概要
「泥棒」や「盗人」、場合によっては「盗賊」などとも呼ばれる。
自動車
身近な事件だと駐車場に止めている車の中身を盗む車上荒らしが有名。その為、車内に貴重品やそれに類する高価な物を置いたまま駐車してはならない。面倒でも肌身離さず持っておくこと。
複数人の個人情報データが入っているパソコンが盗まれた事で多数の個人情報が漏洩した事件もあり、それが引き金となってバラ撒かれた個人情報を閲覧した他の犯罪者による特殊詐欺や強盗等の犯罪・事件へと発展していく。
海外への密輸目的で高価な自動車を盗むプロの窃盗グループ(盗賊団)が存在し、毎年多数の自動車が盗まれている。
安い自動車の場合は怪しげなヤードで解体されて非合法なメンテナンスパーツとして密売される事もある。
現在では電子ロック「イモビライザー」を解除する手段、通称「芋切り」を持ち合わせている為、それだけでは簡単に盗まれてしまう。
タイヤやハンドルを物理的にロックする製品が販売されているので、自転車のツーロックと同じ要領で多重に施すのが無難だろう。(それでも盗まれる事もあるが)
路線バスの部品被害は後述の鉄道関連を参照。
鉄道関連
鉄道車両や施設等の部品を盗むのは鉄道ファンのコレクション目的だと思われがちだが、売却して利益を得ることが目的の場合もあるとされ、実際プロの窃盗グループによる組織的な犯罪だったケースもある。この場合ネットオークションに高値で出品して利益を得るのが目的。
悪質なケースだと、現役車両を標的にした事件も複数出ており、実際に大井川鐵道、野岩鉄道、JR東日本、JR東海等々、更に路線バスも被害に遭っている。
被害を受けた車両の中には営業運転に必要な部品が盗難被害が原因で不足して運行開始の目途が立たなくなっているものまであり、営業運転中に被害に遭った場合、大事故に直結する危険もある。
なお、2022年に逮捕された飯田線三河槇原駅付近の土砂崩壊で夜間滞泊中のJR東海213系の運転台を盗んだ犯人は、野岩鉄道6050系や路線バスの部品盗難と同一犯である事が警察による証拠品押収で判明。
更に、現役の鉄道路線で銅線・ケーブル等の金属部品が切断・盗難に遭い、列車が運休に追いやられた事件もある。これは只の窃盗に留まらない列車妨害であり、こちらも下手すれば死者が発生する危険がある。
被害を受けた路線の1つで、輸送の大動脈の1つでもあるJR山陽本線の山口県区間では旅客のみならず、半日以上にも及ぶ貨物の到着遅れが発生した。
関連イラスト