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麻薬戦争(ヒューマンバグ大学)

ひゅーばぐまやくせんそう

ヒューマンバグ大学の戦争の一つ。五十嵐幸光・眉済俊之のツートップの京獅子連合と、香坂慎太郎がトップの裏神と、ボスの命令で裏神排除に動員されたマッドカルテルが激突した。
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五十嵐幸光

これは限りなくウチへの宣戦布告に近い。

眉済俊之

奴らは俺たちを舐めていると言っていいだろう。


香坂慎太郎

マッドカルテル、みんな日本で死ねばいい。


モンテロ

舐めるなよ。逆らった者は全てこの世から消す。


概要編集

京炎戦争終盤、香坂慎太郎率いるマッド・カルテル旧日本支部は本隊から独立し、麻薬専門の新興マフィア「裏神」を設立した。彼らが狙うのは京極組のシマである黒焉街と獅子王組のシマである花宝町であり、ヤクの蔓延を防ぎつつ共通の敵である裏神に対抗するため、京極組獅子王組が手を組み、「京獅子連合」が成立した。又、竜桜町に住む粛清屋の新城杏太郎が京極組の助っ人として参加している。


一方、メキシコを拠点とする「マッド・カルテル」では裏神の離反を受けて、日本の麻薬市場の奪還と裏神の完全破壊のため、複数人の武闘派を日本へと送り込んだ。


こうして、京獅子連合、裏神、マッド・カルテルによる麻薬を巡る三つ巴の睨み合いとなったのだが、ダヴィッツ阿蒜寛太を瀕死に追い込んだ一件で本格的に開戦した。


なお、「麻薬戦争」というのは2024年6月24日の動画で判明した呼称である。


比較編集

共通点編集

全組織の共通点編集

  • 京獅子連合、裏神、マッド・カルテルのいずれも大規模組織である。
  • 武闘派構成員/幹部構成員を多く抱えており、強力な戦力を揃えている。

京獅子連合と裏神編集

  • 日本を拠点としており、主要構成員の大多数が日本人で占められている。
  • どちらにもアサシン経験者のメンバーが少数だが存在している。

京獅子連合とマッド・カルテル編集

  • 両組織とも古くから存在する老舗組織である。
  • 構成員の年齢層が若手からベテランまでと幅広い。

裏神とマッド・カルテル編集

  • 両組織とも麻薬販売を専門としている。
  • 香坂派閥の全員が「MC→裏神」の経歴を持っている。

相違点編集

京獅子連合編集

  • 現トップ: 京極組組長の五十嵐幸光と獅子王組組長の眉済俊之は両者とも人情派であり、構成員のためなら敵対者に命を差し出すほど。構成員からも尊敬されている。
  • 派閥: 平時は京極組と獅子王組という2つの組織に分かれて行動しているが、どちらも良識派で活動目的も同じである。
  • カタギへの対応: カタギは基本的に守る対象。シマのサツは極めて腐敗していることもあり良識派連中はカタギから強い信頼を寄せられている。
  • 麻薬販売: 京極組・獅子王組のいずれも構成員による麻薬販売は不可としている。また、シマ内での麻薬売買は粛清対象である。
  • 人員: 単体ではそこまで大きくないものの、京獅子連合としてみれば大規模組織と見なすことができ、他の極道組織と協力関係を築いている。また、京極組はスカウトも含めた新しい構成員の補充を進めている。
    • 因みに京極組は内部争い・天京戦争京羅戦争京炎戦争を経て仁義外れ派閥を完全に一掃して完全な任侠組織になった。だが、その代償は大きく戦後はシマの見回りが1日ではできない程、弱体化した。獅子王組も河内組時代は桐野や布袋のような輩もいたが、眉済体制になってからはいないと思われる。ただしこちらも内部戦争で規模は縮小した。
  • 構成員の人間性: 主力の構成員は任侠や義侠と言う言葉が似合う人格者が大半で、それ故に強い仲間意識で結ばれている。更にはほぼ全員が組に対して強い忠誠を誓っており、命を賭す覚悟を決めている。
  • 組織体な弱点: 構成員の数は京極組と獅子王組を合算しても、裏神はともかくマッド・カルテル本体には遠く及ばない。また、暴対法による社会的な縛りも無視できないところも欠点である。
  • 天羽組との関係: 京極組も獅子王組も天羽組とは元々犬猿の仲だった。前者は天京戦争を経て仁義外れの構成員達がほとんど一掃され、良識派で構成された任侠組織に戻ったことで関係は良化した。しかし北岡隆太を殺害した一条康明への心情は厳しく、当の本人は天羽組への謝罪を望んでいるものの(特に北岡の直接の兄貴分だった小峠華太、弟分だった速水泰輝など)天羽組の構成員達からは面会を謝絶されている。後者は河内組と田頭組だった時代から、シマの利権を狙って散発的な衝突を繰り返していた。河内の跡目を争った内部戦争が終結し眉済政権が誕生してからは過去の因縁は払拭され、外道討伐で共闘するなどこちらも関係は良化している。
  • 伊集院茂夫との関係: 京極組の場合は久我・一条を始め構成員の多くや食客の新城とは面識がある。獅子王組でも内部抗争後、犬亥鳳太郎井上月麦伊武隼人の3名と面識がある。(他組織にも言えるが)伊集院が始末する外道が被る時は共同戦線を張り、護衛の人間だけ始末してからターゲットの身柄を引き渡している。
  • 羅威刃との関係: 京獅子連合とは現在も敵対関係。前者は初代トップの稲村政権時代から因縁があり、稲村が久我に殺された後、ナンバー2だった城ヶ崎賢志が組織を掌握。天京戦争では事務所を爆破したり、後に勃発した京羅戦争では執拗に京極組を追い詰めた。しかし、高城を含めた幹部の大半が死亡(※幹部の小湊は伊集院の手により死亡)し、城ヶ崎も戦争終盤に一条との死闘で敗死した事で統率を失った事で一時壊滅状態にされた。その後は生き残り幹部の東雲竜政秋元詩郎が組織を再興し、京炎戦争では戒炎に協力しながら、京極組を追い込んでいたが、後述の獅子王組の排斥によって活動停止に追い込まれた為、戦争から離脱、戒炎との同盟も解消した。戦後に活動を再開し、戒炎解体を利用しながら勢力を拡大させている事、未だ京極組への復讐を考えている為、久我は『城ヶ崎の怨念が体に染み付いている。』と第二次京羅戦争の勃発に警戒している。後者は河内組時代から因縁があり、シマである『花宝町』にてシマ荒らしを行っていた為、傘下組織が粛清されていた。しかし内部抗争で京極組の久我と犬飼が眉済派の助っ人として参加していた為、敵対派閥のトップ黒澤航太郎は対抗措置として東雲と秋元を黒澤派の助っ人として参加させていた。その後、内部紛争の終盤に久我達が離脱した為、足並みを合わせるように東雲達も離脱。しかし、紛争時に龍本雅幸が東雲に下半身不随にされた事の報復と京炎戦争中盤に、京極組と呼応した眉済政権となっていた獅子王組による排斥活動で末端の構成員が多く殺され、東雲は井上月麦、秋元は伊武隼人との戦闘で重傷を負った為、長期の活動停止に追い込まれた。京炎戦争後も依然として獅子王組から排除対象にされている。

