トロデーン王国の姫。黒髪ロングに緑色のタレ目の、美貌と優しさを兼ね備えた清楚を地で行く少女。
父・トロデとは似ても似つかない容姿をしているが、これは母親似だかららしい。
トロデーン城に封印されていた伝説の杖を奪った道化師ドルマゲスにより父親共々呪いにかけられてしまい、彼女は白馬の姿に変えられてしまった。
Ⅷのサブタイトルにある「呪われし姫君」とは彼女のことである。
当初は17歳だったが、物語の途中で18歳の誕生日を迎えた(「ふしぎな泉」のイベントより)。
過保護に育てられた影響かとても純粋で実年齢にしては幼い印象を受けるが、呪いで馬になってもなお馬車を引いて旅に貢献しようとする、町民から迫害を受けるトロデをかばうなど芯が強い一面もある。
音楽を好み、ピアノを趣味としていた。さらにその歌声は、馬の身であっても奇跡を引き起こすほどに美しい。
主人公との関係
近衛兵である主人公とは幼馴染の関係で、彼を近衛兵に採用したのも彼女の要望あってのこと。
主人公に以前から仄かな思いを寄せているが、先々代のサザンビーク王子と彼女の祖母が決めた取り決めでサザンビークのダメ王子・チャゴスの許嫁となっている。
当初の彼女はそれを運命と受け入れているが、旅の中で心境が変化していく。
作中の動向
道中
物語では伝説の杖の影響で絶大な魔力を得たドルマゲスの手によって呪いをかけられ、父は魔物の姿に、自らは白馬の姿にされてしまう。
そのため、周囲から怪しまれないよう馬車馬として馬車を引きながらドルマゲスを追う旅路に同行している。
彼女が馬姫様と称されるのはこの為。
馬の姿に変えられても気品さと清楚さが失われる事はなく、一部の道行く人からは「とても美しい馬」といった評価を受けている。
中盤に訪れる「ふしぎな泉」の水を飲むことで一時的に元の姿に戻り、会話できるようになる。また、それ以降は主人公の夢の中にも登場する。
物語が進むごとに会話の内容が変わるため、全ての会話を聞くには頻繁に泉を訪れる必要がある。
彼女の本来の姿は、このような一部のイベント時やエンディングなどでしか拝めない。
しかし、キャラの掘り下げの殆どが任意のふしぎな泉や主人公の夢の中であるため、ストーリーをさっさと進めるプレイングだと目立つ機会が極端に少なくなってしまう。
以下の記述にはネタバレが含まれます。未プレイの人は注意!!!
エンディング
結婚式前
暗黒神ラプソーンが討伐され、程なくして呪いが解かれて父・トロデと共に元の姿に戻る。
そして数か月後、サヴェッラ大聖堂にてチャゴスとの結婚式が取り決められる。
城の女性曰く「式の日取りが決まってから自室のピアノで悲しげな曲ばかりを弾いていた」らしい。
通常エンディング
「あんな王子と結婚するくらいならお馬さんのままのほうがよかったくらい!」と大聖堂から主人公と共に逃げ出す。
基本的に王女としての務めを果たすつもりだったが、やはり無理があったと判断したのだろう。
真エンディング
実はサザンビーク王の甥だった主人公と結婚する事に。
ミーティアには子供の頃年齢の近い友達がいなかったため、主人公の事を親友や兄妹のように慕い、その友好関係がいつしか歳を重ねるうちに仄かな恋愛感情に発展したのだろう。
『呪われし姫君』
DQ8の副題に含まれる『呪われし姫君』は当然、ミーティアのことである。
「呪われし」とは当然、シンプルに見れば作品冒頭から明らかにされている、馬の姿へと変える呪いのことを指している。
「呪い」の概念は作中で頻繁にクローズアップされており、単なるいちステータス異常に過ぎなかった過去作よりも重みを持ったものとなっている。
本編最終盤で黒幕が討たれ彼女にかけられた馬になる呪いは解かれることになるが、そのまま間髪を入れずに彼女は「王家の政略の都合上、許嫁としてとんでもない相手と結婚しなければならない」という忌まわしき運命に直面する。
あの温厚な彼女に「お馬さんのままのほうがよかった」と言わしめるほどのその悲運ぶりは、ほぼ全プレイヤーが心からの同情を禁じ得ないものであった。
そんな彼女のもとへ主人公が颯爽と現れ、改めてそこから救い出す…という展開が、本作のラストシーンのオチとなっている。
この一連の演出から、『呪われし姫君』とは単に「馬にされたミーティア」というばかりでなく、実は馬から戻ってもチャゴスと結婚しなければならない「呪われし定めを負った姫」でもあった、とするダブルミーニングであったことが窺える。
リメイク版追加要素
3DS版においては幼少期のエピソードが語られる。
ある日、優しかった母の死に絶望し口も聞けず料理にも手をつけない程の鬱状態となっていた所、一人で森の中に行き泣いてたところ、トーポと出会い、彼の手引きによって死にかけの主人公と出会い、トロデ王に進言し彼を介抱した。それが彼との出会いだったと語られる。
これらの追加要素によって、健気に譲ってくれる所や自立できる所など新たな面を知って彼女の魅力に気付いた人も多い。
pixivでは
「ミーティア」のタグで投稿された作品の方が多い。
ただし、DQ8以外の「ミーティア」を描いた作品もあるので、検索の際には適宜工夫しよう。