2022年7月28日付けでプライバシーポリシーを改定しました

詳細

ピクシブ百科事典

エインヘリアル・モデル

えいんへりあるもでる

アニメ『蒼穹のファフナー』シリーズに登場する有人兵器「ファフナー」のモデルのひとつ。
目次[非表示]

概要

蒼穹のファフナー EXODUS』で羽佐間カノンが自身のSDP(超次元現象)未来予知によって手に入れ、残した情報を元に開発された次世代型モデル。ノートゥング・モデルを改修する形で第三次蒼穹作戦より導入された、4世代目のAlvisファフナー
名称のエインヘリアルは、北欧神話に登場するワルキューレによってヴァルハラへ召し上げられた永遠の戦士を指す。

それまでのファフナーはパイロットを犠牲にして「兵士を一人でも多く生かす」か、「一体でも多くの敵を倒す」のどちらかをコンセプトに開発されていたが、エインヘリアル・モデルはそのどちらとも異なり、「一秒でも長くファフナーに乗せる」、つまり、ファフナーパイロットの負荷を極限まで軽減する事を目的とした設計がなされている。
また、パイロットとファフナーのコアとをクロッシングさせるシステムが構築されており、竜宮島のミール及びゴルディアス結晶と情報共有をする機能を有する。これにより、過去に倒れた敵味方双方の生命の情報から更なる力を得る事が可能となっている。
加えて、判明したばかりの新型同化現象への対処法が全て導入されている他、開発予定の新技術すら取り入れる事を前提に設計がなされていた。

完成した機体は同時期の人類軍製ファフナーと比較して10分の1以下にまで同化現象の抑制を達成し、加えてカノン式アクセラレーターと命名されたSDP増幅器が搭載された事により、機体出力は勿論の事、SDP能力の大幅な向上をも両立させている。
なお増幅器によって強化される能力を最大限に行使する場合のパイロットの負荷を考慮し、機体にはリミッターが設けられているが、このリミッターを外すことでザルヴァートル・モデルに匹敵する強力なSDPを発揮することが可能。しかしながら増幅された能力に耐えきれず機体が自壊する恐れがある上、パイロットにも莫大な負荷が掛かってしまう。

機体の外観はノートゥング・モデルを踏襲しつつ、肩部に装甲が追加されたほか、頭部・胸部・両肩・スタビライザーに赤色のセンサーが追加され、ヒロイックなデザインへと変化している。
頭部はバイザーで覆われたセンサー部を中心とし、各タイプごとに追加された装甲やセンサーによって形状が異なっている。
最大の特徴であるカノン式アクセラレーターは胸部と大腿部に内蔵され、使用時には装甲を展開し増幅器を外界へ露出、赤色に発光する増幅器を回転させる形で稼働する。

マインブレードやデュランダルに代わる基本兵装は前腕部に内蔵兵装として集約され、ファフナー毎に多少の差異がある(手甲部には小型ブレードやナックルガードが、腕部の内側にはフェイルセーフ用の機関砲が搭載されている。

Alvisのメンバーが第三Alvis・海神島に移住してからは一部の欠番機らも再建造され、既に改修した機体も含めてそれぞれにコードネーム(脚本の冲方丁氏曰く「死と生のネーミング」)が与えられている。

機種

※便宜上コードネームを《 》で囲っているが、公式の正式な表記ではないので注意。

  • マークドライ
ノートゥング・モデル3番機であるマークドライを改修した機体。機体コードMk-Drei
汎用型の機体で、メインカラーはオレンジ。パイロットは要咲良
SDP増幅によって能動的なフィールドを形成し、破損しなければ増殖できなかったトルーパー・モデル一度に大量に増殖させる事が可能。
『BEYOND』では咲良のパイロット引退により空席。

  • マークフィアー→マークフィアー改《アバドン
ノートゥング・モデル4番機であるマークフィアーを改修した機体。機体コードMk-Vier-Re:Abaddon
中距離支援型の機体で、メインカラーはダークブラウン。パイロットは春日井甲洋
第四次蒼穹作戦にあたって改修され、作戦に投入された。ガンドレイクからSDPの毒を纏ったワームソードを展開した近接戦闘や、メドゥーサによるワームスフィアーの砲撃など遠近両方に対応する。

ノートゥング・モデル15番機であるマークフュンフ改《ツクヨミ》を改修した機体。機体コードMk-Funf-Re:Tsukuyomi
防御特化型の機体で、メインカラーはピンク。パイロットは水鏡美三香
SDP増幅により、強固な防壁を瞬時に広範囲に展開する事が可能で、最大で竜宮島全島を覆い尽くすほどの防壁を展開した。

