プロフィール
身長 | 169cm(アニメ1期時点) |
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体重 | 56kg(同上) |
年齢 | 13(ROL)→14(1期)→16(HAE)→19→20→21~22(2期)→24~25歳(TB) |
誕生日 | 2131年9月21日 |
星座 | 乙女座 |
血液型 | O型 |
好きなもの | 静かな場所・美味い食事 |
搭乗機 | マークエルフ→グノーシス・モデル→マークザイン→マークツヴァイ改 《グリムリーパー》→マークツェン改《アキレス》→マークアレス |
二つ名 | 西坂の秘密兵器、王子様の白馬、穀潰し、ローンドッグ野郎(小説版)、スーパーエースパイロット、世界の英雄(2期)、ミールの申し子(TB) |
概要
人工子宮で誕生した竜宮島のデザイナーベビーの1人であり、フェストゥム因子の影響により、人並外れた身体能力を持つ。具体的には小説版にて、幼馴染の皆城総士にオリンピック全種目で金メダルが取れる(シンクロはともかく)と太鼓判を押されたほど。
また、ファフナーパイロットとしての生来の素質は、候補者の中でトップクラスに位置する。
陶芸家の父・真壁史彦と2人暮らし。親子揃って口下手なため会話こそ乏しいが、折り合いは良い。
エースパイロットだった母・真壁紅音は、一騎が物心付く前にフェストゥムに同化され、死因については一切教えられずに育つ。なお、真壁は母方の姓である。
常日頃から家事をこなし、料理が得意。後に勤め先で「一騎カレー」が名物メニューとなる。
性格
協調性に欠けるが純朴かつひたむきで、2004年の冲方丁氏へのインタビューによると母性的な性格。また、史彦曰く「母親に似て、信じた道を最後まで進みたがる」性分。
極度に自己否定が強いために、戦いに最も重要なファフナーとの一体化に適しており、搭乗の際の変性意識がほぼ見られない。実は戦闘中、「ニーベルングの指輪(パイロットの愛情や同情を封じて、攻撃衝動で満たすシステム)」の効力も相まって、美しく輝くフェストゥムを壊すことに密かに快感を覚えており、ファフナーから降りた後そんな自分を嫌悪するのが常。
劇場版の前日譚にあたる小説『Preface of 蒼穹のファフナー HEAVEN AND EARTH』の回想では、瞑想訓練の際の心象風景である「暗く冷たい海の中」について、「外交的・探求型・“さまよえるオランダ人”的な気質なのに、海の上にいないのは珍しい」と指摘されており、本人は「罰するために、暗い海に自分から落ちた」と解釈している。
その原因は、小学生の頃親友だった総士が同化衝動を引き起こした際に「ひとつになろう」と迫られ、咄嗟に反撃し彼の左目に傷を負わせて逃げたこと、加えて総士が大人たちにそれを隠したため、自分の行いに対する罰を受けなかったという一連の事件に拠る。
これ以降一騎は、総士を傷つけた理由を忘れたまま「総士に憎まれている」「自分は大事な人を傷つけても平気な人間」と思い込み、「いなくなればいい」とまで考え続ける自己否定的な性格が形成された。またこの事件の後、総士とは疎遠になっていったため、周囲からは2人は不仲であると思われていた。
だが決して死にたがりではなく、自分がどこにもいなくなることへの恐怖を常に抱えて戦っている。島を発つ前には心の安らぎである遠見真矢に「俺のこと憶えていてくれる?」と尋ねており、ドラマCDではその後右半身不随になるほど同化現象が進行した際、自分が「生きたまま違う何かになる」恐怖に耐えられなくなり、史彦に「(治療なんて)間に合うもんか!」「あいつら(フェストゥム)を倒すために俺を育てたんだろ!」と普段では考えられない言葉を発するくらい限界まで追い詰められていた。
容姿
黒髪に茶色の瞳。髪は徐々に伸び、2期では結べるくらいの長さにまで達して、仕事中は後ろで結わえている。赤目・金目・虚ろ目・オッドアイに変わったり、片腕を欠損して一時傷口を結晶に包まれた隻腕の身になったりと、同化現象の悪化に伴う外見の移り変わりが顕著である。
人物の容姿の描写が少ない小説版で、「ごつい体格とは縁がない(中略)一見して細身の少年」と書かれている。そのため運動神経を発揮する姿は、痛快さを通り越して空恐ろしさを周囲に与えている。
髪の色が母譲りで、2期で髪の長さまで似てきたからか、視聴者に母親似の顔立ちと言われることもあるが、作中でそう言及されたことはない。
「ちょっと不良っぽいが、笑うとやけに可愛い」という設定があり、後者の設定は2期でも続いている。
来歴
1期/小説版
「中学を出たら自分を知る者が居ない島の外へ行く」ことを望みながら、模範囚のように毎日を過ごしていた。しかし、フェストゥム襲来により竜宮島の真実を知ると共に、催眠学習で培った知識が解放されただけの状態でファフナー・マークエルフのパイロットとして実戦投入され、以降は竜宮島防衛の要となる。
