『何の罪も無い人達をゲームの駒のように扱い、命まで奪うとは……』
「相変わらずその下衆さは変わっていないようだな……大鳥。ならば、相応しい死に様をくれてやろう!」
『私腹を肥やす豚め……私は貴様を人間と認めない!』
伍代「遂に大鳥がターゲットの依頼だね。奴の素性を考えれば必然か」
「おい、下衆ども。高みの見物は終わりだ」
「黙れ外道。貴様らに明日を生きる資格は無い」
「何が特等席だ…… 汚ぇ歯は全部折っとけ」
「下衆が……貴様らに玩具にされた人間の痛みを刻み付けてやる。簡単に死ねると思うなよ」
「クソ野郎……醜い命乞いしてんじゃねぇ」
「テメェらは助けを乞うた人達を、一人でも助けたのか?」
「ああ、俺も政治家を同じでな。この社会を良くしたいんだよ」
「だからテメェらみてぇなゴミは処分だ」
「さあ、たっぷり吸え…… 同時に身体を焼いてやる……」
「俺はな、テメェらみたいな外道をこの世から消す為に怪物になった」
「さあ、お前達が苦しむ顔を特等席で見てやる。たっぷり時間を掛けて死んでくれよ……」
「これで少しは被害者達の無念を浄化できるだろう」
対象
誘拐させた人間を薬物中毒にして殺し合いをさせるというゲームを企画し楽しんでいた悪徳政治家、大鳥とその息子に執行。大鳥親子がこれを発案した理由は「我々政治家は愚民のために働いているのだから何をしてもいい」という社会問題じみた理由で、人間としても政治家としても失格していた。この大鳥は伊集院家断絶計画の資金援助担当で堂馬利信と共犯だった。
概要
タイマフィアの間で行われていた違法な実や草の煙を燻した際に発生する煙を吸わせ、正気を失ったものが殺し合うのを見物する「快楽処刑」と呼ばれる処刑法をアレンジしたもの。「断腸草」とも呼ばれる世界最強の毒草「ゲルセミウム・エレガンス」を炙ることによって発生する毒ガスを吸わせ、体内から相手を腐らせていく。この毒草が有する毒は少量体内に入るだけで呼吸困難に陥り、やがては死に至る。
経過
伍代からの情報でホームレスに扮した伊集院と流川が連行された場所は、依頼人が言っていた例の小屋だった。その小屋には二人の他に3人の犠牲者が居た。早速伊集院達5人は麻薬成分がたっぷり入った煙で燻されるが、事前に酸素ボンベを仕込んでいた伊集院と流川には通用せず、室内に煙が充満して視界がなくなった途端に、伊集院は縄抜けしてそのまま錠前をピッキングして脱出。流川も縄抜けして小屋を換気して他の被害者を救出。伊集院は護衛を始末して大鳥親子を叩き伏せ小屋の中に縛りつけ、例の如く悔恨の念は無いか問うた。しかし当然ながらそんな殊勝なものが下衆中の下衆である大鳥親子にある筈がなく、息子は「愚民がどうなろうが知ったこっちゃない」、大鳥は「たまには特等席で愚民を駒にしたゲームに興じて何が悪い」とほざく始末。これにブチギレた伊集院は即座に大鳥親子の歯をパンチで全てへし折り、拷問を開始。
贅沢三昧で物理的に辛い目に遭ったことなどない大鳥親子からすれば最早地獄以上の極限の苦痛であり、息子は「俺が悪かった勘弁してくれ」、大鳥は「お前の家を潰す事に加担したのは謝る」と命乞いを始めた。しかし自分の一家と使用人の惨殺に加担したのみならず、罪の無い一般人を散々オモチャにしていた外道親子を許すつもりなど、伊集院は毛頭なかった。伊集院はまだゲルセミウムの煙が充満する小屋の中に入り、大鳥親子の口内に燃やしたゲルセミウムを怒りのままぶち込んだ。そして伊集院は「俺はテメェらみたいな外道を滅ぼす為に怪物になったんだ。お前らの苦しむ顔を特等席で見てやるから苦しみ抜いて死んでくれ」と口から血を流しながら目を血走らせ、悪魔の笑みを浮かべるという過去一とも言える狂気の表情を見せながら意趣返しをし、大鳥親子は血涙と吐瀉物をぶちまけて事切れた。その後伊集院は外道親子の死体ごと呪われた小屋を燃やすことで、今回の依頼を完遂とした。
登場人物
- 大鳥(おおとり)
今回の断罪対象。旧華族出身の悪徳政治家。かつて行われた伊集院家断絶計画にて資金援助担当だった。