裏神編集

  • 現トップ: 香坂慎太郎は部下想いの良い上司だが、組織内に野心家が多いこともあり完全に部下を信頼しているわけではない。因みに必要な時は自ら前線に赴いて、戦う事もある。
  • 派閥: 大きく分けて旧マッド・カルテル日本支部の流れを汲む香坂派閥、能力主義的な傾向の強い反町琥治郎が率いる反町派閥、強さを求める純粋な野心家という傾向の強い鳳崎桔平が率いる鳳崎派閥の3派閥存在している。反町派閥と鳳崎派閥は、いずれは香坂慎太郎を追い落として裏神を乗っ取ることを狙っており、香坂派閥も乗っ取りを狙っていることは認識したうえで敢えて容認している。
  • カタギへの対応: 麻薬の販売先(顧客)という認識。現時点では、麻薬販売以外でカタギに危害を加えている様子は確認できない。
  • 麻薬販売: 組織の主力事業であり、構成員には麻薬販売を推奨している。ただし、派閥によって麻薬販売への熱量は異なり、香坂派閥が麻薬販売に積極的なのに対し、鳳崎派閥は麻薬販売に対して消極的である(反町派閥はこの中間だと思われる)。
  • 人員: 旧マッド・カルテル日本支部出身の構成員以外にも、京炎戦争後に吸収した戒炎の残党、目的の為に利害が一致している半グレ組織を多数服従させながら戦力を増やしている。また、反町・鳳崎・烏丸・深瀬の4名は外様だが幹部待遇を受けている。
  • 構成員の人間性: 野心家気質の構成員が多く在籍していることもあり、半グレにしては組織への忠誠心が高い部類の構成員が多い。特に旧マッド・カルテル日本支部出身の幹部は香坂に対する忠誠心が高い。しかし中には偽反町とか伊集院に始末された二瓶和晃と人身売買で結託していた「苦猿望」のようにマッド・カルテルに寝返る輩も存在する為、一枚岩とは言い難い。又、香坂達は裏切り者には徹底的な粛清を行っている。
  • 組織体な弱点: 裏切るような形でマッド・カルテル本隊から独立しているため、本隊の武闘派に狙われる機会が多く、戦力ダウンの可能性が常に拭えない状況にある。京獅子連合とは六車謙信との取引で京極組のシマである黒焉街及び獅子王組のシマである花宝町から手を引いているものの、何らかの不手際のせいで再び激突する可能性も孕んでいる。
  • 天羽組との関係: 2023年12月に天羽組のシマ『空龍街』で行われていたクリスマスマーケットのバックヤードでカルテル時代の香坂がヤクの売買をしていたカルテルの売人を尋問していた須永陽咲也と激突している。この時は青山琉己が駆け付け、不利と悟った香坂は口封じに売人を始末し、須永に『自分達と事を構えると、誰1人生き残れないと』警告をしてから撤退した。京炎戦争後、裏神は天羽組のシマである空龍街と朱雀町の丁度真ん中に隣接する久遠町に拠点を置いた為、天羽組の組員達は警戒している。しかし、天羽組のシマは裏神のターゲットから外れている事、天羽組は神城組との天城戦争、裏神はカルテルとの抗争が熾烈な為、交わることはなくなっているが野田等、東京の残留組からは警戒されている。
  • 伊集院との関係: 現在面識があるのは香坂派閥の香坂慎太郎、鳳崎派閥の鳳崎桔平と深瀬大也の3名のみ。
  • 羅威刃との関係:現時点では目立った衝突はしていない。しかし、薬物関連では競合相手である為、場合によっては敵対関係になる可能性がある。

マッド・カルテル編集

  • 現トップ:ボスのモンテロは人物像について不明な点が多いものの、構成員のことをファミリーと認識している様子やあくまでも自分たちの利益のついでとはいえ、窮地に陥ったり、絶望して途方に暮れた人間に対してせめてもの救済を与えるなど多少の優しさや筋の通った一面を見せる様子が確認できる。大多数の構成員からはどう思われているかは不明だが、少なくとも過去に恩に着せられたダヴィッツやジェフからは深く感謝されている。ダヴィッツなどの幹部クラスになれば彼とフランクに話せる関係性の者もいる。

