CV:畑耕平
概要
Youtubeチャンネルモノクローム〜色眼の囚人〜に登場する人物。
人物
ジュピターのリーダー、と言うよりも王。緑色の髪に金髪メッシュを入れたオールバックに色黒のガタイの良い体格が特徴的。胸には派手な刺青をしている。関西弁で喋る陽気で女好きなあんちゃんだが、過去の辛い経験から一部の無能力者を被差別階級にしているなど、選民思想の持ち主。
能力
支援型ギフト「ステロイド」及び物質型ギフト「液体窒素」の持ち主。最初に得たのは「液体窒素」である。
物質型「液体窒素」は零下197度の液体窒素を召喚して相手にぶつける能力。その極低温故に相手は一瞬で凍りつき、粉々に砕け散る。凄まじい殺傷能力故に対生物では最強クラス。公式の煽り文句である「氷の帝王」はこれに由来する。
支援型「ステロイド」は自身の身体能力を極限以上に増幅させる能力。軽いパンチで獣化型「ゴリラ」の能力者の全身をグチャグチャにした挙句、圧倒的速さの弾丸ライナーで複数のビルを打ち抜きながら遥か彼方まで吹っ飛ばすことが可能。
この二つの能力と長きに渡る戦闘経験故に、モノクローム世界でもその実力はトップクラスであり、トップクラスと太鼓判を押されている羽柴と(互いに全力でなかったとはいえ)互角に渡り合った。
液体窒素の超低温とステロイドによる怪力で戦う自身と、マグマの高熱と隼の超スピードで戦う羽柴は対照的な存在と考えている。
国王の哀しき過去
異常な選民思想の考えと根底には凄惨な過去と逃れられない運命が存在した
モノクロームの世界に来る前までは「月後島」と言う島で生まれ育ち、貧しかったが両親と一緒に幸せに暮らしていた。しかし、両親の仕事がなくなる事を危惧し、島民の静止を振り切って父の提案で本土へ移住する事を決める。最初は友達ができたものの、自身の素性を知った途端に掌を返したように周囲の自身への振る舞いが冷淡かつ非情なものに変わってしまう。更には当時の担任教師から「可哀そうな島の生まれなんだから」と言う一言を聞いて自身の出生に初めて疑問を持つようになり、父に気を振り絞って問い質すと衝撃の答えが返ってくる。
『月後島は大昔犯罪者が集められた島』と言われその島の出身者は犯罪者(流刑人)の末裔と言う確証ない極めて不憫なレッテルを貼られた場所で生まれたと知らされてしまう。
凄まじい村八分を受けてしまった事で次第に暴力的となり、父からも「人は自分より下の生き物がおらな安心して生きられん生き物」であると、それは社会になくてはならない存在と教えられてしまう。父は塞ぎこんだ末に出かけたきり自分の前に姿を見せなくなってしまった。
高校生になる頃には『虐げる側』に拘るようになり、力を付けた事で並の不良数人なら返り討ちにできるようになった。そんな中でも美月と言う同級生だけは普通に接してくれた事で大きく道を踏み外す事はなかった。しかし、美月の両親と顔を合わせるや否や交際を禁じられるばかりか美月からも冷たくあしらわれ、「虐げる者と虐げられる者」に縛られる事を決定的にしてしまい考えてふらつく中、交通事故に遭ってしまう。そして、モノクロームの世界に転生するのだった。
そして物質型ギフト「液体窒素」に覚醒した事で能力者を返り討ちにし、モノクロームの世界で王になる事を確固たる考えにした。
ジュピター国王の誕生、そして……
ギフトを活かして能力者を斃し続けて支援型ギフト「ステロイド」を手にして更に強力となり、何と約半年で「王のギフト」を顕現させる。
そこに現れたのは「王の玉座」とモノクロームの世界の管理人ぽむ子だった。
不審に思い攻撃を仕掛けるも、ぽむ子が物質型ギフト「ニトログリセリン」を発動して返り討ちにされるも、王のギフトを使用して一国の王となった(吾妻が献上された国には既に国王がいたものの、全く戦争しないからと言う理由でぽむ子によって強引に替えられる形で)。
当初は国王になったと言う事で国の問題に向き合い自ら解決している中で、働きたくても働けない人を多く見かける。そして吾妻はふと思った。
出生を理由に虐げられた過去と経験から奴隷制度を敷いて国の秩序を保とうとする決断に踏み切った。
特権階級・上流階級・奴隷階級を設立した事で安心感と優越感を得られた上流階級以上の人々はその地位を守るために努め、奴隷階級はただ只管に労働と迫害を余儀なくされる状況となった。
吾妻の思惑通りとなった事で自身の考えが正しかったと確信した。
彼がこれほどまでに歪んだのは、人間の負の側面をただひたすらに見せられたが故。それ故に「人間皆平等」を掲げるマーズを平然と「偽善者」と罵倒しており、何より彼は「人間は醜い生き物」と断じている。