「存在と無に続く"全能"のザルヴァートル・モデル、マークアレス・・・勝てる!」
概要
マレスペロへの対抗戦力として、また皆城総士とマークニヒトを目覚めさせるための壁となるべく建造されたファフナーで、初のアルヴィス製ザルヴァートル・モデル。機体コードはMk-Alles。アレス(Alles)はドイツ語で「全て」を意味し、転じて劇中では全能という言葉を当てられている。
パイロットは真壁一騎。これまでのザルヴァートル・モデルと異なり、特殊な改装を施したエインヘリアル・モデルマークツェン改《アキレス》をザルヴァートル化させる形で生まれた機体。
アキレスを素体として生まれた機体ではあるが、肩部ユニットやエインヘリアル・モデルの特徴であるカノン式アクセラレーターは消失し、新たに腕部ブレードや翼状ユニットが生成され、生物的なシルエットとなっている。またグレーで塗装されていたアキレスから暗闇を想起させる濃紺へと一変、更に各部にブルーとオレンジの発光体が生成された。肩アーマーや下半身などエインヘリアル・モデルの面影が色濃く残る部分がありつつも、ブレードや翼状ユニットによってシルエットは大きく異なる。
装甲材にフェストゥムと同様のシリコンを採用するなど、内蔵されたコアからミールの力を極限まで引き出すことを目的として開発されたザルヴァートル・モデルだが、この機体はもはやミールそのものと言っても過言ではないほどの力を引き出すことが可能。ザルヴァートル化時には敵からミールによる力の行使と間違われるほどの現象を引き起こし、またブレードから放った光柱は成長したマレスペロの展開したフィールドを崩壊させた。
振りかざしたブレードからの一撃でフェストゥムの群れを消滅させ一瞬で戦場を駆け抜ける姿は、全能の器として相応しいポテンシャルを持つ。
建造経緯
「THE BEYOND」一話にてマークツヴァイ改《グリムリーパー》を奪われて以来、パイロットの戦死により空席になっていたマークツェンの改修機、マークツェン改《アキレス》に搭乗し戦っていた一騎だが、現役ファフナーパイロットの不足や今後戦うであろうマレスペロのバックアップを受けたマークレゾンと戦うにあたっての戦力不足が否めない状況だった。そこで、第三アルヴィス・海神島のメンバーはアキレスを素体として新たなザルヴァートル・モデルの建造プランを提案した。
本来、最終工程は空母ボレアリオスで行う予定だったが、直前にベノンが急襲してきたため、急遽最終工程を戦闘に組み込み、ベノンの艦隊やファフナー、フェストゥムをアキレスが発生させた竜巻の中に取り込みながらザルヴァートル化するという形でアキレスを再構築し誕生した。
再構築は、一騎が力を解放すると共にカノン式アクセラレーターから同化結晶が発生し、その後に機体を中心に光球と共に巨大な竜巻を発生させながら周囲を取り込み、最後には爆発を伴いながら赤熱したマークアレスが姿を現した。この際に一騎の肉体は金色に発光し、更に一時的とはいえ肉体の一部分が同化結晶に覆われている。また、戦闘後に存在と無の地平線に彼が落ちている事から、ザルヴァートル化には肉体への相当な負担がかかっていることが描写されている。(この事に関してはBEYOND八話での総士と彗の会話からも描写されている。)
武装
- 腕部シールド/ブレード
素体とは独立して両腕部に装備されているシールド。ルガーランスに酷似したブレードが内蔵されており、展開することでルガーランス同様の接近戦に加え、同化能力を介した強力なエネルギー砲撃を行う事が可能。ビームの色は青がかった白から緑色へと変化した。
レガートの駆るマークアイン改《スペクター》を退けた直後に空と海へと放った一撃は巨大な光の柱を形成し、その一撃だけでマレスペロとセレノアが形成したフィールドを崩壊させるほどの威力を見せつけ、セレノアはその姿を「化け物」と評した。
- アンカーユニット(同化ケーブル)
背面の翼状ユニットに八基搭載されている、ケーブルとアンカーユニットの複合兵装。総士のニヒトによるケーブル攻撃を撃ち返した。
立体物
2021年11月4日より先行上映された「蒼穹のファフナー THE BEYOND 第十話、第十一話、第十二話」の第4弾得点として、ファフナーミニフィギュア マークアレスが11月27日より配布された。
また、2022年1月14日にはGOOD SMILE COMPANYより、プラスチックモデルの「ファフナー・マークアレス」が製作中であることが発表され、10月には製品の詳細が発表された。各発光部にはモールドの施されたクリアパーツが使用され、特徴的な腕部ブレードは劇中やオープニングなどのシーンを再現できるよう3種の長さのものが付属する。2023年6月発売予定。