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ジュウザ

じゅうざ

ジュウザとは、原哲夫の漫画『北斗の拳』に登場するキャラクターである。
目次 [非表示]

「おれは誰にも縛られねぇ!誰の命令も聞かねぇ!!」

「そうか、将はアンタだったのか………よかろう、この雲のジュウザの命、アンタにくれてやるぜ!!」


公式サイトでの解説編集

【技】撃壁背水掌

通称、雲のジュウザ。南斗五車星の1人で、ユリアの異母兄にあたる。使う拳法は不明だが、天賦の才に裏打ちされた実力はラオウも恐れるほど。かつてユリアに恋するが、それが決して実らないことを知り、しばらく糸が切れたような生活を送る。拳王軍とユリアの軍が衝突するとユリアに協力。ラオウとは二度対戦し、一度目の対戦ではラオウの愛馬・黒王号の奪取に成功するものの、二度目の対戦で秘策の関節技を破られて敗北した。


概要編集

CV:安原義人(アニメ版)

  藤原啓治/少年時代:浅沼晋太郎天の覇王)、

  平田広明(パチンコ)

  高塚正也北斗無双

  石塚堅(激打2)

  市瀬秀和DD北斗の拳

演:伊礼彼方・上原理生(ミュージカル「フィスト・オブ・ノーススター」/ダブルキャスト)

身長:183㎝

体重:99㎏

スリーサイズ:128/99/108


出自編集

南斗五車星の一星「」の拳士で、五車星の中でも最強の実力を持つ人物。

南斗正統血統・ユリア、天狼星の拳士・リュウガとは異母兄弟の間柄。

髪の色は原作では黒・茶系統だが、アニメでは水色。


北斗神拳伝承者・リュウケンをしてラオウトキと同等と評された天与の才の持ち主だったが、自分の愛する女ユリアが腹違いのであることにショックを受け、以後は世を儚む無頼の生を送る。

明るく陽気なイケメンであり、女性には非常にモて、無頼の男どもから女をNTRまくっている(さすがに子持ちはすぐに子供の下に帰してあげているが)。が貴重な世紀末で女風呂に突撃したシーンは読者に衝撃を与えたものである。『』


ちなみに、核戦争前の幼少期を描いた『ジュウザ外伝』によると母の妹(恐らく水商売)の家で何不自由なく暮らしていたらしく、当時から美少年だったため女性店員たちから可愛がられていたそうである。


当初はラオウの野望を食い止めんとする南斗の軍には協力せず、南斗五車星としての務めには全く係わろうとしなかった。しかし、南斗六聖拳最後の将の素性を知り、死を賭してラオウに挑んだ。


その際に、原作ではフドウの部下が同行したが、アニメ版では彼を慕う舎弟たちが同行した。


決起編集

最初の闘いでは変幻自在の蹴りでラオウを翻弄し、隙をついてラオウの愛馬黒王号を奪い取った。更に伴をしてきたフドウの部下達(アニメ版は舎弟達)に命じて拳王軍の車両を落石で破壊させ、まんまと足止めに成功した。

しかし、ラオウの蹴りがかすめた脇腹からはとめどなく血が溢れており、次に対峙すれば命を捨てねばならない事を改めて悟った。


ケンシロウがユリアを託すにふさわしい男である事を確かめた後、改めてラオウと対決。

身体にを塗り、ラオウの拳を滑らせると言う奇策で懐に潜り込み、撃壁背水掌で致命傷を与えた・・・・かに見えた。

しかし、肩の『鏡明』と言う秘孔を突かれていた為致命傷とはならず、逆に拳を破壊されてしまった。

もはやこれまでと覚悟を決めたジュウザはわざと止めの一撃をその身に受け、吹き飛ばされる寸前にラオウの右腕を腕ひしぎ十字固めに捕えて砕き折ろうとした。

だが、ラオウは「うぬはこの拳王の力を見誤ったわ!」と不敵に笑うといともたやすく右腕の力だけでジュウザを振りほどき、南斗最後の将の正体を吐かせる為秘孔『解啞門天聴』を突き入れた。

毛根に至るまで肉体が血をふき出して崩壊する激痛にさいなまれながらあくまで将の正体を吐かず、あまつさえ「拳王のク・ソ・バ・カ・ヤ・ロ・ウ」と言い放ちラオウを激怒させた。

怒るラオウに対しても飄々とした態度を崩さず、何者にも屈しない自由な魂を見せつけ、笑って息絶えた。

最期まで己の意地を貫き通したその最期は、ラオウをして「敵ながら見事であった」と言わしめた。


アニメ版では激怒したラオウに地面に叩きつけられた後も立ち上がり、何事も力づくで自分の思い通りにしようとするラオウの思い上がりを嘲笑。既に肉体は死んでいるにもかかわらずなおも戦い続け、無数に繰り出されるラオウの剛拳を受けながらなおも向かって来た。