又、敵対組織のトップとは違い、カルテルのボスは、メキシコの本部に留まっている。

  • 派閥: 全世界に支部をもっている。支部にはある程度の裁量が認められているものの、基本的には本部に絶対服従である。
  • カタギへの対応: 麻薬の販売先(顧客)という認識。「カタギを守る」という感覚は皆無に等しく、必要ならインフラ施設の破壊等、カタギに被害が出るような作戦も躊躇なく実行に移す。
  • 麻薬販売: 組織の主力事業であり、裏神と戦争する傍ら、構成員には麻薬販売を行うよう指示を出している。
  • 人員:大規模組織として知られるが、本部がメキシコにある都合上、日本には少人数しか送り込めていないのが現状である。因みに日本での麻薬販売は現地の人間を使い、フリーの売人や傘下に入れた半グレ組織に売らせている。更に、ダヴィッツ達は裏神傘下の半グレ組織を力でねじ伏せ、寝返らせてからカルテル側の陣営に引き入れている。
  • 構成員の人間性: ヒューマンバグ大学における海外マフィアの典型例である。支部はともかく本部所属の構成員には組織への忠誠心が高い者が多い。また、良くも悪くも組織内の序列を重んじている節があるが、格下の構成員は駒扱いされる一方、同格の構成員どうしはビジネス的だが比較的良好な関係性を築いている。
  • 組織体な弱点: 目立った欠点は見当たらず、強いて言うなら警察に嗅ぎつけられるか、白人至上主義故に香坂の様な離反者が出てしまう可能性が少なからずある事か。
  • 天羽組との関係: 小林幸真には天京戦争時に協力者だった日下孝次郎をカルテルの護衛諸共殺され、羽王戦争最終盤でもカルテルの息が掛かった丸高組の構成員を殺害されるなどの因縁はあるが、現在に至るまで交戦していない。
  • 伊集院茂夫との関係: 現時点で面識があるのはダヴィッツのみ。伊集院は何らかの依頼が無ければ動かないものの、伊集院の盟友の一人であるメキシコ在住のフェルナンドがカルテルにより危機に陥る事態が起これば話は変わってくるかもしれない。
  • 羅威刃との関係:完全な敵対関係。日下の死後、前日本支部が新たな取引相手として城ヶ崎政権の羅威刃と協力関係と結んでいたが販路を手に入れるや、羅威刃を切り捨てた為、裏切り行為に激怒した城ヶ崎が東雲と高城を連れてMCの拠点を急襲し、報復として前日本支部は全滅させられた。この報復を恐れたのかMCは城ヶ崎が死ぬまで日本に手が出せなかった。又、カルテルのボスは裏神の殲滅を最優先にしている為、現時点では目立った衝突は起きていない。因みに前支部長は羅威刃を切り捨てた理由を『本部の命令』と主張していたが、後任として派遣された香坂は『前支部の独断』と話していた為、真相は不明。


経緯編集

客人として新城杏太郎を迎えた京極組。新城と一条が血まみれでじゃれ合う中、裏神は影響力を確実に広げていた。半グレ亜刺利は反町・烏丸のたった二名によって壊滅させられた。


裏神の脅威に対抗すべく京極組と獅子王組が手を組んだ。


京極組に比遊怒羅のトップだった綾小路乃武が訪れて入門を志願。かつて西園寺健吾を殺害した設楽紀明の副将であったことから懐疑的になる一同であったが、本人の熱意と半グレの単騎制圧で許可される。

その頃、シマの見回りをしていた鮫洲と阿蒜が銃声を聞いて現場へ駆けつける。そこには血濡れの外国人が一人。マッド・カルテルのダヴィッツと名乗るその男は向かってきた鮫洲と阿蒜を返り討ちにしてしまった。その中で、阿蒜は意識不明の重体となってしまう。


この事件がきっかけで、麻薬戦争が本格的に始まる事となった。


ダヴィッツにより阿蒜が重傷を負ったと知り、憤る京獅子連合。同じ頃、裏神もまたダヴィッツの存在を疎ましく思っていた。そして、それぞれダヴィッツの殺害指令が降りることとなった。

その後、下部組織を訪問していた鳳崎と森川の前にダヴィッツが現れて鳳崎とダヴィッツの一対一の戦闘となる。序盤は鳳崎が押されていたものの、得意の掌底を喰らわして五分五分となる。そこへ深瀬と辰巳が到着した為、ダヴィッツは撤退した。


京極組では近藤新平太明里の結婚式が執り行われていた。幸せの一時に浸る一同。

その頃、マッド・カルテルの新たなる刺客であるパク・ソジュンファビアンJr.が日本に襲来。裏神の下部組織の一つを壊滅させた。


京極組事務所でわらび餅の一件を経て守若と新城が意気投合した。その頃、シマの見回りを一人でしていた久我は走りこんで来た血まみれの半グレを殴った(ヤク売買で有名だった)後、血まみれにした張本人であるパクと相対する。

スピードで勝る久我だが、総合的な能力は相手のほうが上手であったが、なんとかカウンターの一閃を顔面に喰らわせる。そこへ騒ぎを駆け付けた高砂明夫の声を聞いたパクは撤退した。


京獅子連合は裏神の下部組織の中でも有力な華暴須を殲滅させる為に一条・守若・伊武・柳楽の四名を向かわせてこれを殲滅した。

裏神事務所にてその事実に渋い顔を浮かべる香坂。そこへパクが窓から襲撃。銃撃とダイナマイトの爆撃で事務所と香坂・鳳崎・深瀬・森川以外の人員が犠牲となった。(辰巳・タンタン・反町・烏丸の四名は外出中であった)

逃走しようとするパクを追いかけて鳳崎が挑むもファビアンのサポートにより逃してしまう。

見回りルートが割れている可能性に気付いた香坂は外出中のメンバーに連絡を入れるも辰巳はダヴィッツと遭遇してしまうのであった。


辰巳は実力では上手のダヴィッツになんとか喰らい付いて渾身の一刀を浴びせる。しかし、血をトリガーとしたダヴィッツの本気に成す術なく倒された。そこへ一条が現れ、場は渾沌としていく。


さしものダヴィッツも手負いの状態では分が悪く、辰巳を吹き飛ばす為に用意していた爆弾のそばへ一条を誘導して起爆。それでも立ち上がれた一条に現時点では敵わないと悟り、一瞬の隙を突いて逃走した。一条は手土産代わりに辰巳を闇医者へ運んだ。


