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マークザイン

まーくざいん

アニメ『蒼穹のファフナー』に登場する有人兵器ファフナーの一機。主人公・真壁一騎が搭乗する後期主人公機。
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概要編集

日野洋治によって設計・開発された、ファフナーザルヴァートル・モデルのひとつ。「一人でも多くの兵士を生き残らせる」という洋治の設計思想が機体に反映されている。


機体の胸部には、マークエルフから接収されたコア(ミールの欠片)が封じ込まれている。背部に翼状のアンカーユニット(ケーブル)とホーミングレーザー発振器を装備した、緑がかった白色の機体で、カラーリングは異なるものの同型機のマークニヒトとほぼ同じ姿。洋治の意を受けたミョルニアが搭乗して一騎の危機を救い、彼に託される。

しかし、直後に母親(の姿をしたミョルニア)を食われて激昂した一騎がイドゥンに挑みかかると、機体に溶かされた大地に周囲のフェストゥムごと飲まれ、巨大な灼熱の赤ん坊が生まれた。そんな中、竜宮島のコア・皆城乙姫の導きで一騎が無自覚とはいえ「ここにいる」と選んだ結果、機体のコアが単独再生を遂げる。異形の赤ん坊は荒れ狂っていた自身を食らうと石化し、中から白銀の機体が生まれ出た。


既存のファフナーの「違う自分(=ファフナー)になる」感覚とは異なる、「自分が違う存在になる」感覚に耐えることで、最大の特徴とも言えるフェストゥムと同等かそれ以上の同化能力を発揮する。リミッターが外れた状態ならば己の数倍はある巨大なフェストゥムさえも一瞬で取り込み、その状況を見た者からは「フェストゥムを食らう」と表現され、再構成後の初戦闘時や第一次蒼穹作戦の際は自らを同化したプレアデス型(子)の群れやマークニヒトを逆に同化した。乙姫曰く、「同化現象を起こしながら個体であることを保つ」点において、人として生きる自分と同じ存在だという。


また、自分や仲間の武器を同化して機体の一部とすることで内部構造を改竄、強化した上で火力を大幅に増幅させる能力を有し、その際は武器を握る手首部分が緑色の同化結晶に覆われる。さらに終盤で一騎が乙姫から触れた相手の存在を受け入れる術を教わったためか、劇場版以降は他者の同化現象を引き受ける力を発揮した。これにより単独で攻撃・補助・回復をこなせるようになったが、代償としてその分一騎の同化現象は進行する。


「ファフナーというより、フェストゥムに近い存在」「絶大な力をもたらす代わり、乗り込んだ者を貪り食らうことを虎視眈々と狙う」「『存在そのものが別のモノになる感覚』さえ受け入れられれば、さらにその真価を発揮するが、一騎の方が耐えられないだろう」「100%の性能を発揮した場合、竜宮島なら一瞬で消し飛ぶ」と言われている。もしもの時には完全に存在を消去するため通常の3倍の自爆用気化爆弾フェンリルが搭載されている。

劇場版の前日譚小説『Preface of 蒼穹のファフナー HEAVEN AND EARTH』によると、白い装甲の表面にうっすらと黄金色や虹色、フェストゥムの美しい輝きを纏った、あらゆる面で危うさを兼ね備える機体でもある。

故に1期18話の後、機能を著しく制限することになったことがドラマCD『NOW HERE』で語られている。


EXODUSでは・・・編集

一騎以外を受け入れない機体の特異性と当の一騎の余命、そしてマークニヒトの影響を考慮し、方法が見つかり次第コアを摘出され海底に沈められる予定だった。ミイラのような状態で封印されているが、約3年ぶりの敵襲でニヒト共々指揮官の皆城総士に心の接続(クロッシング)を求めた。

6話で「ずっと、こいつに呼ばれてる気がしてた。ここにいる理由を教えてくれって」と機体に応えた一騎を収め、起動の時点で彼に規定値を上回るバイタルダメージを与えながらも封印を解かれる。


