概要
『SCARLET NEXUS』とは、バンダイナムコエンターテインメント製作のブレインパンク・アクションRPGである。
また、これを基にしたテレビアニメが、2021年7月から同年12月にかけてTOKYOMX、サンテレビ、AT-Xに加えてBS11にて放送された。また、同年10月から2022年3月(または4月)にかけて岐阜放送に加えてテレビ東京系列局・日本テレビ系列局各約1局ずつ、TBS系列局約2局でも放送されている。
ストーリー
【その緋は解放か、断絶か】
新歴(にうれき)2020年。人類の多くは、思考や意識を外界に作用させる力、「脳力」を生まれながらに備えていた。その生活は一見便利で、平和にも見える。しかし実際は、成層圏より降下する異形の生命体・怪異の存在が彼らの命を脅かしていた。
怪異を討伐すべく、ニューヒムカ政府によって結成されたのは怪伐軍。ひと際強い脳力の持ち主、「超脳力者」によって組織された軍隊だ。超脳力は、発火、超高速、透明化など、個人により様々な発現の形をとる。
念力の超脳力を持つユイト・スメラギは、幼い頃、怪異の襲撃から怪伐軍によって救われた。以来、志願兵として厳しい訓練に耐え、ついに入隊の日を迎える。
一方、スカウトで怪伐軍に入隊したカサネ・ランドールは以前より不可思議な夢を頻繁に見ていた。
「赤い糸から手を離さないで」――カサネが夢で告げられる言葉の意味とは? 怪異の正体、そして隠された世界の秘密とは……。ユイトとカサネは、抗えない運命に巻き込まれていく。
登場人物
主人公
ユイト・スメラギ(CV:榎木淳弥) |
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本作の主人公の一人。幼い頃、命を救われたことがきっかけで怪伐軍に憧れを持つ。スカウトはされなかったものの、努力の末に志願入隊を果たす。ニューヒムカ建国の父であるヤクモ・スメラギを先祖に持つエリートの家系。強さと優しさを持ち合わせた少年。超脳力は手を触れずに物体を動かす、念動力。 |
カサネ・ランドール(CV:瀬戸麻沙美) |
本作の主人公の一人。スカウトにより怪異討伐軍訓練学校へ入学し、首席で卒業。名門ランドール家の養子。血の繋がらない姉、ナオミには執着とも言える強い愛情を持っている。クールな合理主義者であり、誤解を受けやすい。超脳力は念力。 |
パーティメンバー
ハナビ・イチジョウ(CV:嶺内ともみ) |
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ユイトと同期の新入隊員。明るく前向きで、なんでも一生懸命に取り組む性格。ユイトとは幼馴染で、常に気にかける素振りを見せる。おじは怪伐軍病院の理事長を務める。超脳力は発火。 |
ツグミ・ナザール(CV:高野麻里佳) |
内気で人とのコミュニケーションが苦手なため、たどたどしい喋り方をする。カゲロウとは比較的、気軽に喋ることができる。意外と負けず嫌いな一面も。兵士としての能力は高く、優れたサポート役をこなす。趣味はガーデニング。超脳力は透視。 |
ゲンマ・ギャリソン(CV:竹内良太) |
他隊員と比べて怪伐軍歴が長く、成長抑制の作用が薄れ始めている。物静かで、ユイトのよき相談相手。戦うことに関しては超エキスパートだが、一般的な流行には疎い。超脳力は硬質化。 |
ルカ・トラヴァース(CV:赤﨑千夏) |
見た目は少年のようだが、怪伐軍の経験は長く、七剣星の1人。華奢な体格を不満に思っており、強靱な肉体を求めて筋トレとプロテインを欠かさず、巨大なハンマーを武器としている。カレンの実の弟。超脳力は瞬間移動。 |
シデン・リッター(CV:河西健吾) |