辰巳は闇医者氷室の治療の甲斐あって話せるぐらいには回復。高砂と久我による飴(?)と鞭の尋問の末、いくらか情報を得た。

香坂から辰巳を返還するよう要請があった為、五十嵐の指示で六車謙信と守若が返還に立ち会うことに。交渉場所へ先に到着した二人の前に香坂はなんと反町を連れてきた。五十嵐を襲撃し、野島の死の遠因となった反町を守若が襲う。すぐさま六車が止めるも香坂が「遺恨を水に流す為に思う存分戦えば良い」と提案。こうして守若と反町が激突。しばし、両者の好きにさせていたが守若が蟷螂拳で反町を攻撃した際に六車と香坂がそれぞれを止めた。

その後交渉した結果、辰巳を返還する代わりに黒焉街と花宝町から撤退することを約束させて香坂はこれを飲んだ。これにより京獅子連合と裏神の全面衝突はしばらく無くなることとなった。


京極組と親交のある議員の飯沼を海上にて警護するよう指示を受けた久我・犬飼・(クルーザー運転役として)花沢は綾波町へ向かい、海上へ出る。

一方、香坂も仮の拠点に移ってから以前の襲撃の意趣返しとしてマッド・カルテルのヤクの密輸現場を襲撃することを決めていた。しかも今回は香坂自ら出撃するという気の入れよう。

久我達は飯沼の乗る豪華客船の近くで見張っていると猛スピードで接近する怪しいボートを発見。犬飼が海瀬直伝のロケットランチャーで撃破した。だが、そこへさらに大きい船が接近していった。

それはマッド・カルテルの船であった。犬飼は続けてロケットランチャーを放つも避けられてしまう。内部からの爆発もあり、久我達は飯沼の救助を最優先とした。

その頃、パクとファビアンはジェフと合流して密輸を開始。そこへ香坂と鳳崎がボートで参戦。ロケットランチャーでボートを破壊するも香坂は無傷。直後、手榴弾でファビアンの気を引いている間にパクと交戦する。パクの左人差し指を切り飛ばす等、香坂は優勢であったがジェフの姿を確認すると飛び降り、救命ボート用意出来た鳳崎と共に撤退した。


裏切り者がいると確信した香坂は自ら下部組織を回り、不審・疑問に思ったことを聞き取りした。そこで実力至上主義が強い反町の言動がおかしい時があったと聞き、反町を呼び出した。

しかし、既に反町は烏丸からの情報提供を受けて自身の偽者を捕らえていたのだ。

その偽者を利用して罠に嵌める作戦を香坂公認で決行。反町とタンタンが待ち受けることとなった。

情報を元にやって来たパクとファビアンとは一進一退の攻防を繰り広げて両陣営の車は爆発。崖の中腹へ飛ばされた反町とパクは相対する。


序盤こそパクが優秀であったが、最終的に攻撃に適応した反町に逆転されて死亡。


パクとの死闘を制した反町であったが、敵討ちに燃えるファビアンによって二度も襲われる。

それでも反町は逃げ切った。


反町の見舞いに来た鳳崎はファビアンと遭遇。ファビアン優位であったが、突如距離を離し始めた。

直後、鳳崎と後から来た深瀬を爆発が襲う。それは地下に埋めていた爆弾によるものであった。

動けなくなった鳳崎を守ろうと立ち上がる深瀬の前にファビアンだけでなくジェフまで現れてしまう。


ファビアンとジェフの攻撃を何度受けてもその度に立ち上がる深瀬。しかし、その体は既に限界を迎えていた。

深瀬が移動も出来なくなった頃に鳳崎が戦線復帰し、森川とタンタンの加勢で優位に立つ裏神サイド。

だが、ふらついた鳳崎を狙ったファビアンの凶弾が庇った深瀬を直撃し、ジェフが放ったダイナマイトによる爆撃によって逃がしてしまう裏神サイド。


そして深瀬は、鳳崎にエールと想いを伝え、彼の腕の中でその命を散らした。


深瀬の遺体を抱きながらファビアンとジェフへの復讐を誓う鳳崎。そこへ騒ぎを聞きつけた久我・佐古・新城の三名が現れる。一時、一触即発となるも最終的に互いに警告し合って両組織は別れた。

香坂へ報告をした鳳崎は改めて深瀬の遺体を見て号泣。その後、弔う為に深瀬を背負って裏神本部を後にした。

一方、京極組では五十嵐の指示の下、鳳崎を利用したマッド・カルテルの排除の為にその情報を集めることとなる。その後、一条の働きで下部組織の一構成員を傀儡にすることに成功。さらにその組織へ顔の割れていない元比遊怒羅のトップだった綾小路乃武を潜入させた。

綾小路と久我の活躍でファビアンが「翌日の夜8時に貴凛町の埠頭」に現れることが判明。情報は鳳崎に共有されて彼はそこで張り込むことに。

情報通りにファビアンが現れて復讐に燃える鳳崎。そこへ傷の完治したダヴィッツまで現れて埠頭は渾沌と化していく。


ファビアンが裏切り者の粛清をしようとした瞬間を狙い鳳崎が襲撃。虚を突かれるファビアンに対しダヴィッツが反撃を試みるも、香坂とタンタンに阻まれる。

鳳崎vsファビアン、香坂・タンタンvsダヴィッツという構図になる。

ファビアンが逃走し鳳崎が後を追いかけた為、ダヴィッツは数的不利を悟り、苦魔悶の構成員も(無論、綾小路も)参戦するよう命令した。

香坂はタンタンに露払いを依頼して自身はダヴィッツとタイマンを張ることに。

戦いに巻き込まれた綾小路は加瀬のおかげもあってタンタンを巻いてなんとか逃走することに成功。香坂はダヴィッツと切り合うも増援の可能性を恐れたダヴィッツに逃げられてしまった。


その頃、鳳崎は対岸まで追いかけて遂にファビアンに追いつく。そして、狂気の復讐劇が始まる。


序盤はファビアンが優勢であったが、最終的にペースを取り戻した鳳崎に逆転されて死亡。


香坂達はマッド・カルテル(以下MC)傘下になっていた半グレ達を懐柔・粛清し、MCの密輸船を襲撃した。香坂は密輸船の護衛であるヘススと激突、独立後更に開花していた才能を見せつけ瞬殺した。

