作中での彼女の扱い
さやかは不憫
10話にて魔法少女化した場合、魔女化はほぼ確定されることが判明した。
もっとも、契約していない世界も同時に描写されたため、魔法少女にならなければ、
どこにでもいる普通の女子中学生として生き続けることになるだろう。
ただ、この場合でもワルプルギスの夜の襲来により破滅的な結末を迎えることがほとんどの為、
さやかが真に幸せな結末は公式では今のところ用意されていない。
シリーズ脚本である虚淵氏のお気に入りキャラとの事で、徹底的にいじめられているという説もある。
また、『ひだまりスケッチ』の沙英とあわせて、「蒼樹うめ青髪の法則」というのも推測される。
- 自分の(主に異性への)魅力を自覚していない。もしくは自信がない。
- 表向きの性格はやや強気気味(さやか:快活系、沙英:クール系)。
- 実際にはとても繊細でそのくせ意固地。
- 追い込まれると自滅する。
最終回にて
まどかの決意に対して激励にマミと杏子が現れたにもかかわらず、親友であるはずのさやかは出番なし。
(まどかの願いの動機の大部分がさやかの悲劇的な結末を救済したいというものであったため、救う対象であるさやかに激励されるのはおかしいという考察あり)
また再構築された世界(エピローグ)では冒頭でいきなり魔獣と相打ちとなり、復活したマミや杏子に対してこちらも出番なしとなっている。
(最終回の出番だけならマミや杏子よりも多いのだが)
魔女救済に関してもさやかは「本当は恭介がもう一度演奏する姿を見たかっただけ」「相手が仁美ならしょうがない」と、救済というより諦めが付いたような形で解決している。
世界が改変されたことでキュゥべえやマミから魔法少女となるリスクは全て説明されていたと考えられ、本編ほど精神的に追い込まれることはなかったと考察されている。
恋愛感情に苦しんだとは思われるものの、自暴自棄になってしまった8話までと比較すると杏子と友達になれる程度には心の余裕があったのだろう。
虚淵氏の雑誌インタビューより、改変世界でのさやかは絶望によるものではなく魔力を使い果たして消滅したことが語られた。
この結末に救い隊の反応は賛否が分かれた。
賛とする救い隊は「(半ば諦めの形だが)本人が納得しているから救われたのでは…?」と結論付けたのだが…
言うまでもない。やはりこの結末に対し非とする者が多く、現在でも二次創作によって造られた幸せな世界が投稿されている。
その他
なお、監督を務めた新房氏およびプロデューサー岩上氏はさやかに救済の意見を求めたが、結果的に脚本家の虚淵氏は却下してしまう。
虚淵氏はどうやらいつの頃からか、幸せになる展開自体を信用しなくなってしまったためらしく、実際のところ本人も「ちょっといじめすぎた」とのこと。
ただそれ以前に「(他のスタッフや声優は)情が移っている」発言をしたため、「反省はしてないな」と思われている。
このページの概要
主に「本編にはない何かが起きてさやかが幸福になり魔女化しないif展開」が描かれている。
生き残り方は主に二通りだが、人間関係がマミさんよりはっきりしている分更に細分化できる。
作品内カップリング成立で魔女化回避
恭さや成立
上条恭介と美樹さやかのカップリングが成立して魔女化を回避するパターン。
さやかにとってはベストであろう状況。
もっとも、あの魔女が相手でも無双が出来そうなこのお方が介入してきたら話は別になるのだろうが・・・
その他
佐倉杏子が美樹さやかを救っている場合もあるが、紅騎士と蒼髪姫というタグが使用される。但し此方はカップリングタグという事になっている。
他にも巴マミや暁美ほむら(黒騎士と蒼髪姫)が結果として、あるいは積極的に魔女化を防ぐこともあるが、マミさんを救い隊タグと異なり、これらのカップリングにこのタグが張られることはほとんどない。
誰かが助けに来てくれました
かみじょう違い
さやかが幸せになれないなんて・・・いいぜ、そのふざけた幻想をぶち殺す!!!!!!!!!!!!!