ノートゥング・モデル16番機であるマークゼクス改《アマテラス》を改修した機体。機体コードMk-Sechs-Re:Amaterasu
空戦型の機体で、メインカラーは白。パイロットは鏑木彗
SDP増幅により、約15万トンの海水に変異したミールの中からアザゼル型ウォーカーのコアを引きずり出している。海神島上陸作戦時にはウォーカーのコアが反射したゼロファフナーの砲撃を引き寄せウォーカー撃破に繋げた。

ノートゥング・モデル7番機であるマークゼクスを改修した機体。機体コードMk-Sieben-Re:Azrael
空戦型の機体で、メインカラーはマゼンタ。パイロットは遠見真矢
新国連ダーウィン基地からの脱出の後に改修され、第四次蒼穹作戦に投入された。SDPは多次元視界。一度に複数かつ遠距離(通常の狙撃方法ではまず当たらないほどの距離)の標的を捕捉し、より精密に狙撃できるようになった。

  • マークアハト
ノートゥング・モデル8番機であるマークアハトを改修した機体。機体コードMk-Acht
中距離支援型の機体で、メインカラーは緑。パイロットは近藤剣司
エインヘリアル・モデルに改修されるにあたって機体搭乗時の負荷が大きく軽減したことで、ジークフリード・システムによる指揮と戦闘を同時に行う。マークドライと同じくスレイプニール・システムも搭載。マークドライのような増殖能力は持たないもののトルーパー・モデルの使役も可能。
SDPは。指揮下のトルーパーモデルかマークアハトの直接接触によって破損した部位を再生し、同化現象の肩代わりも可能。
『BEYOND』では剣司のパイロット引退により空席。

  • マークノイン→マークノイン改《イザナミ
ノートゥング・モデル9番機であるマークノインを改修した機体。機体コードMk-Neun-Re:Izanami
中距離支援型の機体で、メインカラーはカーキ色。パイロットは西尾里奈
アルヴィス本部と接続し、供給されたエネルギーをSDPで増幅する事により、ミールにダメージを与えられる程の超火力砲撃が可能。直接接触で他のパイロットのSDPも増幅できる。
第五次蒼穹作戦にて、セレノアにコントロールをほぼ掌握され暴走するものの、里奈の手でフェンリルを起動され消失した。(里奈自身は彗のSDPでフェンリル起動の直前に救出された)。

ノートゥング・モデル14番機であるマークエルフ改《スサノオ》を改修した機体。機体コードMk-Elf-Re:Susano
汎用型の機体で、メインカラーは藍色。パイロットは御門零央
SDP増幅により複数人同時転移後の硬直を克服したほか、増幅したエネルギーを機体出力に回す事により、複数のノートゥング・モデル、トルーパー・モデルでも突破できなかったアルヘノテルス型24体分の防壁を破壊している。

  • マークツヴォルフ
ノートゥング・モデル9番機であるマークツヴォルフを改修した機体。機体コードMk-Zwolf
汎用型の機体で、メインカラーはワインレッド。パイロットは立上芹
同化のSDPが大幅に増幅され、全長60kmにも及ぶ超巨大リヴァイアサン型の牙を同化している。また強化されたショットガンホーンによる射撃やホーン部分を起点としたワームスフィアーの展開など、多彩な能力を発揮する。
第四次蒼穹作戦の末、パイロット共々竜宮島に封印される。

  • マークドライツェン→マークドライツェン改《クロノス
ノートゥング・モデル13番機であるマークドライツェンを改修した機体。機体コードMk-Dreizehn-Re:Cronus
汎用型の機体をベースに、より近接戦闘に特化した仕様へと改修された機体で、メインカラーはレッド。パイロットは来主操
カノン式アクセラレーターを内蔵しているものの、『EXODUS』で改修された機体の中で唯一外見に変化が無い。『BEYOND』にて外装も統一された。
SDPは来主操曰く「今をたくさん見せてくれる」能力(所謂、タキサイキア現象)を発現している。

『THE BEYOND』では・・・

エレメントである真壁一騎や一部のべノン軍のパイロットは固有のSDPを持たず、搭乗した機体固有のSDPを高い出力で発揮することが可能な模様。

※便宜上コードネームを《 》で囲っているが、公式の正式な表記ではないので注意。

ノートゥング・モデル1番機であるマークアインをエインヘリアル・モデルとして再建造した機体。機体コードMk-Eins-Re:Specter
汎用型の機体で、メインカラーはダークグレー。パイロットはレガート。
マリス・エクセルシアが海神島を脱島した際に搭乗した機体で、プロメテウス(マレスペロ)に寝返った際としてフェストゥム側に渡り、特殊なフェストゥムであるレガートの乗機となる。
変身するSDPを有しており、変身する相手の姿形、武装だけでなく固有のSDPまでも使用可能。この能力の応用によって「液状の影」と形容される姿に変じることで迅速な撤退も出来る。ザルヴァートル・モデルの圧倒的な力までは写し切れずにいたが、後にリミッターを外すことで無理矢理写し取った。しかしながら、レガート自身も急速に侵食を受け、変身した姿も上半身が肥大化した歪なものとなってしまった。