ここでようやくMC所属前の香坂の過去が明かされた。

そして、香坂の存在を疎ましく思っていたダヴィッツが動き出す。


裏神の鳳崎がファビアンを屠った事を知った香坂はMCの全世界の支部に「MCから独立できる可能性がある」と言うデマを裏社会に流した事で、アジアを中心に各支部の人間が謀反を起こし、間接的にMCをバラバラにさせる遠因を作っていく。

そんな中、MCのダヴィッツは下部組織の「美多民」を制圧し、香坂の電話番号を入手する事に成功、そこで「MCは日本から撤退する」と言って揺さぶりをかけ、交渉の場を作る(この際、ダヴィッツは丸腰のまま一人で行く事と交渉する場所は香坂が決めた所で良いと言った)。

交渉当日、ダヴィッツは本当に丸腰で来訪し、「MCから一部でいいからヤクを仕入れて欲しい」と持ち掛ける。

香坂も無駄な火種を作る必要は無いと踏み、裏神そのものにデメリットはないと判断し、その条件を呑んだ。


しかし、それはダヴィッツの香坂もとい裏神へ壮絶な復讐をするための伏線だった。


一方、京極組と獅子王組は「裏神がMCと手を組んだ」と知って対処に乗り出す。京極組からは一条、獅子王組からは伊武が対応に動き、膨大な量のドラッグが入ったコンテナ船を見つける。一条はダヴィッツに制圧された「美多民」のメンバーの一人が「裏神のグループが運んだ」と知ると、そのメンバーを瞬殺する。

コンテナを調べた結果、夥しい量のドラッグを発見し、京獅子連合は裏神の抹殺へと乗り出していく。


ダヴィッツの謀略とも知らずに……。


ダヴィッツの謀略により京獅子連合を敵に回した裏神。事態を重く見た香坂は緊急幹部会議を開く。

今回は構成員五名も参加させた。開始早々、香坂は「幹部に裏切り者がいる」と言って反町を名指しした。

各派閥は臨戦態勢となり、緊張が走る現場。しばし攻防が繰り広げられたが、最終的に香坂の「後日、集まりましょう」の一言で解散となった。後日の幹部会議は香坂派閥しか集まらず、誰の目から見ても裏神の崩壊は明らかであった…。


しかし、一週間後とあるビルで集まる裏神幹部の姿が。実はこれは香坂の策であった。内部分裂した様子を見せて敵対勢力を混乱させて様子見させる作戦であったのだ。目論見通り、混乱した京獅子連合は様子見に徹することとなった。また、演技とはいえ各派閥が思っていたことを言わせて相互の理解とガス抜きも出来た為、一石二鳥いや一石三鳥となった。マッド・カルテル打倒の決起集会も兼ねてそのビルでバーベキューパーティーを行なった。


やはりというかダヴィッツにはバレバレであり、マッド・カルテル側も動き出すこととなる。


京極組事務所では仙石と久我が裏神の解散について話し合っていた。空想と言いつつ仙石は正解を言い当てていた。

一方、裏神本部では香坂が京獅子連合の動かぬ間にマッド・カルテルの2名を消すことを宣言する。さらに幹部候補として四宮武志をスカウト対象にしていることと幹部へ昇格させた山名龍平を幹部達に発表する。

そして、下部組織に解散は無いことを伝達するよう指示するのであった。


そんな中、ジェフが裏神傘下の組織を襲撃する。そこで麻薬梱包所の情報を聞き出すと場所を特定して細工を施していく。

そんなことも露知らず、タンタンは麻薬梱包所で現場監督をしていた。突如、響く轟音。と同時に天井から大量の水が3か所から流れ落ちてきた。水責めだと気付いたタンタンは冷静に香坂へ連絡し、状況に応じて対処していく。


外ではジェフがタンタン達の溺死を待っていた。そこへ香坂が単身で現れ、両者は戦闘を開始する。戦闘の最中、香坂は自然な流れでダイナマイトを2度投擲することで梱包所の入り口を爆破してタンタンを救った。

タンタンもソファーの底の空気で難を逃れていた為、万全。ジェフに2人がかりで対峙する。

その様子を近くのビルの屋上からダヴィッツが眺めていた…。


睨み合う香坂・タンタンとジェフ。

最初に動いたのは裏神側。銃撃を浴びせる。一度身を隠したジェフは廃材置き場の鉄板を使い、タンタンへ接近。手傷を追いながらもビルの奥へ追いやり、手榴弾でその入り口を爆破して閉じ込めた。こうして香坂と一対一になる。


香坂は俊敏な動きとカウンターの斬撃でジェフを翻弄。一方的に血まみれになっていくジェフ。それでも倒れず、香坂を押し出す。狙いはダイナマイトを仕掛けていた場所へ誘導しての道連れ爆破。

成功した後、持ち前のタフネスで香坂を襲うもいずれも決定打にならない。香坂からの一際強烈な斬撃をジェフが喰らい、勝負ありかと思われたその時、ダヴィッツが乱入して発砲。

予想外の攻撃に一瞬ジェフへの警戒を解いた香坂に満身創痍のジェフが襲い掛かり、腹部に棍棒がクリーンヒット。

その一撃を貰い、地に伏せる香坂には動く力は無い。力を出し切り片膝を付くジェフを差し置いてとどめを刺す為にダヴィッツが歩きながら迫って来ていた…。


ビルの奥へ追いやられたタンタンは必死で塞いでいた瓦礫をどかして戦前へと戻る。

その目の前ではダヴィッツが倒れている香坂に迫っていた。そこでタンタンはすかさず発砲してダヴィッツとジェフを引き剝がす。銃撃の応酬の中でジェフがまともに動けないことを確認したタンタンはダヴィッツに狙いを定め、対峙する。


