概要
蒼穹のファフナー(無印)における人類軍製ファフナー3機種のうちの一つ。全高約43m。
専用プラズマライフルと他の2モデルと比べて重装甲なのが特徴。
その分シナジェティック・コード形成時に心理的重圧が掛かり、精神的にタフな人間でないと乗りこなせない。
日野道生機を含めて世界中で800機製造されている。
道生機のカラーリングは青紫色だが、一般機は灰色。
トップエースの道生機には特別な認識コード「666(トリプルシックス)」が側頭部に刻印されている。上記のカラーリングも実質的に彼専用のカラーリングでもある。
本機種のエースには「マスターセリオン」の異名が与えられる。
名前の由来は、ヨハネの黙示録に登場する「大いなる獣(たち)」から。
劇中での活躍
劇中初の人類軍ファフナーとしてカノン・メンフィスのベイバロン・モデルと共に登場し、真壁一騎のマークエルフを翻弄した。
竜宮島占領後は、島に侵攻してきたプレアデス型を相手に善戦するも左足を喪失して戦闘不能になる。
その後、修復されたが竜宮島を殲滅する二重計画にブチ切れた道生に持ち逃げされ、竜宮島の防衛戦力として加入した(この時の戦術核迎撃の際にプラズマライフルを喪失する)。
後にスカラベR型種との戦いで両手両足と胴体を切断され、修復不可能と判断されて廃棄された。
後継機
トローンズ・モデル
『EXODUS』に登場する機体。大隊指揮官機。
ジークフリード・システムが搭載されており、クロッシング維持やシステムからのフィードバックによる機体把握の為にパイロットの負担が大きい。
詳細はトローンズ・モデルを参照。
ロボットアニメ背比べ
2014年以前は所謂量産型の人型機動兵器としてリアルロボットアニメ最大の機体であったと思われる。2015年のEXODUSで新登場したパワーズ・モデルにその座を奪われている可能性が高く、具体的な数値の設定の公開が待たれる。
ロボットアニメといえど本機より巨大な量産型はモビルアーマーのような非人型やマクロス級のような多人数乗りの戦艦が殆どで、量産されること自体が少ない。
巨大ということはそれだけで莫大な時間・費用・資源を要求し、量産となれば更に工業力とメタ的な説得力までも必要となるためなかなか難しいのである。
ファフナーの場合は、ただでさえ巨大な上に読心能力と空間歪曲能力のせいで遠距離からでの通常兵器が利きにくいフェストゥムには、直接戦闘が最も有効である事。さらに本作は本編開始の時点で、島の外の世界は世界規模の組織である人類軍のもとで、ほぼ残された全人類が何らかの軍事やその補助に参加しているような世界観であり、その上でこれらのファフナーの開発や量産が本格的に始まって、既に数年が経過している設定である。その為このように比較的大型な量産機が必要で、既にそれが作中で実現しているのである。
ちなみに、そのあたりの制約が比較的緩めなスーパーロボットアニメと比較した場合は、同じ量産型が相手でも一転してかなり小さい機体となる。
ザンザ・ルブ(156m)、シズラー黒(130m)、果てはスペースグラパール(推定全長数千m以上)など大人と子供ぐらいの差がついてしまう。
基本的にリアルロボットとスーパーロボットの中間くらいの立ち位置である、ファフナーらしい設定と言えるだろう。