概要
火事や水害といった災害が起こった現場で、騒ぎに紛れて金目の物を盗む泥棒のこと。
悪質なものになると、自ら火をつけた上で火事場泥棒を働く(要するにマッチポンプ)外道もいる。
火事場泥棒の歴史は古く、平安時代の書物にも火事場泥棒の記述が遺されている。
戦国時代前期は特に足軽による火事場泥棒が横行しており、京の都を中心に脅威となっていた。
近現代では、大規模な災害(震災や火山の噴火など)の発生直後、被災地の住宅に押し入って金品を物色したり、銀行の金庫やATMを破るなどの行為が確認されている。
航空事故でも、治安の悪い途上国で起きた際は残骸を火事場泥棒に物色される事がしばしばある。航空機の部品に使われる金属は高く売れるためである。残骸は事故原因究明の大きな手掛かりとなるので事故調査の大きな障害であり、警備のために軍隊が出動したり、必要となれば懸賞金をかけて買い戻す事もある。
ゲーム版「ポケットモンスター」シリーズのポケモントレーナーの一種であるかじばどろぼう(のちに「どろぼう」へ変更)については当該記事参照のこと。