CV:千葉一伸(ゲーム中ではミスでシュラン・オペル役の松本吉朗と名前が入れ替わっている)
搭乗機はカオス・レオー。
概要
新地球連邦軍特殊部隊「カイメラ」の一番隊の隊長で、階級は大尉。「カイメラの若獅子」の異名を持つ。
エーデル・ベルナルの命令を受けてZEUTHに協力し、戦列に加わる。
真面目な好青年で、女性恐怖症であるために女性が近くに寄るとかなり動揺してしまう。唯一の例外はエーデルであり、彼女のためならばどんな事でも遂行する覚悟を持っている。
しかしその正体はZEUTHを裏から操るために送られた工作員であり、本来の性格は極めて自己中心的な激情家(ランド・トラビス曰く「ブチギレ外道」)であった。終盤にその本性を何の前触れも無く、カイメラの本当の目的と共に突如として表わし、プレイヤーに衝撃を与えた。台詞もエーデルへの凄まじい依存と狂気をはらんだものとなり、ある意味ヤンデレというかヤンギレと形容することも出来る。ぶっちゃけただのキチガイだが。本人曰く「全てはエーデル准将のためだ!あの方のためなら、お前らごときに愛想笑いをすることなど、俺にとっては屁でもない!」とのことである。
女性に対する憎悪は凄まじいものがあり、仲間であるツィーネ・エスピオに対して堂々と「エーデル准将以外の女など、一人の例外もなく死ねばいいと思っている」と言うほどである。女性パイロット(特にセツコ・オハラ)との戦闘時には台詞も専用のものに変化する。
しかし、エーデルへの崇拝は本物であり、自分のエーデルへの忠誠心こそがカイメラの切り札と叫ぶほどにその思いの強さを自負、公言して憚らない。だがアムロは、「あの男は心の傷をエーデル・ベルナルにすがることで癒そうとした」「奴の凶行は弱さの裏返しだ。そんなものは覚悟でも信念でもない……」と言っていた。
シュラン・オペルとは親友の関係であり、本性を表わした後でも彼を「心の友」と呼んでいる。その友情は、レーベンからすればエーデルへの忠誠と同列に並ぶほど強いらしい(だが、あくまでシュランに対しての思いは友情であり、女嫌いだが同性愛者では無いことははっきり言っている。もっともシュランの方は……だが)。
ちなみにランドに対しては、搭乗機が共に「獅子」をモチーフにしているからなのか、徹底的に対抗意識を燃やし、自らが「真の獅子」だと主張する。
UNステーションを巡る最終決戦では、「全ての決着をつける」と称して顔に戦化粧を施し、更に狂気じみた印象となりプレイヤーを驚愕させた(しかも、カットインでは目が赤く光っていてもはや人間をやめたとしか思えないような光景となっている)。
最終的にはZEUTHに敗れた後、ジエー・ベイベルからエーデルに関する真実(エーデルが実はジエー=ジ・エーデル・ベルナルによって創られた人形)を聞かされ、それが元で精神崩壊を起こしてカオス・レオーと共に爆死した。なお、このときにシュランが生き残っていると……。
『第2次スーパーロボット大戦Z』では登場しないが、主人公のクロウ・ブルーストが女嫌いであることから、元ZEUTHメンバーの間で度々彼との悪い意味での比較対象にされてしまっている。自業自得ではあるが。
備考
女性を憎悪するようになったのはツィーネ曰く「少年時代のトラウマが原因」とのことであったが、その詳細が最後まで明かされないままZシリーズの物語が終了してしまった。
推測ではあるが、本人が「女性に裏切られたことがある」と語っていた事から、おそらく『第3次スーパーロボット大戦Z』に参戦したある版権キャラに近い経緯で性格が歪んでしまったと思われる。