その後、羽佐間翔子の死と、春日井甲洋の豹変・同化を経て戦いに疲弊し、同時にファフナーを人命より優先するかのような言動を採る指揮官の総士への信頼が揺らいでしまう。
総士の見てきたものを自分も見れば彼の胸中を理解できるのではないかと考えた結果、狩谷由紀恵に唆されるまま離島し、外の世界の惨状を知るも、日野道生、カノン・メンフィスら人類軍の捕虜となる。しかし、フェストゥムの大群に襲撃された人類軍基地で亡き母そっくりのフェストゥム・ミョルニアに助けられ、人類とフェストゥムの共存の可能性を探る日野洋治が開発したマークザインを託される。
ミョルニアを食らったイドゥンへの猛攻で融解したザインの中で、自身の過去と対峙した一騎は、竜宮島のコア・皆城乙姫の導きで事件の真相と総士が抱えていた苦しみの一端を知り、「総士ともう一度、話がしたい」と存在し続けることを選択。その意思により生まれ変わったザインと共に、島への帰還を果たした。
安息は長くは続かず、イドゥンとマークニヒトによって総士が攫われると、彼を取り戻すべく、仲間たちと人類軍の北極ミール殲滅作戦に参加する。
最終的に作戦は成功したものの、肉体をほぼ同化された総士は、帰路の途中で一騎に「お前が信じてくれる限り、いつか必ず帰る」と約束して消滅。この作戦で両目を失明し、竜宮島に1人帰還した一騎は「ここでお前を待っている。ずっと」と総士に誓う。その後は1年間昏睡状態となり、眠り続けた。
HEAVEN AND EARTH/前日譚小説
目覚めてから1年、杖が必要だった足は休学中の高校の夏休み前に完治した。一方、わずかに治療された両目は色を認識できないばかりか日に日に衰え、瞳の色は常に赤い。父との約束通り陶芸を教わり始め、喫茶「楽園」で真矢とアルバイトをしながら総士の帰りを待つ。
ある日、総士の導きで人型フェストゥム・来主操が竜宮島に漂着し、史彦から島の存亡を賭けた操との対話を命じられる。空の美しさをわかり合える人間とは戦いたくないという彼の強い思いを理解した一騎は、彼にとっての「神様のような存在」であるミールに逆らってそれを伝えるよう、操を乗せたマークニヒトと拳を交えてもなお説得を続けた。一度は全身が結晶化しながらも彼に意志を伝えさせ、島に侵攻したミールを去らせることに成功する。この時、操の遺志によって視力と瞳の色を取り戻し、帰還した総士との再会を果たした。
EXODUS
総士との別離と再会を経て自らの存在を肯定しつつあったが、余命3年と発覚する。彼の身を案じるアルヴィス上層部にファフナーへの搭乗を禁じられ、「楽園」で雇われマスターとして働きながら、残された時間の中で「ここにいる理由」を苦悩しつつ模索していた。1話の近藤剣司と要咲良の会話から、身体能力がかなり衰えていることが察せられる。
1期で人類軍の北極ミール殲滅作戦に参加した際の活躍ぶりや、捕虜になった際に彼から採取された「MAKABE因子」が、人類軍のファフナーパイロット育成を彼らの寿命と引き換えとはいえ大きく進歩させたことから、人類軍の間では「Dアイランド(竜宮島)の英雄」と目されている。しかし、当の一騎は「自分と同じ苦しみを人類軍の若者たちに背負わせてしまった」と苦々しく感じていた。
そんな中、竜宮島の新たなコア・皆城織姫の命により、インド・シュリーナガルへ遠征した派遣部隊を援護すべく、再びマークザインを駆って戦場に立つこととなる。そしてフェストゥムと「おはなし」ができる日野美羽の言う「平和な未来」を信じ、残り少ない命を「皆を守る」ことに使おうと決心する。
底知れない力を秘め、リミッターも解除したザインとの一体化が原因で、総士との絆によって抑え込まれていた変性意識が「激情の戦意」「万能感と救済意識」という形で表れるようになった。
犠牲を重ねるばかりの旅の途上で、命の一部だからとこれまで惜しんできた髪に鋏を入れたが、その直後に自分を守るために暗殺者を射殺した真矢の姿を目の当たりにし、なおも手を汚そうとする彼女に生きて島に帰ろうと伝える。そして末期の同化現象により右腕を失いながらも単騎でアザゼル型アビエイターを同化し、3年の命を4ヶ月でほぼ燃やし尽くして帰還した。
昏睡中、彼を愛する3人の女性の姿で現れた島のミールから示された4つの道のうち、「生と死の循環を越える命」を授かる道を選択。「世界の傷を塞ぎ、存在と痛みを調和させる者」と称され、右腕が再生し、かつ両手の指輪の接続痕と両目の赤化が癒えた状態で、ミールに祝福されたエレメントとして目覚めた。
第4次蒼穹作戦中、旅の間に一行を苦しめたアザゼル型ベイグラントのコアの少年に操られている、ジョナサン・ミツヒロ・バートランドと対峙する。激闘の末少年に消されていた彼の記憶を取り戻させるが、少年の抵抗によって「存在と無の地平線」に送られる。そこで現実では既に肉体が砕け、地平線の彼方へ遠ざかる総士を見つけた一騎は、何度でも会おうという彼の言葉に「必ず」と応えた。