しかし、ダヴィッツは射撃の腕も高く、倒れている香坂にも当たるよう狙って来る。タンタンは香坂を庇う為に腕に一撃貰うもダヴィッツを寄せ付けない。

そんな中、彼の奮戦によっていくらか回復する事ができた香坂が更なる狂気を纏って立ち上がる。


そして、香坂はタンタンと共にダヴィッツ・ジェフの二人と向き合う。


意識を保つのもやっとのジェフを差し置いてダヴィッツは、香坂とタンタンに攻撃を仕掛ける。煙幕からのダミー人形を併用した奇襲でタンタンを襲うも香坂に見抜かれて決定打を与えられない。

ダヴィッツは姿を現わして再度、組織の恩を忘れて裏切ったことを激しく追及するが、香坂は組織の上層部だけが得をする制度が気に入らないと返し、議論は平行線のまま。


そんな最中、ジェフが自身の生い立ちを振り返り、覚悟を決める。バンドで腹を縛り、「最後の魔法」と称した故郷の塩と白い粉末(覚醒剤?)を混ぜた物を服用。凄まじい咆哮と共に棍棒を手に物陰から姿を現わす。


ジェフの異様な雰囲気を感じ取った香坂はタンタンにジェフを任せ、自身はダヴィッツを相手取ることを決めた。


「最後の魔法」によって限界以上の力を引き出したジェフがダヴィッツと共に二人に襲い掛かる。

互いに庇い合う裏神側に対してマッド・カルテル側は二対一に持ち込もうとする。


痛覚が麻痺しているジェフにタンタンは苦戦するも両陣営しばらく拮抗していた。

だが、とうとう香坂が狙われた際にジェフの腕を撃ち抜いたタンタンが鳩尾にダヴィッツからの銃撃を喰らってしまう。もう先が長くないと感じたタンタンはジェフへ突撃し、満身創痍になりながらも射殺。そこへ再びダヴィッツの銃撃が体を貫くもノールック銃撃でダヴィッツに痛手を与えた。

ジェフが故郷と亡き家族に思いを馳せながら死亡。タンタンも香坂の腕の中で香坂への感謝とエールを伝えて息絶えた。苦楽を共にした義弟の死に慟哭する香坂。その悲しみはダヴィッツに対する憎しみへと変わる。向かい合う香坂とダヴィッツ。


そして、互いに味方を喪った同期同士の最終決戦が幕を開ける。


タンタンを喪い怒る香坂。それに対してダヴィッツは「反吐が出る」と怒りの表情を見せる。

両者は正面からぶつかり、ナイフでの切り合いとなる。しかし、相打ちを辞さない覚悟と脳内麻薬エンドルフィンが出ている香坂が優勢になっていく。


流れを変える為、一時撤退するダヴィッツ。香坂は後を追う。ある程度距離を開けると物陰に隠れて気付かれることを承知で一服。自身の過去を振り返る。

案の定、香坂に一服した際の煙を発見されて両者は再び向かい合う。


路地裏で銃撃戦を交えながら牽制し合うも、再び逃走を許してしまう香坂。

だが、ダヴィッツが逃げた先は螺旋階段のある建物であった為、屋上まで追い込むことが出来た。


互いに後が無いと判断し、正面切っての斬り合いに持ち込む。

激戦の末、互いに片腕しか使えない状況で殴り合いと負傷箇所の狙い合いが繰り広げられるも自身の限界を感じたダヴィッツは予め仕掛けた爆弾で貯水タンクを爆破して大量の水を流して屋上からの転落死を狙う。

しかし、香坂はこれを乗り切り落下しながらの肘鉄を浴びせたうえ、ナイフによる刺突で遂にダヴィッツへ引導を渡した。


こうして長く続いた裏神と送り込まれたマッド・カルテル武闘派の抗争は裏神の勝利となった。


香坂はダヴィッツ・タンタン・ジェフにそれぞれ称賛の言葉を送り、駆け付けた辰巳・反町・烏丸の協力でタンタンの遺体は裏神本部に、二名の遺体はマッド・カルテル本部へ送り返された。


後日、香坂は新幹部の四宮と山名を加えた緊急幹部会議を開く。現状について確認した後、勢力を拡大することを宣言する。そして、周辺組織への攻略が始まった。

一方、マッド・カルテル本部では送られてきたダヴィッツとジェフの遺体をそれぞれ埋葬するようモンテロの指示が飛ぶ。その後、庭(中庭?)を訪れたモンテロはある人物と会話する。

その名はセルジオ。15年間に渡り最強の称号を守り続けている男であった。

当面は日本以外の反乱鎮圧に注力し、立て直しを完了させてから裏神を潰すことをモンテロは誓うのであった。


この戦争で負傷した人物編集

京獅子連合編集

ダヴィッツとの交戦で負傷した。


裏神とカルテルによる乱戦でタンタンと交戦。鉄砲玉が数発掠めるも軽傷だった。


裏神編集

該当者なし。


マッドカルテル編集

該当者なし。


この戦争で戦闘不能となった人物編集

京獅子連合編集

ダヴィッツとの交戦で生死の境を彷徨うレベルの重傷を負った。現在は回復傾向にあるが、当面は戦線離脱である。


裏神編集

該当者なし。


マッド・カルテル編集

該当者なし。


この戦争で犠牲となった人物編集

京獅子連合編集

該当者なし。


裏神編集

  • 山口修二

ファビアンに取引を見つかり排除される。


  • 古溝昭二

柳楽チーム4名の襲撃を受けて敗死。


  • 下っ端数人

マッドカルテルにより割れた窓に爆弾を投げ込まれ、回避できずに爆散した。


  • 裏神お抱えの闇医者

ファビアンが仕掛けた爆弾で病院ごと爆破される。


鳳崎とファビアンの戦闘で、鳳崎が劣勢になったところで戦いに乱入。その直後に地下からの爆破で重傷を負った上に追撃され複数被弾、挙げ句の果てにジェフの参戦と圧倒的に不利な状況に。鳳崎が復活するまでボロボロになりながらも時間稼ぎをし、加勢した森川・タンタンも含め四人掛かりで決死の抵抗をするもついに限界を迎える。最後は凶弾から鳳崎を身を挺して庇い、鳳崎・タンタン・森川に見とられ力尽きた。


