラを元に作られた「写身」。小狼が遺跡の中に消えたサクラを追って見失った時に、写身のサクラと入れ替えられていた。
飛王は元々本物の方は万が一の時の予備として手元に置き、「写身」の方を旅立たせる事にしていた。小狼・『小狼』と違って記憶と心も写された存在だが、飛王にとっても計算外な事に本物と遜色ない写身を作った反動で、元となった本物のサクラは消滅してしまった(実際は躯だけは侑子に回収されており、後に写身の小狼とサクラが転生する時に使われた)。
本来の冷酷非情な性格に戻ってしまった小狼がいなくなってからサクラも暗い雰囲気になったのは、好意を寄せていた小狼がいなくなっただけではなく、直前に得た羽根の記憶によって自分も写身であった事を思い出してしまった為。サクラ姫が写身であることは『小狼』とファイは最初から知っており、黒鋼だけが知らなかった。
『小狼』が時間を巻き戻す前の本来のサクラは、7歳の頃に小狼と出会い仲良くなるも、飛王に死の呪いをかけられてしまう。そして14歳の時に呪いが発動してしまうが、死ぬ直前に『小狼』が侑子にやり直す事を願った。侑子は願いの通り7歳のサクラが呪いをかけられる時の時間を切り取ったが、『小狼』はその代償として飛王に捕らわれの身となってしまい、いなくなった「小狼の両親の子ども」の存在を穴埋めするために四月一日君尋が生まれた。
そして切り取られた時間の本体のサクラは、7歳の姿のまま時が止まった玖楼国で『小狼』がやり直せる時まで待ち続け、世界の理を乱す程の魔力を止められた時間の中で溜め続けていった。
写身のサクラ姫は、記憶の羽が自分の夢の世界にもある事を知り、そこで小狼を待ち構えるために魂と躯を分離し、「強運」を対価に魂だけが夢の世界へ渡った。その後夢の世界の小狼と『小狼』の戦いを身を挺して止め、自らも写身であったことを語り、小狼に「あなたが、す…」と言いかけながら消滅。残された躯も飛王に回収されてしまった。
写身のサクラの魂は侑子に助けられて生きる事を選択し、閉じられた時間の輪の世界にて共に転生した小狼と再会して、小狼との間に『小狼』を息子として授かった。写身のサクラ姫も写身の小狼と同じく、時間を戻して飛王・リードとの戦いの場に戻ることになる。そして全てが終わると一枚の記憶の羽根になって消滅して本体のサクラ姫の元へと還った。
本体のサクラ姫は、時間を止められたままの遺跡で『小狼』に手を取られ助けられた後、飛王に捕らわれていた写身のサクラの躯と融合し、瞬時に7歳の体→14歳の体へと成長した。目覚めたサクラ姫の本体と写身二人の時空を超える力により、理の壊された世界は元に戻る。そして本体のサクラ姫だけが、時間を巻き戻す前の玖楼国に帰れた。
最終的には『小狼』と両想いになるが、旅立つ決心をした『小狼』を見送り、自分の真名(=ツバサ)を彼に伝えて再会できる日を待ち続けている。
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