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死して屍拾う者なし

ししてしかばねひろうものなし

時代劇ドラマ『大江戸捜査網』で毎回使用される有名な決戦ナレイションで、死刑宣告ともいうべき過激な死亡フラグのワンフレーズ。
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概要

弱者善人たちを虐げる諸悪な根源邪悪な化身に匹敵する下衆な外道を成敗し、この世の正義平和を守らんとする愛される戦うヒーローたちであるが、同時に一般人には到底不可解な知られざる影の宿命をも有する彼らの明日なき挽歌も表している。

意味

普通、一般人は事件事故病気など不慮なアクシデントに巻き込まれて死亡した場合、その人に親族親戚など身内がいれば、その遺骨を拾いその亡骸を葬り、葬式を挙げて弔意を表し、故人を供養するのが世の習わしである。

しかし、一般市民を危険に巻き込まれないようにするために、彼らは覆面変装などで身を窶し、己の素性正体を絶対に公にしてはいけないプロフェッショナル隠密戦士である。故に、人知れず戦い続けて人知れず死ぬという人生の裏街道を歩かなければならぬ宿命を自らに課していかなければならぬ者たちでもある。

つまり、悪党を残らず成敗する際、返り討ちなどに遭って命を万一不覚にも落とすようなことがあろうとも、その亡骸を悼み・葬り・弔い・供養してはならぬという非情なる掟なので、それ相応な覚悟を決めて戦いに挑めという意味でもある。

トリビア

本タグに意味が最も近いとある格言が一つある。それは原作版世紀末救世主伝説・北斗の拳主人公ケンシロウが最後に発したあの名台詞がある。
「オレの墓標に名はいらぬ、死すならば戦いの荒野で……。」が見事にマッチングしている。

人間は墓石に死んだ人の名を普通は刻むものだが、彼は墓石に名を刻まなくても構わないどころか自身を埋葬する墓石すら要らないと言うのである。
つまり、彼の意図は世紀末覇者伝説ラオウのように、自分を世紀末救世主伝説として美化してもらいたいとは全く考えておらず、もう戦える身体でなくなったら大往生を戦いの荒野で潔く遂げて、その亡骸を誰かに弔いたいとは思わず名もなき拳士としてこの世を一人で静かに去りたいという実に質実剛健な彼らしい無欲な思考であり、プロフェッショナル且つ日陰者でもある隠密同心たちの生き様に意味通ずるものがあると思わずにはいられない。

補足

「死して屍拾う者なし」の本タグは元々ワンフレーズに簡略化しただけに過ぎず。略さずに正式表記すると下記の通りなる。
原案・構成は川内康範氏ナレーター黒沢良氏による伝説的な名フレーズ。

『隠密同心心得の条、我命我ものと思わず武門の儀あくまで蔭にて、己れの器量伏し御下命いかにても果すべし、尚死して屍拾う者なし・死して屍拾う者なし・死して屍拾う者なし。』

隠密同心とは、普段は町人・浪人・芸者・遊女などに成りすまし、有事な際は自らの危険をも省みずに使命を果たす、幕府(老中)直属な役人である。
これを踏まえて先程の文を読み替えると……、『隠密同心の心得(厳命)、自分の命は決して自分だけのものではない。危険を省みてはならない。能力として持ち合わせている武芸や、自分がおかれている職責などを公にしてはならない。上からの命令は如何なる手段を講じても果たさなければならない。 尚、命の保証は全くしない。死んでも骨を拾う者・葬る者・弔う者・供養する者は誰ひとりもいない。』という解釈なる。

大江戸捜査網の大詰めのシーンで繰り返し使われたのが印象的。無事帰還し、「良かった良かった。めでたしめでたし。」というのが毎回な大オチでもあった。

関連タグ

大江戸捜査網 時代劇 江戸時代 北斗の拳 世紀末 墓標 挽歌

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