  • マッド・カルテルを追っていた男

綾小路に袈裟斬りにされて瞬殺された。


  • 軽い男&着物の男

軽い男はジェフに内臓を砕かれて海に沈み、着物の男は棍棒で頭を潰された。


  • 梱包場の作業員2名

ヤクを魅力的なパッケージに詰めていたところジェフに水攻めにされ、死にたくないとぼやきながら溺れてしまった。


ジェフに両足と脊髄を破壊されるも銃殺したが、その隙をダヴィッツに突かれて放った2発(1発目はジェフ銃殺前)がいずれも急所に当たり射殺された。


マッド・カルテル編集

  • 付き添いの構成員2名

麻薬受け渡しの偵察中、犬飼によるロケットランチャーの攻撃を受けて殉職。


  • ニセ反町琥治郎

ファビアンの指示で特殊メイクで反町とそっくりの顔となって裏神に潜入して情報を流すも、本物の反町と烏丸に見つかり捕縛、(おそらく反町の命令で)ZOOMでファビアンにニセ情報を流された後始末された。


香坂慎太郎との交戦で左手人差し指の第1関節より上の部分を失った。

後に反町と凄まじい戦闘にもつれ込み、最終的には反町の想像以上に科学的かつ合理的、そして凄まじい戦闘能力の前に致命傷を負ってしまう。

死の間際、スターになりたかった無念と生まれ変わっても韓国人が良いと言う願いと今度は健全的にスターになりたい事を思いながら、その命を散らした。


鳳崎と再戦。最初は憎悪に飲まれて動きが単調な鳳崎を圧倒するも、鳳崎が亡き深瀬の言葉を思い出し、憎しみを忘れて喧嘩を楽しむようになってからは立場が逆転。華麗な八極拳で圧倒され倒れる。最後の抵抗でスマホ爆弾を渡し、鳳崎の右腕を破壊するも、それでも鳳崎を倒せず、再度の八極拳で完全に戦闘不能に。敗けが確定したファビアンは埠頭に這って行くも、途中で背中から肺を突かれ、両親と故郷を思いながら黄泉の国に逝った。


  • ヘスス&手下4名

豪華客船に乗り、麻薬の密輸と子供の人身売買を同時に行っていたが、手下は香坂のチャカの速射であっさり撃沈され、ヘスス本人も香坂自身の過去もあって怒った香坂に一方的にナイフで刺され、海の藻屑になった。


  • ヤク中の運転手

ジェフの指示で裏神の梱包場の入り口に突入し、入り口を封鎖する。その後香坂がトラックをどかす為にダイナマイトを投げられ、トラックごと吹き飛んだ。


香坂に切り刻まれても一度は耐えヤクで最後のチャンスを得るが、タンタンに至近距離から4発(字幕では5発)撃たれ敗死。


香坂と壮絶な殴り合いの末、ビルの屋上から転落、動けなくなったところをナイフで突き抜かれて、遂に致命傷を負う。

そして死の間際、ストリートチルドレンとして過ごした幼少期の頃やその時に出会い、その後死んでいった仲間達との思い出を回想しながら死亡した。


戦績編集

京獅子連合裏神マッド・カルテル
阿蒜&鮫洲(敗)-ダヴィッツ(勝)
-鳳崎(分)ダヴィッツ(分)
-山口(敗死)ファビアンJr(勝)
柳楽チーム(勝)古溝(敗死)-
久我(分)-パク(分)
-鳳崎(分)パク&ファビアンJr(分)
-辰巳(敗)ダヴィッツ(勝)
一条(勝)-ダヴィッツ(敗)
守若(分)反町(分)-
久我&犬飼&花沢(勝)-下っ端2名(敗死)
久我&犬飼&花沢(分)-パク&ファビアンJr(分)
-香坂&鳳崎(敗)パク&ファビアンJr&ジェフ(勝)
-反町&タンタン(分)パク&ファビアンJr(分)
-反町(勝)パク(敗死)
-反町&タンタン(敗)ファビアンJr(勝)
-反町(敗)ファビアンJr(勝)
-鳳崎(敗)ファビアンJr(勝)
-深瀬(敗)ファビアンJr&ジェフ(勝)
-鳳崎&深瀬&森川&タンタン(敗、深瀬は殉職)ファビアンJr&ジェフ(撤退)
-香坂(勝)吉田チーム[裏切者](壊滅)
綾小路(敗)香坂&タンタン(勝)ダヴィッツ&ファビアンJr&吉田チーム[裏切者](敗、苦魔悶の2人は敗死)
-鳳崎(勝)ファビアンJr(敗死)
-香坂&辰巳&タンタン(勝)吉田チーム(敗死あるいは傀儡化)
-香坂(勝)ヘススチーム(全員敗死)
-軽い男&着物の男&立派なスーツの男(敗、軽い男と着物の男は敗死)ジェフ(勝)
-タンタン&香坂&作業員(分、作業員2名は殉職)ジェフ&ヤク中運転手(分、運転手は殉職)
-香坂&タンタン(分、タンタンは一時戦線離脱するも復帰)ジェフ&ダヴィッツ(分、ダヴィッツは後から参戦)
-タンタン(相討ち)ジェフ(相討ち)
-香坂(勝)ダヴィッツ(敗死)

※番外

伊集院(勝)VS二瓶&苦猿望の半グレ(敗、二瓶は拷問死、苦猿望は上述通り)


現在の損害編集

京獅子連合編集

幹部1名軽傷。一般構成員1名重傷、同2名軽傷。


裏神編集

大将重傷、幹部2名喪失、一般構成員10名喪失。


マッド・カルテル編集

幹部4名喪失、主力構成員1名、一般構成員7名喪失、その他配下の組織複数壊滅。


考察編集

先行きの見えない戦争編集

これまで天京戦争京羅戦争京炎戦争を経験してきた京極組だが今回の麻薬戦争はそれまでの戦争以上に先行きが見えないものとなっている。これは河内組時代に天羽組(旧田頭組)との散発的な争いや内部戦争を経験したが、外敵との本格的な戦争は実質初めての獅子王組にも言える。