ノートゥング・モデル2番機であるマークツヴァイをエインヘリアル・モデルとして再建造した機体。機体コードMk-Zwei-Re:Grimmreaper
汎用型の機体で、メインカラーは濃紺。パイロットは真壁一騎マリス・エクセルシア
第五次蒼穹作戦時には一騎が搭乗していたが、彼が無限のクロッシングの副作用で休眠に入ったことで空席になった所をアザゼル型ウォーカーに奪われ、以後マリスが搭乗する。
あらゆる攻撃を無に還すSDPを保有し、機体を中心に展開したフィールドによりフェストゥムによる攻撃やヴェルシールド、ミールの力までをも打ち消すなど非常に強力な能力。増幅させることでより広範囲の攻撃を無力化でき、更に効果範囲内であればファフナーのSDPですら一瞬で無力化し、継続してSDPの発動を阻害することも可能。
なお、一騎搭乗時とマリス搭乗時で発現したフィールドが異なり、一騎機は鏡面のような緑色のフィールドを展開するのに対して、マリス機は波紋状の赤いフィールドを展開する。通常は掌を中心に展開し敵の攻撃を打ち消すが、マリス機は展開したフィールドを射出することで遠距離のファフナーやヴェルシールドを攻撃した。なお他ファフナーによる攻撃やSDP、ミールの能力を阻害するにはその間フィールドを展開し続ける必要があるためグリムリーパー自身の行動が制限される他、フィールド射出後の無効化時間は長くない。偽の竜宮島付近の海中においては、効果範囲外からのクロノスとエウロス型の群れによる連続一斉射撃に対して、初撃こそ無効化出来たがそれ以降には対応できず、相当数の射撃を通してしまった。

ノートゥング・モデル10番機であるマークツェンを改修した機体。機体コードMk-Zehn-Re:Achilles
中距離支援型の機体で、メインカラーはライトグレー。パイロットは真壁一騎
機体のSDPである増幅能力によってルガーランスを強化、マークザインの能力を疑似的に再現した近接戦闘を主戦法とする。また、一騎自身が竜宮島のミールの祝福を受けたことによりエレメントと化したため、フェストゥム由来の同化能力を発揮したり、陸戦機でありながら空中を飛行することが可能など、他の機体とは一線を画した能力を持つ。これらの能力は同じくエレメントである春日井甲洋のアバドンや来主操のクロノス、またソルダートの肉体を持つマリス・エクセルシアのグリムリーパーやレガートのスペクター、更には青年体のマレスペロが駆るサンダルフォンなども行使することが可能。
同化現象による機体の搭乗制限こそ消失したものの、一騎自身の無限のクロッシングによる副作用によって一定の搭乗によって機体からの退去を余儀なくされる上に、徐々に人の心を失うというリスクを抱えている。機体名と同様にファフナーという兵器そのものと一騎が受けた祝福がアキレス腱になるという皮肉なネーミングである。
後に機体に特殊な改装が施されたことで、文字通りの一騎専用の機体として生まれ変わることとなる。

立体物

2020年11月13日より先行上映された「蒼穹のファフナー THE BEYOND 第七話、第八話、第九話」の入場者特典として組み立て式ミニフィギュア「スサノオ」「ツクヨミ」が配布された。

また、2023年1月16日には、GOOD SMILE COMPANYのロボ系プラモ部門メカスマによる新作発表生放送「メカスマインパクト2023」内にて、ファフナー「エインヘリアル・モデル」のプラスチックモデル化が発表された。これまでに先行して商品化されたザルヴァートル・モデルのファフナーと異なり、共通素体をベースとしてカラーリングや武装を変更することで様々なパイロットの機体が再現できることから、リデコによる豊富なバリエーション展開にも期待できる。

関連項目

蒼穹のファフナー ファフナー ノートゥング・モデル トルーパー・モデル 羽佐間カノン Alvis
エインヘリヤル・モデル(表記揺れ)

関連記事

親記事

ノートゥング・モデル のーとぅんぐもでる

子記事

兄弟記事

pixivに投稿されたイラスト pixivでイラストを見る

pixivに投稿された小説 pixivで小説を見る

このタグがついたpixivの作品閲覧データ 総閲覧数: 24775

コメント

問題を報告

0/3000

編集可能な部分に問題がある場合について 記事本文などに問題がある場合、ご自身での調整をお願いいたします。
問題のある行動が繰り返される場合、対象ユーザーのプロフィールページ内の「問題を報告」からご連絡ください。

報告を送信しました