ひねくれ者のあまのじゃくで、毒舌。しかし能力は高く、態度の悪さを補ってあまりある戦果をあげている。カサネとはよく衝突するが、あまり相手にされていない。静電気体質であり、どんなときも絶縁体仕様の手袋をつけている。超脳力は放電。 |
アラシ・スプリング(CV:堀江由衣) |
怪異討伐任務のほか、怪伐軍外への広報も担っており、カメラの前では愛想がいい。しかし実は怠け者でやる気がなく、カメラがいなくなるとぐでっとなってしまうため、「ぐでアラ」と呼ばれることも。頭の回転が速く、エンジニアとしても非常に優秀。フブキの姉。超脳力は超高速。 |
キョウカ・エデン(CV:原由実) |
キョウカ隊の隊長であり、隊員を母親のように優しく見守っている。才色兼備で包容力のある女性。怪伐軍内外にファンが多くいる。しかし本人に自覚はない様子。超脳力は複製。 |
カゲロウ・ダン(CV:浪川大輔) |
口の達者なお調子者。享楽的で隊の規律を乱しがちだが、悪びれる様子はない。社交的で、男女問わず懐に飛び込むのがうまい。しかしどこか本心の見えないところも。ツグミとよく話している。超脳力は透明化。 |
キーキャラクター
ナギ・カーマン(CV:内田雄馬) |
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気のいいムードメーカー。怪伐軍のスター性に憧れるミーハーだが、根は極めて真面目な小市民でもある。まっすぐすぎるユイトにハラハラしながらも付き合ってしまうお人好し。超脳力は空気操作。 |
ナオミ・ランドール(cv:西明日香) |
心優しいカサネの義姉。穏やかさと強さを併せ持つ。カサネとお揃いの髪飾りを付けている。これは、カサネがランドール家に来た幼少の頃に、「姉妹の証」としてナオミがプレゼントしたもの。超脳力は未来予知。 |
フブキ・スプリング(cv:千葉一伸) |
怪異討伐軍第1連隊長にして七剣星の1人。アラシの弟でもある。超脳力は冷却。 |
カレン・トラヴァース(cv:檜山修之) |
怪異討伐軍第2連隊長にして七剣星では勲1等と称される程の実力者。ルカの兄。超脳力は不明。 |
怪異
- ヴァース・ポーズ
尻尾状の器官には鈴のようなものがついており、この鈴の音で同種が集まるという説がある。長い足は強靭で、遠くに獲物を見つけると恐るべきジャンプ力で跳び上がって蹴りつける。
- バディ・ラミィ
獲物が近くにいない場合などに、バディ・ラミィ同士で握手のような行動を取ることが確認されている。そのまま手を離すことなく各々が行動するため、最終的にどちらかが相手の腕をもぎ取る。これが、手に持った腕の正体のようだ。
スタッフ
監督 | 西村博之 |
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シリーズ構成・脚本 | 加藤陽一、根元歳三 |
脚本 | 井上亜樹子 |
キャラクターデザイン | 伊藤裕次、西村博之 |
美術監督 | 田山修 |
色彩設計 | 安部なぎさ |
CGラインディレクター | 伊藤仁美 |
CGモデリングディレクター | 島野達也 |
撮影監督 | 井関大智 |
編集 | 吉武将人 |
音楽 | 穴沢弘慶 |
音響監督 | 立石弥生 |
原作 | バンダイナムコエンターテインメント |
企画・制作 | サンライズ |
製作 | SCARLET NEXUS製作委員会 |
表記ゆれ
関連タグ
D_CIDETRAUMEREI:メディアミックスでアニメも展開、放送(開始)時期が同じという繋がり。ただし、こちらはソーシャルゲームでのリリース、舞台が現代等の差異もある。
SYNDUALITY:後年(2023年)のバンダイナムコによる類似メディアミックス作品。ゲーム版に関しては、2024年度にβテストが実施予定だが、現状ではリリース時期未定という事になっている。
外部リンク