伊集院茂夫による自然を使ったブービートラップ
じょうきゅうこくみんがりじゃぁぁぁ
『自らを特別と騙り、他者を娯楽の為の獲物へと仕立て上げる』
「外道共め。ならば、狩られる側の恐怖をその身に刻みつけよう。兆倍にしてな」
『私に狙われたが最後、待っているのは、地獄以上の地獄だ!』
「これが自然を使ったブービートラップだ。拷問具にも役立つ。憶えておくように」
「ようこそ処刑場へ……」
「いいだろう。ならば獲物の気分を存分に味わうがいい」
「あまり動かない方がいいぞ。刺激すれば、毒を撃ち込まれるぞ」
「ああ、俺が自分で決めたんだが、俺は上級国民なんだ。下民如きが拷問の獲物に選ばれたんだ、光栄だろう? 虫に喰われてこの世から消えろ」
「大地の養分になれたんだ。外道の最期としてはいい方じゃないか?」
依頼人と彼の仲間をはじめとした複数人の人間に強い睡眠薬入りの酒を飲ませて眠らせ、下着だけの姿にした状態で猟銃でハンティングする常習犯である食品メーカー社長の二階堂とそのハンティング仲間2名に執行。
今回はいつもの執行室ではなく二階堂の私有地にある林の中で処刑法を複数行った。うち1名は「バンブーウィップ」というスイッチにかかるとしならせた棘付き枝が突き刺さるという罠で(バンブーという名の通り本来は竹を使うのだが、今回は棘付きの木の枝で代用した)、別の1名は束ねた蔦を使用した首吊りで処刑し、二階堂は蔦を使って木に縛り付けた状態で大量のブドウ酒をふりかけ、その匂いにつられてやって来たおびただしい種類の昆虫や毒虫に全身を食い荒らさせ、さらにはその昆虫を食べようとして集まって来た小型の肉食動物達にも全身を貪り食わせて処刑した。
これは、伊集院が初登場の動画で行ったスカフィズムの簡略版とも言える。
依頼人から憎悪を託された伊集院と流川は、現地で標的を処刑すべく、わざと罠にかかった。しかし事前に効き目の強い気付薬を服用していたおかげで、二人とも眠る事はなかった。
運ばれる途中で他の被害者を全員解放した伊集院と流川は、二階堂の私有地に運ばれる。そしてそこで身ぐるみを剥がされるや否や、即座に逃亡。貴族気取りの下衆が放つ照準の甘い弾丸を易々と回避し林に逃げ込み、用意を整えた。
バンブーウィップと蔦植物による首吊りで二階堂以外の下衆を処刑し終えると、様子を見に来た二階堂を伊集院が樹上からの飛び降り踏み付けで無力化し確保した。
二階堂を木のひとつに蔦で縛り付け、伊集院は悔恨の念を問うた。しかし二階堂は自らの行いを微塵も反省していないどころか、「下民どもは我々上級国民の為に存在する。安酒に釣られる低脳など、我々の獲物になれた事を感謝すべき」と言う選民思想に塗れた戯言をほざいた。容赦は不要と断じた伊集院は、早速処刑を開始した。
全身を虫と動物に貪られる不快感と苦痛から二階堂は命乞いをした。これに対し伊集院は二階堂に「お前は何だ?」と問う。二階堂は助かりたい一心で「自分は下民」と抜かすが、伊集院は二階堂の戯言をまるまる叩き返すように「下民如きが上級国民たる俺の拷問によって死ぬのだから光栄に思え」と言い放った。最終的に二階堂は全身を食い荒らされて土に還った。