CCTS「VOLUNTAS(ラテン語で「自由意志」の意)」に積まれて発射され、9話にて遂にニヒトと共にリミッターを解除した状態で参戦。2機で圧倒的劣勢な人類軍および竜宮島派遣部隊を救い、サブタイトルの『英雄二人』に恥じない力で戦局を覆していく。

22話にて同胞を食らい力を増したアザゼル型アビエイターと同化し合った末、撃破に成功するも一騎の右腕は末期の同化現象で砕け散り、ザインも黒い塊と化してしまう。


24話、竜宮島のミールの祝福を受けて昏睡から覚醒した一騎と近藤剣司のSDP(超次元現象)により復活、最終リミッターである上記の感覚を受け入れたことで全能力を解放できるようになった。


THE BEYONDでは・・・編集

洋治の孫娘である日野美羽のパイロット就任と共に、アルヴィスのキーマンである彼女の戦闘時の安全確保のために譲渡されている。第1話からさっそく搭乗し、彼女の持つ「対話」の力によってフェストゥムの戦意を喪失させる能力を見せている。


パイロットがまだ未熟なのも合わせ、護衛用に強襲型トルーパー・モデルが7機随伴しているが、いざ戦いを避けられない状態となれば、かつての一騎のように圧倒的な攻撃性能で敵を殲滅する。


アルタイルとの対話の果てに(THE BEYONDネタバレ注意!)編集


7話以降の後期オープニングでは、ニヒトと同じ再ザルヴァートル化したかのような本機の姿が確認でき、ついにその全貌が明かされる。


第六次蒼穹作戦時、「アルタイルとの対話で犠牲になる美羽」を予知したマリス・エクセルシアの思いを知った総士により、美羽は「(犠牲になった)ママ(弓子)とエメリーと同じになりたかった」と気づき、「犠牲ではない方法」で戦いを終わらせる為にアルタイル=純粋ミールに触れ、ザインを再ザルヴァートル化させる。


後期オープニングの通りに全身に水色の結晶体が追加され、ニヒトと比べて小柄なのも相まってどことなく女性的かつ妖精のような雰囲気を感じる姿になっている(なお美羽がパイロットになってからザインの挙動に女性的な仕草を感じる視聴者もいたとか…)

再ザルヴァートル化してもルガーランスを主武装とし、オープニングでは光の翼を背中のスタビライザーから放出させている


再ザルヴァートル化して早々セレノアのフェストゥム体を撃破し、マレスペロのトローンズ・モデルと交戦し、無力化させるがマレスペロのフェンリル起動に巻き込まれかけるが、間一髪で総士のニヒトに救助され、そのままマークレゾンを前に共闘。


美羽「美羽、乱暴なのは嫌!」

総士「乱暴なのはあっちだろぉ⁈」


と、痴話喧嘩を交えながらレゾンの猛攻をかわし、さっきまで乱暴は嫌と言っていた女の子がやったとは思えない串刺しのような同化攻撃をレゾンにかましてで脚と尾部ユニットを消失させ、無力化させた(レゾンとの戦いで遂にルガーランスも砕け散る)


そして美羽は人類とフェストゥムたちの戦いを終わらせるために、手に入れたアルタイルの力の欠片を全ての人類とフェストゥムに分け与えた

同化現象に苦しんだパイロットは救済され、フェストゥム達は宇宙へと戻っていき、美羽はその力でマレスペロ=海神島のコアに、かつて彼が守ろうとしていた島民の最期の想いを伝え「肯定」することで憎しみから解き放ち、宇宙で新たに生まれ変わるという祝福をもたらした。


美羽も犠牲を選ぶことなく、総士やかつての竜宮島の住人たちと共に故郷へと帰還することができ、長きにわたる戦いは終わりを告げた。



武装編集

馬上槍に似た近接武器。敵を突いた超高熱の刃を左右に開き、心臓部目がけて荷電式の弾丸を放つ仕組みで、小説版における漢字表記は「雷撃槍」。機体と同化することで通常より強い威力を誇り、二刀流で怒涛の攻めを見せた場面もあった。なお、収束したプラズマビームを発射する遠距離用の射撃兵器としても使われており、これは本来の運用用途から外れた、所謂「間違った使い方」だったのだが、のちに擬似的ではあるが仕様化された。