ラオウがとどめの一撃を繰り出そうとしたその時、すでに死んでいたジュウザの全身から血が噴き出し、ついにジュウザは力尽きて倒れた。

倒れた血だまりにはその生き様を象徴するように青空と雲が映っていた。


南斗孤鷲拳殉星のシン南斗水鳥拳義星のレイ同様、ジュウザもまた報われぬ愛にその生命を燃やした、死ぬには非常に惜しすぎる漢であった



総評編集

これまでに登場したシリアスな性格の面々とは違い、非常にくだけた快活な性格をしており、その気質は本人の言う通り「雲」のように自由奔放。そんな中、愛する人の想いに答えその身を賭して闘うという男らしさも兼ね備えており、出番こそ少なかったものの多くの読者に愛されるキャラクターとなった。

北斗の拳35周年を迎えた2018年に行われた「北斗の拳 国民総選挙」で主人公超えを達成した事は彼の人気を大きく物語っている。


……ただし、命に賭けて正体を黙っていた割に、「知れば疾風となって将の下へ走る 天を握った貴様が最後に望むものが我が将!!」と、思いっきりヒントとなる事を口走っている点については良く突っ込まれる。

その結果、ラオウは「何っ! 将とはこの俺が知っている人間かっ!」と勘付いてしまっており、明らかに墓穴。

そして彼との激闘を終えたのち、その戦いぶりからラオウは南斗六聖拳最後の将の正体が誰なのか見抜いてしまったのであった。これにはユリアもリハクも苦笑い。


とはいえ、それ以前にもシュレンが「きさまが前に立てばわが将の星は涙に濡れる!!」など、ジュウザほどではないがヒントを言っていたりするため、ジュウザに限った話ではないが。そもそもリハクの作戦が致命的に悪いので……。


我流の拳編集

我が拳は我流、我流は無形!!無形ゆえにだれも読めぬ!!


ジュウザの拳は、決まった型を持たない「我流の拳」を主流としている。


型にとらわれず臨機応変に技を繰り出すその動きは、歴戦を重ねた拳士でも捉えることはできない。奇妙なフェイント・変幻自在の蹴り・後ろ回し蹴り・関節技・目くらましなどさまざまな技を使い敵を翻弄するのを得意としている。

また、我流と天与の才のためか拳に恐怖は無く、構えも取らない。


勝敗にも固執せず、ラオウとの最初の戦いでも攻撃すると見せかけてラオウの愛馬・黒王号を奪い、道に岩を落とすことで拳王軍の進軍を遅らせることに成功した。

ちなみに黒王号はラオウ以外を乗せることは基本的には無く、ジュウザは数少ない黒王号が認めた人物でもある。


それ故、守りに転じると脆さを出してしまう。


おれは最期の最期まで雲のジュウザ!!


血縁者編集

ユリア

南斗聖拳正統血統者の女性。幼い頃から共に暮らし、密かに恋心を抱いていたが、南斗の重役(TVアニメ版は伯父)に己とユリアが腹違いの兄妹であることを告げられる。


リュウガ

拳王配下の将軍で、ユリアの実兄。これまでに明かされた事実より、必然的に彼らも兄弟であることになるが、作中では彼らの絡みはなかった。(リュウガが死亡してからジュウザが登場したため)

外伝シリーズにおいては何度か両者が共演するシーンがあり、『ラオウ外伝天の覇王』によると、リュウガの方が年上で、ジュウザは弟であるらしい。この兄弟の序列は後に『ジュウザ外伝』や『真・北斗無双』にも引き継がれている。

ギャグマンガ『北斗の拳イチゴ味』ではリュウガ(嫡子)→ジュウザ(庶子)→ユリア(嫡子)の順で生まれたことに対して「まあつまりは…俺の女好きは親父の血だな」と皮肉っている。


ショウザ

北斗の拳30周年に際して描かれた新エピソード『北斗の拳 -LAST PEACE-』に登場。

ジュウザの実子。本編では親子共演はなかったものの、ジュウザが一度背中を預けた黒王号との交流が描かれた。


余談編集

世界観上のつながりはないが、花の慶次の主人公前田慶次は気質に共通した部分が多く、このジュウザの翻案キャラともいえる。


キャイ〜ンの天野ひろゆき氏はジュウザの大ファンであり、作者の原哲夫氏にイラストをお願いしたところ、「忘れちゃった」と言われたエピソードがある。


KinKi Kidsの堂本剛も自身のラジオ番組で、尊敬する人物としてジュウザの名を挙げている。


関連タグ編集



南斗五車星メンバー編集

「山」のフドウ

「海」のリハク

「雲」のジュウザ

「炎」のシュレン

「風」のヒューイ

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