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30ミニッツミッションズ

さーてぃーみにっつみっしょんず

30ミニッツミッションズとは、BANDAI SPIRITSが2019年6月から展開開始するオリジナルロボットプラモデルである。
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量産機よ、立ち上がれ…!


概要編集

30ミニッツミッションズとは、バンダイが「FUNPORTER」の一環で企画し、発表した新しいロボットプラモデルのブランドである。

正式な表記は『30 MINUTES MISSIONS』。略称は『30MM』で名前の由来は「30分夢中になれる時間を提供する手軽で簡単なキット」のコンセプトから。ホビージャパンのインタビューによれば、開発当初は30分で組み立てられるコンセプトが考案されていたが、「プラモデルの組み立てに要する時間は個人差が大きい」との理由で変更された。

海老川兼武デザインの2種類の量産機ロボットとカスタマイズパーツ各種による商品展開が発表されており、ロボット本体は80パーツと比較的少ない個数で構成、直感的で分かり易いランナー内のパーツ配置で組み立て易さを考慮、更には共通関節の採用や塗装なしでも、カラフルにカスタマイズが可能なように設計がなされているとの弁。その為対象年齢は8歳以上となっており、価格と相まって模型製作のハードルを低くしているのも30MMの特徴であろう(但し、実際は組み換え遊び前提の為、複数買いが可能な大友向け商品となっている。それを踏まえて入門用のオールインワンモデルも発売しているのだが)。


先駆者で共通点の多いフレームアームズ(以後FA)と比較されがちだが、そちらは細かいパーツ分けが多くハイエンドユーザー向けに近い構造(対象年齢15歳以上)である為、対照的なコンセプトと評せるかも知れない。そもそもFAは単体のカッコよさを追求するあまりフレームによる統一規格が形だけとなってしまい、結果的に組み換え遊びにおいては経験と技術を要するため、初心者には向かない商品になってしまっている。中には組み換えを前提にデザインしているキットもあるが、展開が進むにつれてキット間の連動性が薄れてしまう結果となった。

30MMは当初から組み換えを前提としており、フレームをなくした代わりに関節ごとのブロック構造を採用し、関節の共通化を図っている。そのため完成後のビルドアップが容易となり、異なる機種の手足を取り付けるのみならず、武装やブースターなどをジョイントを介して取りつけられるなど、拡張の幅が他社のキットより広い。加えて各部に設置されている3ミリジョイントを利用すれば、自他社のパーツを取り付けも可能となっているため、無差別的なパーツ盛りが楽しめる。


シリーズ発表と別展開編集

2019年2月14日に発表された後、2019年2月22日にラインナップが発表された。

2019年6月から発売が開始。本体及びアーマーのカラーバリエーション、そしてオプションパーツの販売の体制で行われていたが、12月以降からはオプションパーツ込みの本体とのセット販売が行われるようになっている。

後に新規メカである地球連合軍の『ラビオット(RABIOT)』及びデザイナーとして柳瀬敬之とバイロン軍側のメカ『シエルノヴァ』のデザイナーである渭原敏明の参加が発表された。更にサポートメカである『エグザビークル』も発表されている。


そして2021年4月より新たなる第三勢力のマクシオン軍の『スピナティオ(SPINATIO)』(デザインは海老川兼武)発売が発表。4月にはスピナティオ戦国仕様、5月にはスピナティオ忍者仕様発売が発表。更には2021年3月19日にてスピナティオの女性風アレンジの『スピナティア(SPINATIA)』(デザインは無論海老川兼武)の情報が公開。2021年7月にスピナティアフェンサー仕様、2021年8月にスピナティアアサシン仕様発売が発表された。ただし、マクシオン軍(並びマクシオン軍の技術を流用した他勢力)のモデルは、一部パーツの構造が刷新されており、従来モデルとの交換性が悪化している(むしろ後述の派生モデルの雛型と見るべきか?)ので注意が必要である。


2021年5月13日に新商品アナウンスとして柳瀬敬之デザインの地球連合軍側のエグザマクス『エスポジット(ESPOSSITO)』が発表。詳細は6月に(本来静岡ホビーショーでの発表が予定されていたが、新型コロナウイルス絡みでバンダイが参加を見合わせた都合から)Web上で明かされた。それ以降はWeb上での発表が多くを占めている。


派生シリーズとして2021年7月から『30MINUTESSISTERS』がリリース。こちらは美少女プラモデルシリーズで、趣としてはこちら或いはに近い。

更に2023年9月下旬から新シリーズに『30ミニッツファンタジー』を発表、2024年を目処に発売を予定。

いずれのシリーズも30mmとの共通ジョイントが採用されている。


世界観編集

設定がほとんど存在しないと思われる30MMだが、一応の世界観は存在している。


西暦20XX年

突如として地球軌道に未知の人型ロボット兵器を使う高等生命体の航宙艦が飛来する。不幸な出会いから、人類と異星人の航宙艦は交戦状態となるが苦戦の末に人類はこれをなんとか撃退することに成功した。


