概要
『ヒューマンバグ大学』のシリーズ作品『天羽組の武闘派・小峠華太』に登場する極道組織。初登場は2022年1月26日付の動画『【漫画】天羽組 史上最大の報復。和中がガチギレ…工藤が腹を裂く。』である。
広域指定暴力団「竜極会」傘下の新興団体。天羽組のシマである空龍街の隣町である久遠町の繁華街を拠点にしている。天羽組のシマのバーで構成員2名が暴れ、工藤清志は喧嘩でカタを付けようとしたが刃物を出したため、極道としてのケジメでカタをつけるとドスで殺害。この件を天羽が直談判したことで一旦は手打ちにしたものの、その約束を反故にして刑務所にヒットマンを送り込み、身代わりとして捕まった宮本を撲殺した。
しかし、宮本は工藤に何度も救われた恩を返す為に自ら自首した為、この一件で天羽組の面々、特に天羽と工藤の怒りを買ってしまう。その後、小峠華太、和中蒼一郎、工藤清志による壮絶な襲撃をかけられてしまう。真鍋は報復を予想し全組員で迎撃したが、殿を務めた和中の修羅の如き斬撃で組員の殆どが皆殺しにされ、内部にいた真鍋組長と構成員も小峠と工藤に殺害されて組諸共壊滅させられた。
構成員
(×:死亡した人物、?:生死不明の人物)
- 真鍋 ×
真鍋組の組長。自分の舎弟二人を殺した天羽組と交渉し、見舞金(賠償金)を受け取ることに成功する。しかしそれだけでは部下を失った真鍋の怒りは収まらず、身代わりで投獄された宮本のもとに刺客を送り込んで惨殺した。その後報復に来た小峠・工藤・和中と乱闘になって銃を向けるも、小峠に銃撃されて武装解除された。ここにきて「部下が勝手にやった」と責任転嫁した挙句、靴を舐めるなど「極道としての背骨」がない醜態を晒した。その姿に心底失望した工藤によって腹を掻っ捌かれ即死した。
ちなみに裏社会では名前を聞くだけで悪党どもが震え上がる天羽組を「天羽のチンピラ」と呼んでいる辺り、敵対する相手を完全に間違えたとしか言いようがない。
- 真鍋組構成員A・B ×
天羽組のシマのバーでちょっかいをかけた真鍋組の構成員二人組。天羽組のシマにある店で女性キャストに乱暴を働いた(=「シマ荒らし」同然の行為)事で、工藤に裏路地に連行されてしまう。
殴り合いでケリをつけようとした工藤に逆上してドスを出したが、これがタマの取り合いとみなされて工藤に容赦無く殺害された。
なお、女性キャストに対して「こんなブス、どう扱ったって良いだろうが!」と宣って服を破いたり、それに咎めた工藤に対して相手が誰なのかも知らずに木っ端ヤクザ呼ばわりして第一声でバックをちらつかせる等、仁義もへったくれもないことが分かる。
その事もあってか、真鍋の怒りも逆に「ソレは刃物を持ちでしたアンタの子に責任があるだろう?」と一蹴される始末。
- 真鍋組構成員C・D ?
真鍋組の宮本をリンチしたヒットマン二人組。勤めに入った宮本を木材で暴行を働き、屈服させるために靴を舐めさせようとした。しかし宮本が信念を曲げなかったため最終的に撲殺した。
ちなみに罪状は微罪となっているが、上記のとおりシマ荒らしをした構成員を殺害され逆上した真鍋によって刑務所に送り込まれた。
宮本の殺害後、彼らと思われる人物の姿は作中に登場していないが、天羽組に見つかればタマを取られるか、仮に生き残ったとしても真鍋組が崩壊して路頭に彷徨うのは確実である。
考察
どうすれば最悪の末路を回避できたのか?
先述の通り、真鍋組は刑務所内にヒットマンを送り込んで宮本を撲殺した事により、天羽組に目を付けられ、最終的に壊滅の憂き目に遭っている。
過去にも似たようなことをして天羽組の怒りを買い壊滅させられた組織は確かに存在したが、その時は「捕まった人物が天羽組の掟を破って外道のシノギを行ったことで逮捕されていたため、その人物が破門または絶縁にされた可能性を見込んで襲撃した」という理由が考えられている(ただし、そのシノギが組主導だった可能性も高く詳細は不明)。しかし今回に関しては宮本は身代わりで自首しただけで特に真鍋組に対して悪いことをしたわけではなく、それどころか真鍋組の組員達は天羽組の実力と結束力の強さを知らなかった(もしくは過小評価していた)ため、宮本を殺害した時点で壊滅を免れることはできなかったであろう。また仮に逃げ延びたとしても、今度は宮本の不審死に対して警察が動き出すことにもなりかねないため助かる可能性は極めて低い。
その為、真鍋組の存続という観点から見れば、仇敵である工藤への報復を諦め、地道に縄張りの拡大に注力した方が未だ望みが有った可能性が高い。
しかし、縄張りの観点から見ても、天羽組の縄張りである空龍街での活動を考えると、日々規格外の強さの狂人達の目を搔い潜りながらの活動になる為、元々そこでの活動がリスキーであったかもしれない。
そして、貴凛町を初めとする他の街での活動を考えても、天羽組に匹敵する武闘派極道や悪を成敗する紅鬼、元殺し屋のメロンパン屋、闇の暗殺組織等のヤバい奴等が活動している様な危険地帯で有る為、真鍋組が天下を取るのは至難の業であったのかも知れない。