「選んでくれるのか?戦い以外の道を…」
概要
アニメ「蒼穹のファフナー」に登場する人型機動兵器ファフナーの使用する白兵戦用装備。
主役機による使用が極めて印象的で、ファフナーという巨大ロボットの代名詞。
いわばガンダムのビームサーベル、初代ウルトラマンのスペシウム光線に相当する兵器である。
名称は中世の騎士の馬上槍から取っており、媒体によっては「雷撃槍」にルガーランスとルビを振る事もある。
設定・世代
ファフナーの数多ある携行装備の中でも、敵性珪素生命体群「フェストゥム」のコアを破壊することに特化した一種の対フェストゥム専用兵器。
携行時の見た目は無骨な両刃の実体剣のような形をしているが、その実態は荷電弾を弾頭とするレールガンである。
ランス本体をフェストゥムに突き刺した後、開放型バレルを起動して力任せにフェストゥムの傷口を刳り広げてコアを露出。そのまま開放型バレルから荷電弾をゼロ距離で叩き込んでコアを破壊する…と言う使い方を行う。
つまり、GUNだが白兵戦を想定している、というか実際問題射撃はできないGUNである。
馬鹿なの死ぬの頭有澤重工なのロマン兵器乙と思ったなら半分はアタリである。
第一にフェストゥムは撃破されると即死級の威力の自爆をする(厳密には爆発ではなく、零次元の方向に空間を捩じり切っている)上、ルガーランスが配備されているノートゥング・モデルは数こそ10体を超えるが量産が不可能なワンオフ機の集まりである。
作中でも扱いが難しい兵器扱いであり、本末転倒というほかない。
残り半分は大外れで、とにかく質も量も強大すぎるフェストゥムを物量に頼らずに倒すための苦肉の策として採用せざるを得なかった部分が大きい。
更にはこんな武器でも扱えるだけ恵まれており、人類軍によって量産された3万機以上のファフナーのうち、手持ち武器を扱えるのはわずか1000機強しかいなかった(他はパイロットが対応できず武器腕)。
そのため年代が下り、技術革新やフェストゥムの進化で戦況が変化していくにつれ、ルガーランスの出番は減少。
機能が他の武器に吸収されたり、ルガーランスの使い方自体が変化するなどして少なくとも画面に映る範囲ではまともに使われる姿は見られなくなっていく。
※“まともに”使われる姿は見られなくなっていく。
ちなみにキャスト陣(特に剣司の中の人曰く)にも魔法の杖として認知されている。
RIGHT OF LEFT
実戦投入される予定のなかった試作機「ティターン・モデル」が短剣型を使用する。
つまりランスなのにダガー。
最古の時系列だけあってファフナーだけでなくルガーランスも未成熟だったと言える。
本作放映後に連載された無印コミカライズではその設定を反映して無印時代とRoLの中間のようなルガーランスが登場している。
他、後に本作での武装を調整してルガーランスに酷似した「ガンドレイク」も生まれている。
Dead Aggressor(無印)
本節冒頭の解説は大体がこの時代のもの。
第6話「翔空-ぎせい-」で初出。リンドブルムからのレーザーを囮にし、海面へ立ち昇る水柱から飛び出したマークエルフがスフィンクス型へ突き刺す形で使用している。
なお余談ではあるが、2015年から刊行していた無印コミカライズ版では第4話(アニメ2話相当の段階)で使用している。ただし試験品だった為に刀身が破壊されてしまった。
HEAVEN AND EARTH
無印終盤で起きた技術革新により射撃が可能になった。
さらに弾頭も荷電弾から核融合プラズマに強化。
扱うノートゥングモデルの質が向上したこともあり、当初想定されていた無茶な使用法をする機会は減っていく。
というか射撃機能を付加した結果、柔軟な金属フレームの採用、樹脂やゲルを用いて硬く脆いセラミックでコーティング云々…と要するに構造が複雑化してポッキリいきやすくなってしまった。
刺して広げて目の前で撃つという本末転倒な使い方だったのにそれが更にひっくり返ってしまった。
だが。覆水盆に返らず、盆を返し直しても時既し。ますます出番は減っていく。
EXO、BEYOND以降
ティターン・モデルが使用していた武装を今の技術で再設計した「ガンドレイク」、
刀身を縮小し、刺して開いてを保ったまま射撃兵装に回帰した「ベヨネット」が登場。
技術やパイロットが戦術に追いついたことでルガーランスと言う極端な特攻兵器に頼る必要はなくなった。
最も厳しい時代を、文字通り「斬り開いた」ルガーランスは時代の徒花として消えていったのだった。
人類軍旗艦イナンナ通信ログ 第五次蒼穹作戦にて傍受
憎き怨敵フェストゥムと共存しようという島の悪魔Alvis。
奴らが我々人類軍からザルヴァートル・モデル「マークザイン」を火事場泥棒したときから全ては狂ったのだ。
ルガーランスは魔 法 の 杖 ではないのだぞ!!
- 射撃能力がないタイプで、射撃可能モデルでも不可能な極太ビームを撃った
- 投擲して突き刺さってから、ワイヤーでトリガーを引く
ここまではわかる。パイロットの技量、及び常気性の永劫導電回路という奴だ。
だがな、その後はなんだ!?
- 構えただけで三体の大型フェストゥムを即同化
- 街一帯の同化された兵士半分を救出、もう半分は人として安らかに眠らせた
- 周囲に敵味方識別の金色の光を降らせ、敵が次々消滅
レールガンの姿か、これが…?
機体のせい?我々はザインにあんな機能をつけた覚えはないぞ!!
というかあのマークフィアーはなんだ!我々が接収したはずだ!
フィアーのコアを使ったはずのニヒトと何故並んでいる!?
しかも
- 取り込んだランスの破片から全体を復元し投擲した
- ガンドレイクからワームウェッジを撃った挙句、ワームブレイドにした
- サルヴァートル化してないレゾンまでもベヨネットでありえないビームを撃った
使い方を守らんか!何、ルガーランスはニヒトだけですだと?
そんなことはどうでもいい!!あのザインを見てみろ!
- 幼女(実年齢)がランスを光らせて必死にお願いしたら、言うことを聞いてくれた
もういいかげんにしろ!
ルガーランスは魔 法 の 杖 ではないのだぞ!!
人が高い金かけて作った決戦兵器を盗んで奴らは何をやっているんだ!?
…ん?なぜオープンチャンネルが開いている!すぐに切れ!!
スーパーロボット大戦UXでは
「選んでくれるのか?戦い以外の道を…」
という記事冒頭のセリフとともにルガーランスを掲げ…
「俺 が お ま え を 消 し て や る!」
スパロボではよくあること(とくにガンダムの強化人間ヒロインを救いたい主人公)なのだが
魔法の杖ルガーランスでこれを行い、実際に特殊能力で相手を即死させると言う展開。
その結果ついたあだ名がフェストゥム絶対殺すマンである。
関連イラスト
関連タグ
ザルヴァートル・モデル マークザイン マークニヒト マークレゾン
ノートゥング・モデル マークフィアー マークゼクス改アマテラス