解説
トロデーンの国王。年齢は50歳。好物はお酒とチョコクレープ。持病は肩こりと慢性的な胸焼け、神経痛など(※これらは『戦いの記録』での彼の発言より)。
作中の動向
本編が始まるより以前に、家宝としてトロデーン城内に封印されていた『神鳥の杖』を奪ったドルマゲスにより呪いをかけられ、醜い緑色の魔物の姿にされ(どことなくハエまどうに似ている)、同じく娘のミーティア姫も呪いにより馬の姿に変えられる。
直後、杖に封じられていたラプソーンに心を侵食されたドルマゲスによって、トロデーン城と城内の住人全てを呪いのイバラで封印されてしまうが、彼とミーティア姫は杖を封印するための結界内にいたために難を逃れた。その後、唯一無事であった城の兵士である主人公と共にドルマゲスを追う旅に出る。
エンディングでは呪いが解けて元の人間の姿に戻るが、その実態は……?
ちなみに、本編中での回想シーン(顔は隠れている)やトロデーン城の肖像画(非常に分かり辛い)などで、人間時の彼を一応は確認が出来る。
人物像
気さくな性格の持ち主で、人生の先輩とも言える年齢かつ王様という役職であるが、やや我侭でヤンガスとしょっちゅう口論になるなど幼稚な一面を持ち、稀にゼシカに対するセクハラめいた発言もする。彼らとククール、更に3DS版ではモリーとゲルダを勝手に臣下として接しているが、当の五人は関係こそ総合的に良好ではあるものの、揃って彼に対する忠誠心は無い。
一方で娘のミーティア姫や仲の良い主人公に対しては温かく接し、それ以外でも困っている人(特にミーティア姫と年齢の近い女性)を放って置けずに気遣い、寛容な態度を取るなど、しっかりと道徳的な一面も持つ。
ルイネロの水晶からドルマゲスの過去を知ると、城に入れてしまった後悔と、不器用なライラスとの確執に少しだけ同情した。
若い頃に兵法と武術を習っていたようで、エンディングでは兵士を相手にポールアックスを小さな木の枝で受け止めそのまま打ち倒してしまうという、何処ぞの湖の騎士を彷彿させる高い戦闘能力を見せた。
これ以外にも今作から導入された『錬金釜』の修理や改造も手掛けており、魔術的な知識や技術も豊富な様子が窺え、意外にも文武両道のようである。
余談であるが、『戦いの記録』での発言によると、同じく若い頃に不良にからまれて全治二週間の怪我を負った経験があるらしい。兵法関連の発言も含め、武術を習い始めたのもこれがきっかけなのだろうか?
ゲーム内での彼について
普段は馬車に乗っているが、一部のイベントで何処からともなく突然現れる事もある。この時のヤンガスのリアクションは必見。
その姿故に人々から魔物扱いされトラブルも多く、ごく一部の街以外では主人公たちが街や村を散策している間は、ミーティア姫と共に外で待機している。
また、『戦いの記録』や『錬金釜』といった各種メニューにも登場しており、状況に合わせて様々なコメントが聞ける。
戦闘ではヤンガスの特技「おっさん呼び」にて、彼の号令と共に謎のおじさん軍団を引き連れ敵を薙ぎ倒していく。口喧嘩の絶えない彼らではあるが、実は気が合う友人のような関係かもしれない。
他作品の出演
ドラゴンクエストモンスターズシリーズ
『ドラゴンクエストモンスターズ ジョーカー』では呪いをかけられた時の姿がSSランクのモンスターとして登場。見た目がアレなのでモンスター扱いはまあ分からないでもないが、なぜか種族がスライム系。どこを見てスライムと思ったのだろうか。
その後のシリーズでは自然系に変更され、さらに『ドラゴンクエストモンスターズ テリーのワンダーランド3D』では???系となった。
いただきストリートシリーズ
『ドラゴンクエスト&ファイナルファンタジー in いただきストリート Portable』ではプレイヤーキャラクターとして登場した。だがトロデ自身はDランクとゼシカ(Aランク)やククール(Bランク)と比べると弱い。ただしSランク化する事が可能なのである意味無双状態なトロデを見る事が出来るかもしれない?
担当声優
余談
本作の国内版はサブタイトルが『空と海と大地と呪われし姫君』であるが、海外版では『Journey of the Cursed King』(直訳すると呪われし王の旅)となっており、ミーティア姫を差し置いて破格の待遇を受けている。