さらには、この二人まで出てきました。
漫画も、小説も、動画も、あるのだよ。
イラストだけに止まらず、ハッピーエンドの結末になるIFストーリーも作られている。
漫画
ムカイユー作 『魔法少女さやか☆マギカ~ハートフルストーリー~』
所謂杏子が見滝原中の生徒になる再構築IFストーリー。
初期は杏さやメインだったが、後に、さやかは恭介と結ばれた。
小説
原作第7~8話を下敷にされたifストーリー
自身が人間ではない存在になってしまった事で恭介とも離れざる終えなくなってしまったさやかに杏子やまどか、そしてほむらが告白するよう励まし、そして…
登場人物それぞれの視線による描写で書かれており、特にまどか一筋のほむらが本編で険悪な関係だったさやかを慰め、叱咤するシーンは必見である。
改変後世界でのifストーリーで、おりこ☆マギカの登場人物が登場する。
魔法少女さやか☆マギカ
pixivの他でも2ちゃんねるの神コラ師がコラと判別できないような(下手をすればコラ元の方がコラくさい)絵をUPしていた。
pixivの小説では、なんと同タイトルのシリーズ作品が2作品、それぞれ別の筆者によって書かれる事態になっている。詳細は魔法少女さやか☆マギカを参照。
ニコニコ動画では…
やはり本編の結末が不満だったからか、ハッピーエンドになるコラ動画が作成されていた。
http://www.nicovideo.jp/watch/sm14403807
ゲーム版も、あるのだよ。
2012年3月15日、PSP専用ソフト魔法少女まどか☆マギカポータブル が発売された。
虚淵監修の分岐ストーリー・マルチエンディング方式を取っており、プレイヤーの行動次第ではさやかの魔女化回避される結末もあるにはあるのだが、その代償として親友のまどかが犠牲になってしまったり、さやかが主役となるルートでは分岐によっては肉体が変わり果てた姿の異常な状況での邂逅となり、恭介から「さやかと認識されずにバケモノとして拒絶される」という、原作以上に過酷な運命が待っていることも。
ただし、ルートによっては全ての障害を乗り越えて告白が成功し、
念願の恭介と結ばれて幸せになったさやかの姿を見ることが出来る。
(この際、ほむらの恭介への追求によって実はさやかにも脈はあり、告白は単なるタイミングの問題だった事が判明する。)
この時のさやかは幸せいっぱい夢いっぱいで浮かれまくりのはしゃぎまくりであり
心に余裕がありすぎて杏子の挑発もまるで効かず、あっさり受け流して一瞬で和解してしまうという、本編の煽り耐性の低さは何だったのかというぐらいの無敵メンタルっぷりである。
幸せ過ぎて有頂天になっているさやかの姿は、本編とのギャップも相まって完全にバカップルにしか見えないほど。
喜多村英梨の名演も相まってその破壊力は公式作品の中でもトップクラスである。
劇場版も、あるのだよ。
劇場版「叛逆の物語」のネタバレ注意
円環の理に導かれたさやかは、アルティメットまどかの眷属として、彼女を補佐する概念存在となっていた(さやか本人は「鞄持ち」と表現している)。
この時のさやかの身体には、魔女の力が宿されており、自らを剣で貫くことによって、Oktavia_Von_Seckendorffを召喚・操作していた。
生前紆余曲折あった杏子にも心を開いており、ほむらの辿ってきた戦いにも理解を示し、一時は和解しかけている。
ほむらのソウルジェムが魔女化寸前となり、これを導こうとしたまどかの力が阻まれた時には、同じ境遇にある百江なぎさと協力し、まどかとほむらを救出に向かう。
結果としてこの救出は失敗に終わり、さやかも魔女の力を失ってしまったのだが、それがきっかけで普通の魔法少女に戻っており、事実上の蘇生を果たしている。
結局さやかは恭介と結ばれることは叶わなかったものの、彼や仁美と再び一緒に過ごせることを喜ぶ姿が見られた。
彼女はこの時点において、ほむら以外では、(断片的とはいえ)過去の世界の記憶を持っている唯一の存在となっている。
そのため、今後の展開において重要な存在となる可能性を秘めており、TV版の不幸ぶりを考えれば、一躍大躍進を果たしたと言えるだろう。
マミさんを救い隊の任務完了から遅れる事2年半、さやかちゃんお救い隊の苦労はようやく報われた…と今の所言っておこう。