概要
本項では裏サクセスに出演した場合の彼女についても触れる。
サクセス
初登場時は中学三年生、主人公(13)の幼馴染で、兄の雨崎優輝は義兄。
文字通り才色兼備の完璧超人。学業は高校入試で全教科満点を記録し、運動部の助っ人も複数完璧にこなす。しかし、この完璧超人ぶりが災いし、何事も熱中するまでも無く極めてしまうため趣味が無い。
高校入学後は野球部のマネージャーとして主人公(13)と兄の所属する分校と敵対。分校マネージャーである木村冴花とは壮絶な情報戦を繰り広げ、彼女は冴花を「生涯のライバル」認定した。
性格は明るく、頭の良さの割に色々と考えるよりも直球で解決する傾向が強い。
たまに生き急ぐような言動をすることもあるが、これは自身が難病に犯されていることを知っているため。生まれつき染色体(テロメア)に異常を抱えており、自らの余命が短いことを知っていたのである。
この病状は主人公(13)と付き合っているうちに悪化、闘病生活に入ることになる。
彼女の運命は闘病を開始してからから大きく4つに分かれるが、この運命には自身も知らない彼女の正体が関わってくる。
彼女の正体
実は作中で「オオガミベビー」と呼ばれるタイプの生体兵器(戦闘用アンドロイド)の一人。テロメア異常もこの兵器としての能力を高めるためのものであった。
その能力が目覚めた場合、体組織がごく僅かでも残っていればそこから全身を再生できるという回復力に加え、自身の身体を遺伝子単位で自由に書き換え、鋭利な刃を持つ触手を作り出して敵に襲い掛かる。さらに、敵を文字通り丸呑みできるほどのポテンシャルを秘めており、まさに化物と形容できる戦闘力を持っている。
彼女のその後の運命
バッド
唯一彼女の正体が大きく関わらず、正体を知ること無く最期の時を過ごすことになる。
彼女は日が進むにつれて衰弱していくが、主人公(13)の前では病状の進行を隠し続けた。甲子園へ行く主人公(13)と別れたのが最期の別れとなり、主人公(13)が甲子園を戦い終えて帰ってくる前に死亡してしまう。
ビター
「ジャジメント(彼女を生み出した組織の後継)」の生体兵器研究者が彼女の元へ接触を図り「延命の可能性がある手術(と言う名目の生体実験)」を勧める。彼女自身は当初拒否していたが、話を聞いた主人公(13)が強く説得し、手術を受けることになる。
しかし、その手術の作用によって錯乱した上徐々に記憶を失い、最後まで手術を受けると彼女の記憶は大部分が失われてしまい、兵器として覚醒することになる。
兵器として覚醒後病院を脱走、一度は主人公(13)の前に現れて「必ず帰ってくる」という約束を交わして二人は別れる。
その後追跡部隊に敗北して死亡したかに思われたが、僅かに残った体組織から身体再生に成功。しかしこの際にほぼ全ての記憶を失い、ジャジメント内の研究者とは別の派閥の人物に確保されている。
ハッピー・アナザー
手術を受けている最中にあまりの錯乱ぶりを危惧した主人公(13)が冴花と野球部の部員達と共に彼女を病院から救出。それに気付いた研究者側追跡部隊に追い詰められていくが、彼女が自らの心臓と引き換えを差し出したことで追跡者のうちの一人が助命に同意し、結局追跡は断念され二人とも生き延びる。
この手術によって結果的に寿命の問題が解決したことによって、回復後は主人公(13)と二人で過ごすことになる。
しかし、実験の途中で脱走してそのまま実験中止になったことで、彼女の中の精神は不安定になり、「彼女自身の精神」と「生体兵器としての精神」二つが共存することになる。この精神のうちどちらが強く出るかは脱走時の行動次第。
- アナザー
表面上は手術前と変わらないのだが、要所要所でおかしな言動をしたり近所で変な事件が増えたりする。
ちなみに凶暴化した千羽矢の代表的なセリフ「トッテモ、オイシイヨ!」はこのルートで見ることができる。
- ハッピー
手術前と全く変わらない性格に戻っており、生体兵器としての精神は押さえ込まれている。
エンディングにて主人公(13)からどんな姿だろうとお前が千羽矢で大好きな事は変わらない、と言われ「私は世界で一番しあわせなバケモノだ!」と笑顔で言い放った。
パワプロクンポケット14
彼女のクローン、ハームレスが登場。千羽矢自身は登場しない。
13のビターエンドでは千羽矢にハームレスというコードネームが与えられるためごっちゃになりがちだが、あくまでクローンであり本人ではない。
その他特に言及がないためどのような経過をたどったかは不明だが、彼女自身が登場しないことなどからビターエンドの可能性は極めて低いのではと推測されている。
ルートにもよるが最終的には能力の暴走が原因で天使の姿をした化け物へと変貌を遂げ姿を消してしまう。パワポケシリーズの裏サクセスで度々登場する「天使」と呼ばれる存在は恐らくはハームレスの成れの果てのと思われる。
裏サクセス
パワポケの「裏サクセス」はスターシステムを採用しており、表の世界とは全く異なる人物として登場するようになっている。その中で、彼女はパワポケ13で出演している。
チハヤ(13裏)
海賊の頭領チハヤとして出演。出演時の姿は子供の姿(表では回想シーンで登場する8歳当時の姿)であるが、実年齢は20を超えている。
幼い容姿を利用して「遭難して助けられた子供」を装い、子供を故郷に送り届けようとする船主が現れたら、故郷と称して自分の縄張りで誘導。村に送ろうと上陸した所で手下が襲い掛かるという作戦で戦果を上げていた。
主人公(13裏)はそのターゲットに選ばれるが、結局襲撃を全て撃退している。しかし、最後の最後まで年齢がバレずに済んだことで、彼女はまともな処罰を受けずに済み、その後も海賊を続けている。
チハヤ(14裏)
旧将軍の娘で マツライダ.ユウキ(雨崎優輝)の妹として登場。かなりのお転婆で旅の途中ユウキと喧嘩して一人で行動している。
ランダムイベントで登場し、マコトの団子を盗み食いしてマコトと札勝負になった際、あっさりマコトを札にするもどういうわけか、札から人間に戻す技を身につけている。
札侍としての腕が高く、主人公(14裏)との札勝負に善戦している。その後、主人公(14裏)の励ましで将軍になる為、オオサカのボス(ホンフー)と札の真剣勝負をするも破れ、札にされてしまう。
そして、裏のボス、フダガミとして姿を現し、主人公(14裏)と札の真剣勝負をするが・・・・・・・・・