2年後、一騎は元の世界に戻って間もなく総士のマークニヒトの中から見つけた子供と、第3アルヴィス・海神島にいた。彼は海の向こうに何があるのという質問に答え、子供を「総士」と呼んだ。
THE BEYOND
無限のクロッシングであらゆる者の痛みを引き受けるため、戦い続けると強制的に眠りに就く。その結果、前作ラストと同年の第5次蒼穹作戦でグリムリーパーを奪われ、3年後はマークツェン改に搭乗し、作中で最も多くのファフナーに乗ったパイロットとなった。
ドラマCD『THE FOLLOWER2』での忠告通り心が変異しつつあり、「空を綺麗だと思わなくなる」という。なお、グリムリーパーを運搬したCCTSの名は「CAELUM(=空)」である。
偽りの竜宮島に上陸した際、1期の甲洋のように自宅へ足を運んでいるので、この時点では心を完全に失ってはいないと思われる。
劇中、操からは「まだいなくなることはないけど、心が消えていく。空がきれいだと思わなくなる」と危惧されており、その不穏な言葉にファンも「いったいどうなるんだ…」とエレメント化して強大な力を手に入れた代償に慄いていたが、結局、最終話まで心を喪うことはなかった。
それどころか最終話にて甲洋とともに世界を見る為に島を出るにあたり、真矢に対して「一緒に来るか」と一期の頃からは想像だにし得なかった誘いの言葉をかける。ファンも「やっと報われる時が…」と思ったのもつかの間、真矢からは「私じゃ一騎くんのところには行けないから、島に残って帰る場所を守ってる」と言われ、互いの思いは成就しない形で落ち着いた。
キャラクターソング一覧
ソロの7・8以外は「蒼穹のファフナー」シリーズ究極CD-BOXに収録されている。
ソロ
- Flügel:「蒼穹のファフナー」キャラクターズアルバム(2004)
- FIGHTING:「蒼穹のファフナー EXODUS」キャラクターソング(2015)
- CHAIN OF LIFE:同上
- Flügel (2015ver.):「蒼穹のファフナー EXODUS」キャラクターソングアルバム(2015)
- 受胎:「蒼穹のファフナー EXODUS」Blu-ray BOX特典CD(2018)
- Once upon a time:「蒼穹のファフナー」シリーズ究極CD-BOX(2019)
- 箱舟:「蒼穹のファフナー THE BEYOND」キャラクターソング付特別鑑賞券(2019)
- Empty world:同上
デュエット
相手はいずれも皆城総士。
- 太陽と月:「蒼穹のファフナー EXODUS」Blu-ray&DVD2巻特典CD(2015)
- 存在と無:「蒼穹のファフナー EXODUS」キャラクターソングアルバム(2015)
- 楽園:「蒼穹のファフナー EXODUS」Blu-ray BOX特典CD(2018)
- 水彩:同上
トリオ
相手は皆城総士と遠見真矢。
- 満天の星:「蒼穹のファフナー EXODUS」Blu-ray BOX特典CD(2018)
余談
- 苦手なものは自己表現(竜宮島資料館より)、ババ抜き、内緒話(耳が弱いため)、状況証拠に基づく推測(小説版より)。
- 家庭でも外でも調理の腕を揮うようになるが、原作に自宅で料理中の場面はなく、1期では敵を含めて周囲から飲食物を貰う描写のほうが多い。食事シーンのより豊富な2期では、一転して食事を作ったり届けたりする場面が増え、自分のぶんを口にする姿は2回にとどまった。そしてBeyondでは遂に「食事する必要」がなくなってしまった。それでも料理をするのは本人曰く「自分が自分であることを忘れないため」らしい。
- 翔子・真矢・カノンの3人から想いを寄せられ、竜宮島回覧板によると一騎を目当てに「楽園」に来る客も多く、オトメディアによるとバレンタインには隠れファンから自宅や職場の前にチョコを「お供え」されるが、総監督曰く無自覚キラーで、恋心に気づいた様子はない。劇場版前日譚によると、人の心を察する力が犬のショコラに負けているという自覚はある。2期の劇中では新たに一騎に惹かれる異性は現れなかった代わりに、序盤から人外のミール及びそれに類する存在に度々接触を図られており、彼に近しい人間や別のミールに阻まれる展開が最終話まで続いた。
- 上記のように何かと関心を集めていながら、本人は総士まっしぐらに見える様子を「総士病」と呼ばれることもある。ただし、盲従しているわけではなく自らの意思で選択した結果であり、総士の望みを叶えようとする反面、彼の命令に従わない場面も多い。
関連イラスト
関連タグ
蒼穹のファフナー Alvis マークエルフ マークザイン 英雄二人
皆城総士 遠見真矢 真壁史彦 真壁紅音 羽佐間翔子 春日井甲洋