これは

  • 作中史上初の3陣営の戦争という複雑さ
  • この先、麻薬販売のライバルである羅威刃や麻薬に厳しいエルペタスなど更なる勢力の介入もあり得ること
  • マッド・カルテルには膨大な人数がいることや先の戦争での羅威刃や戒炎とは異なり、孤児から戦闘員を育成するスタイルである(これを無くさないと倒しても永遠に新たな戦闘員が送り込まれてくるためいずれジリ貧となる)ことに加えてメキシコに本体がある以上(天王寺組以上に)それを破壊することも困難もしくは事実上不可能に近いため、マッド・カルテルが手を引く、もしくは(羽王戦争のように)モンテロなど上層部が日本に直接粛清に来ない限り終わる可能性が現状余りにも低い

などによるものである。


12月16日の動画が公式からは一応の最終回とされたものの、同時にマッド・カルテル本隊には他にも猛者がいることも明らかにされ、ダヴィッツも死んで日本に送られた部隊は全滅した以上どう考えても彼らが追加で攻めて来ないはずもないので実質的にはまだまだ続いていると言える。


12月18日の動画でマッド・カルテル最強のセルジオの存在が明らかになり、モンテロは裏神を潰すことに変わりがないことが判明した。ただ、香坂の策によるアジアを中心とした反乱の影響は大きく、立て直しの為にしばらくは関わってこない模様。


余談編集

裏神内部の裏切り者探し以降、『裏神 VS. マッド・カルテル』の構図になってしまい京獅子連合の出番は激減した。久我はナレーションのみでの登場の回も多いため、ナレーターに転職したとネタにされている。


またマッド・カルテルvs裏神ということで(天京戦争のように)ストーリー上京極組の敵として登場したという点で同格の組織による初のヴィランvsヴィランという新鮮さが特徴となっているが、(マッド・カルテルにはない)裏神構成員がメインナレーターを務めたり、エンドカードが裏神の一枚絵の回、京獅子との接触回数も圧倒的に裏神が多いなど両者の扱いに差がついている点が多く、これに対して(主にマッド・カルテルが好きな人から)「公式が明らかに裏神を勝たせよう、できる限り死なせないようにしているのが透けて見える、せめてこういった細かい部分では差をつけないで欲しい」、「もはや裏神が(京獅子とは連絡を取り合い、利害関係の上とは言えマッド・カルテル討伐に協力、更には不戦協定まで結んだ点もあって)中途半端な味方と化している、これでは裏神の悪役としての魅力も中途半端になってしまう上に(対するマッド・カルテルはガッツリと全ての組織に牙を剥く容赦のない完全悪役なこともあって)結局いつもの主人公vsヴィランと変わらない」、「ヴィランvsヴィランというこの戦争の特徴、どっちが勝つか分からない一番の面白さを完全に潰してしまっている」、「展開が完全に読めてしまってつまらない、展開自体はスピーディーかつ内容も1話1話が濃くて見応えがあるだけにここだけは残念すぎる」と批判の声も上がっている。


負の遺産から生まれた裏神編集

「概要」に記載されている通り、裏神は日本支部トップだった香坂が本国メキシコから派遣されたマッド・カルテルの幹部デニスを殺害して独立したが、実は当時同盟を結んでいた戒炎のトップ我妻京也が本部からの扱いに辟易していた香坂を唆して独立を推し進めた側面が存在する。


その後、ダヴィッツとの戦闘で負傷し京極組に回収された裏神幹部辰巳春希久我虎徹高砂明夫が尋問した際に彼が裏神設立の経緯を話した為、久我は 「あの野郎・・・死んでも尚イラつかせんのかよ」と我妻が死後も京極組を追い込んでいる事に憤っていた。その後、久我と高砂の報告を受けた五十嵐は裏神を「戒炎の亡霊」と評した。


不気味な羅威刃の存在編集

現トップの東雲は裏神に対抗する力を付けるため東京以外の日本全国の愚連隊や半グレ組織を傘下に入れる事を優先している。一方で、副将の秋元は『潰し合えばラッキー』という事で、静観の姿勢を取っており、最優先ターゲットの京獅子連合を初め裏神・MC・天羽組・神城組の共倒れを望んでいるが、麻薬戦争からも天城戦争からも距離を置いており先に手を出されない限り動かないと思われる。※但し、新たに裏神入りした埼玉の半グレ四宮武志を東雲がスカウトしたかった為、裏神とは実質的に人材の奪い合いとなっている。


関連タグ編集

極道 ヤクザ 半グレ 戦争 ギャング マフィア 麻薬 ドラッグ

京極組 獅子王組 裏神 マッド・カルテル


エルペタス戦争(ME戦争) - 同時期に並行して行われていた株式会社モーリーエルペタスとの戦争。こちらは麻薬戦争と異なり、ネームドキャラの死者が中々出ない泥沼戦であり、さらに多数の勢力の動きが多重に重なり合って混沌とした状態になっていた。しかし、エルペタスが御堂に謀反を起こし、エルペタスとモーリーが和睦することでモーリー側に1人も死者を出さずに戦争は終結した。しかしこの和睦により、今度は対御堂グループ戦の新章開幕が予告される(戦争の名称はまだ未定)。


天城戦争 - 2024年5月に開戦し同時進行している天羽組&家入組神城組の戦争。こちらは麻薬戦争と同じく、開戦早々ネームドキャラが戦死、24年10月までに山井充・柴原洋司家入雅和宇佐美純平・立川・杉下・長門碧と双方合わせてネームドキャラ7名が死亡し多くの構成員が負傷した。


ヒューマンバグ大学における戦争編集

京極組

天京戦争京羅戦争獅子王組の内部戦争/京炎戦争麻薬戦争


獅子王組

獅子王組の内部戦争→旧眉済派主戦VS羅威刃二枚看板→麻薬戦争


裏神

麻薬戦争→麻薬戦争2(仮称)


マッドカルテル

麻薬戦争→麻薬戦争2(仮称)

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