「うわぁ…。いつも本当にありがとう。さやかはレアなCDを見つける天才だね」
概要
上条恭介とは、アニメ『魔法少女まどか☆マギカ』に登場する人物である。
将来有望なヴァイオリン奏者だったが、事故により二度と演奏のできない体となる。さやかの思い人。(公式サイトより)
CV:吉田聖子
人物像
事故により入院していて、連日さやかの見舞いを受けていた。
初期はさやかと良好な関係であった様子で、一つのイヤホンを片方ずつ使って一緒に曲を聴くなど親しげな姿を見せていたが、医者に現状の医学では左手を治せる見込みが無いという事実を聞かされ、自暴自棄になる。
それを見かね魔法少女になることを決意したさやかの癒しの祈りにより手が治るが、本人が奇跡の理由を知ることはなく、その翌日の見舞いでさやかに連れ出された病院の屋上で快復祝いを行い、蘇ったヴァイオリンの腕前を披露した。
その後、怪我の回復により中学校に登校し始めるが…
さやかの他にもその親友である志筑仁美から想いを寄せられている。
なお脚本「The Beginning Story」の8話では、入院中に病院にある古い漫画を読んで石ノ森章太郎の作品が面白いと言っており、漫画には詳しくないと言う仁美に勧めている。しかしアニメではこの会話はカットされた。この箇所は、石ノ森作品の仮面ライダーやサイボーグ009のように人では無くなったさやかの悲哀を暗示しているのかもしれない。
(ちなみに今作の脚本を書いた虚淵玄は、後に仮面ライダー鎧武の脚本を担当する事になったが・・・。)
劇中での役割
彼の行動次第でさやかの運命が大きく変化する可能性があったため、視聴者から注目されていたキャラクター。できることならさやかと一緒に幸せになってもらいたかったのだが、現実は…
名前について
元々は上條だったのだが、いつの間にか公式サイトや漫画版で「上条」表記になり、第7話EDでも「上条」になったので、現在はこちらが正しい事になってしまった。どういう事だおい…
似た苗字の繋がりで、しばしば上条さんと呼ばれていたが、読みだけでなく本当に同じ苗字になってしまった。
腕が治ったからといって幻想殺しが使える訳ではないし、もちろんさやかの身体に起きている異変も、幻想殺しのせいで無効化されることはない。もちろんアンデッドを召喚することもできないし、滑舌の悪い師匠もいない。
ちなみに、禁書目録Ⅱの13話以降とまどマギは放送時期が重複している。
どうしてこうなった?
彼のさやかへの感情については疑問が多かったが
「さやかとは親友同士と思っていて、恋愛感情を持たれているとは思っていなかった」
「退院のことのことを知らせられなかったのは単に急だったからで、学校で声をかけられなかったのは先に声をかけてくれた子の相手で手いっぱいだったから」
と雑誌のスタッフインタビューで明かされた。
また、脚本の虚淵玄氏は、「恋愛より音楽を優先するような人間だから、さやかが付き合ってもあまり幸せになれなかったのではないか」とも供述している。(さやかに限らない事だが)
それでも、二人が半歩踏み出せていれば、(両者にとっての)後悔の無い結末があったのかもしれない。
TV版本編中での入院時は看護師達に「難しい患者」と影で言われており、また4話では手が治らないことを告げられるとさやかに当たり散らしてCDを割り怪我をするなど(悪意はなかったとしても)自分のことで頭が一杯になると他者への配慮がややおろそかに自己中心的になる面があることが示唆されている。それに加えて彼はさやかが自分のために命を差し出してまで魔法に頼ったことを知らなかったので、さやかへの感情が格別進展しなかったのも無理はない。
劇場版
本編二作では、TV版とほぼ同じ。
しかし新作「叛逆の物語」では、上記の通り恋愛より音楽を優先してしまい、志筑仁美に寂しい思いをさせていた。物語の舞台である結界の中では、これがきっかけとなって、彼女にナイトメアを生じさせてしまう。
なお、上記の結界に囚われる直前において、仁美と仲睦まじくデートをしている描写があったことを補足しておく。
魔法少女まどか☆マギカポータブル
ゲーム版では、さやかに対する彼の気持ちが、一部ではあるが補完されている。
あるシナリオでは、(魔女による精神攻撃の可能性あるが)自殺しようとした所をさやかに止められており、その事についてさやかに感謝の意を示している。
また、魔法少女であるさやかの姿を見た時の反応は、二つのシナリオで全く異なる展開を見せている。
マギアレコード
6周年記念に実装された悪魔ほむらの魔法少女ストーリー(叛逆の物語の再現)に仁美と共に登場しているが、グラフィックは単色モブ。
…だったが、仁美と同様にScene0では固有のLive2Dに昇格した。
二次創作
イラストではさやかちゃんも救い隊のイラストのほとんどがそうであるように、さやかとのカップリングがハッピーエンドルートだというものが一般的である。(しかし、さやか役の喜多村英梨氏や虚淵氏は「恭介とくっつくのが本当の幸せとは限らない」とも言っている)
また、他にも
- さやかと仁美が自分を巡って取り合いをする修羅場ルート
など、サブキャラクターであるにもかかわらず、多種多様なネタが存在する。
魔法少年きょうすけ☆マギカ
お約束の魔法少女化ネタは彼にも存在する。
詳しくは魔法少年きょうすけ☆マギカの記事を参照。
関連イラスト
関連タグ
上條恭介(元の表記)
Holger(彼に良く似ている使い魔)
カップリングタグ