彼もまた堂馬と同じく、今回の拷問は一家断絶計画に対する伊集院による復讐だと思い込んでおり、一般庶民をいくら犠牲にしようが罪悪感など一切なく、命乞いした際にも一般庶民の命をオモチャのように扱ってきた事より伊集院家断絶計画に加担した事を謝罪するほどの下衆中の下衆。
伊集院の過去一とも言える狂気の表情に恐怖しながらゲルセミウムで血涙と吐瀉物をぶち撒けたその最期は、散々人々を食い物にしてきた下衆中の下衆に相応しいモノだった。
- 大鳥の息子
襲撃班のリーダー。父親の邪悪さをそのまま受け継いだ極めて下劣な性格をしている。
父親同様伊集院の過去一とも言える狂気の表情に恐怖しながらゲルセミウムで血涙と吐瀉物をぶち撒けたその最期は、散々人々を食い物にしてきた腐れ下劣野郎に相応しいモノだった。
- 襲撃班
被害者を拉致るゴロツキ。伊集院に銃を向けたはいいが遅すぎたのでまるで役に立たずこの惨劇の共犯故に伊集院に始末された。
- 警察*
無能その1。真実を語る宮内氏の話を頭ごなしに否定した上宮内氏を薬物乱用の冤罪で逮捕した。大鳥は宮内氏が生きてるとは思っていない事から圧力をかけられている訳でも無い(生きてると知った場合伊集院の回想からして殺し屋を送り込んでる可能性が高い為)にも拘らず捜査能力の欠如、そして黒焉街や貴凛町がある地域の警官としての自覚と責任が皆無である。
そしてこの間違った情報はガバガバ捜査に関わっていない警官達にも及び宮内氏が交番に大鳥を告発しようとしたが駐在は何も知らないので薬物中毒者の虚言と受け取らざるをえなかった。
- 裁判関係者
無能その2。ロクな調べをしなかった警察の情報を鵜呑みにして宮内氏を薬物乱用の罪で有罪にした。過去に無能を晒した回とは全く異なるケース。
- 利恵氏の両親
無能その3。彼らも娘を荒唐無稽な理由で大鳥一味に殺害された被害者であるものの、仮にも親族でありながら擁護するどころか逆に娘と最後に同行していた宮内氏を娘を殺害した犯人だと誤認し罵倒するという、ある意味前述した無能2組以上に心ないと言える対応をした。
依頼者について
宮内義人という青年で彼には利恵という婚約者がいた。ベンチにいた彼等を大鳥の息子率いる誘拐班が拉致、他の被害者と共に快楽処刑の要領で薬物中毒にされ殺し合いを強要される。宮内氏が気がついた時には右目が潰され利恵氏を絞殺していた。
更にヒューマンバグ大学おなじみの無能なサツは彼の話を一切聞かないばかりか違法薬物の冤罪を着せ、今度は無能な司法により宮内氏の言い分の一切が認められず彼は薬物の前科持ちとなった。更にまた別の無能なサツは大鳥の犯行について話す宮内氏を薬物の前科者だからデタラメを言ってると門前払いし、挙げ句利恵氏の両親にまでも擁護されるどころか逆に娘を蒸発させた犯人だとして詰め寄られ「お前が殺したんだろ?」と罵倒されるという地獄絵図が生まれた。ヤケ酒するしか無かった宮内氏にたまたま出会ったエマは唯一宮内氏が真実を言っていることを見抜き伊集院を紹介した。以上の事から警察、司法、親族の全てから見放された上に肉体的にも社会的にも精神的にも消えない傷を負わされた事から彼の事を歴代で最も救いようがない悲劇に見舞われたシリーズ最不遇依頼者と称する視聴者も存在する。
余談
瓜生曰く、御前を含む伊集院一族暗殺事件に関っている悪徳政治家達を伊集院が狙っているという事が語られていた。大鳥もその1人だが伊集院は自らに課した「依頼がなければ殺しは行わない」というルールを厳守し自分からカチコミに出ることは今のところ無い模様。
今回伊集院は大鳥による非道に怒り狂ったせいか、まだ毒ガスが充満する部屋に入ったことで自らも中毒する羽目になった。しかし、その怒りは痛みを遥かに上回っており、自らが味わった苦痛を全く気に留めていなかった。とは言え処刑後は流川に心配されていた。
拷問の最中に自らもダメージを受けたのは伊集院茂夫による炭火責め以来2回目である。
関連タグ
社会問題 政治家 人間狩り 冤罪 悪徳警官 悪徳政治家 腐敗貴族
伊集院茂夫の過去に関する回
冷凍拷問→極悪政治家の毒殺
サツの不祥事回
流川の敵討ち→極悪政治家の毒殺→伊集院茂夫と流川隆雄によるフルボッコ刑