と思いきや


『EXODUS』9話ではこれを展開したマークザインを中心にディアブロ型に同化された人間を連れ戻し半数を生存させ、流星と見紛う無数のビームでフェストゥム達を撃破している。この事態を予言するかのように、劇場版の前日譚では「激烈な超物理現象を現実のものとする、魔法の槍」に例えられていた。(なお、公式WEBラジオでも剣司の中の人から「魔法スティック」扱いされており、一騎の中の人からも「使い方おかしいんだよね」と壮絶な誤用をネタにされている)

10話ではアザゼル型ロードランナーの放つ熱波によって刀身が融解したが、同化して修復している。

更にはマークニヒトと同化することで射撃後に空が遅れて大爆発を起こすほどのビームを放った。

一騎が復帰した24話では、本装備を投擲して突き刺さった地点から同化された味方を回復するという、文字通りの離れ業を見せた。

『THE BEYOND』ではパイロットが美羽に代わったが、ビームによる攻撃性能は変わらず発揮可能。


  • ガルム44

優れた連射能力を持つ拳銃型の機関砲。マークザインが同化した最初の武器で、ルガーランスと同じ様に威力が増している。本来連射式の武器なのだが同化中は単発発射しかされておらず、着弾時もグレネードが炸裂したかのような爆発を引き起こしている。


  • ドラゴントゥース

厳密にはマークジーベンの武装に手を添えただけ。だが、同化により形状が変化し、レティクルにも生体的な紋様が追加されていた。第一次蒼穹作戦終盤に宇宙へ逃げようとする北極ミールを狙撃で破壊するために使用された。


  • 格闘

厳密には武装ではなく、ただ拳で殴りつけるだけ。劇場版で変容したマークニヒトとの殴り合い蒼穹で使用された。ニヒトのルガーランスを簡単に破壊するほどのパワーを誇るが、流石に拳同士の場合はパワーが拮抗していたためか両者の拳が砕けてしまった。


スーパーロボット大戦では編集

K』及び『UX』に登場。

UXでは特殊能力、同化L3(フェストゥムの気力を低下させ、気力が120以下になるとフェストゥムを吸収して撃墜しHP、ENが回復する)を有しておりフェストゥム相手なら無双する圧倒的強さを発揮する。(ただしイドゥンなどのボスユニットは除く)そのためついた渾名がフェストゥム殺すマン

元ネタは絶対殺すマンことタスクACT4と思われる。

なお、一撃で倒すと発動しないためHPの高いアルヘノテルス型等をガルム44等の弱い武器で狙うといいだろう。


劇場版準拠の第3部の場合、開始時に自動で4段階以下の項目が4段階まで改造される。

こちらでは一番弱い武器が格闘になるため、吸収したいのであれば極力格闘攻撃を上げないように注意すること。

他のファフナーにも言えることだが、全高45mもあるくせに何故か一般的なモビルスーツやバルキリーと同じMサイズに区分されている。


余談編集

変容後のこの機体が初めて戦う際のBGMタイトルも「マークザイン」であり、対フェストゥムの処刑用BGMとされるが、敵だけではなく味方がいなくなるシーンでも採用されることがあるため、処刑用BGM(味方も含む)にもなる。スパロボでも例外はない



関連イラスト編集

マークザイン(ロボット魂使用)英雄二人

マークザインマークザイン


関連タグ編集

蒼穹のファフナー ファフナー ザルヴァートル・モデル フェストゥム

ミョルニア 真壁一騎 日野美羽

マークエルフ マークニヒト マークレゾン 英雄二人


フェストゥム殺すマン マークデスティニー

主人公機 2号ロボ

ベルクロス

ユニコーンガンダム:他作品の主人公機。こちらもオーバーテクノロジーの塊みたいなもので、終盤ではサイコフレームの光の変化も相まってかなり似ている(特に劇場版)。

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