地球軌道上に空間転移門(ゲート)が突如出現した“スカイフォール”から数十年が経過していた。

未だ世界紛争は至る所で起きているが、ある兵器の誕生が近代戦闘の戦術を一変させる。

拡張型武装及びモジュール結合システム通称“エグザマクス”の登場が瞬く間に世界の軍事バランスを塗り替えた。


2XXX年末。

再び、地球軌道上に空間転移門(ゲート)が出現する。

ゲートから現れたのは、地球人と似た容姿の惑星バイロン人だった。

バイロン軍はエグザマクスとよく似た機体“ポルタノヴァ”で各国に攻撃を開始。

紛争をしていた各国は地球連合軍を結成。

地球連合軍とバイロン軍の戦いの幕が切って落とされる。


用語解説編集


エグザマクス(EXAMACS)編集

Extended Armament & Module Assemble & Combine System

(拡張型武装及びモジュール組立結合システム)の頭文字「EXAMACS」。

機体の各部はモジュール化され、環境に合わせて機体の各部分を交換し、様々な戦況に対応できるシステムを搭載した機体である。

元が同じ源流のマシンであるため、異なる部隊同士のパーツ混成も可能としている。パーツの換装による能力の変更・拡充がエグザマクスの真骨頂である。


ロイロイ(Roy-Roy)編集

Researcher-Observer-Yaeger

エグザマクスの補助および支援用の小型ロボット。

人工知能により戦場を駆け回る。

分割が可能でロイロイの頭部を、そのままエグザマクスの頭部として使用する事も可能。


エグザビークル(Extended Armament Vehicle)編集

エグザマクスの支援メカ。

エアファイター型、タンク型、アタックサブマリン型、スペースクラフト型(月面車型。一部分離して宇宙戦闘機にも)、キャノンバイク型、ドッグメカ型、小型量産機型、装甲突撃メカ型と豊富なヴァリエーションが存在する。

上記のロイロイを圧倒する大きさで、ロイロイと同様に必要に応じてパーツを分割、エグザマクスのカスタマイズに用いるのも可能。


登場機体編集

機体スペックの詳細は各勢力の記事を参照

地球連合軍編集


バイロン軍編集


マクシオン軍編集


30MMコラボモデル編集

ACVIから


その他編集

オプションユニット編集

2023年現在までに発売前の物を含め29種類のオプションユニットが発売or発表されている。

2019年8月にマルチブースターユニットが648円(税込み)で、9月にアームユニットライフル&大型クローが648円(税込み)で発売される。

2020年2月には共通ジョイントと追加装甲・武器が同梱したオプションパーツセット1が、2020年3月には新武装とオプション装備が同梱したオプションパーツセット2が発売されている。


カスタマイズシーンベース編集

2020年4月から発売されている、横方向に連結が可能な六角形のベース(台座)。ベース自体はガンプラ用の「アクションベース」と互換性があり、アクションベースとの連結は勿論、アクションベースのアームを直接取り付けも可能。

ロボット以外にも使えそうなのでフィギュア好きなどからも注目されている(そもそも砂漠ver.の風紋は1/144には大きすぎる)。

  • 無印:格納庫。壁と支柱も付属しており縦の連結も可能。
  • 情景ver.:街並みが小スケールで再現されており、高空を飛んでいるシーンの再現に向いている。
  • 砂漠ver./雪原ver.:砂漠や雪原を再現したベース。
  • 水上ver.:無印をクリアブルーにしたもの。更にベースの中央部分が外れるようになっていて、一部からは「ロビンマスクvsアトランティスを再現したい」などのネタが挙がっている。
  • 市街地ver.:こちらは情景ver.とは違いエグザマクスと同スケール。壊れた4階建てビル(複数購入で増築可能)と高架橋(高速道路)、電信柱のセット。ある意味トミックスのジオコレコンバット(Nゲージ(1/150鉄道模型)用情景模型ジオコレに破壊描写を加えて「1/144」として売り出したもの)の対抗品。

30MINUTES MISSIONS 第1弾PV編集



30MINUTES MISSIONS 第2弾PV編集



余談編集

  • アルト用指揮官機用オプションアーマーが、何処かで見たような顔っぽい。黒いアーマーで青か黒系統のアルトにすると……凶鳥にも見えてしまう
    • そもそも、デフォルトのアルト(特にホワイトカラー)はあの量産機体に見える。
  • またポルタノヴァ用指揮官機用オプションアーマーも、何処かで見たような形状である。 それ以前にポルタノヴァ自体もグリーンだと、よく見かけるザコを彷彿させる。
    • ついでに示せば、レヴェルノヴァはあの機体、ガルドノヴァは配色も合わさってこの機体を思わせる。ヴォルパノヴァに至っては、形状からあのマシンを連想させるものとなっている。
  • 一部のファンから「『eEXM-17(=アルト)』と『eEXM-21(=ラビオット)』の中間(=eEXM-18及び19及び20)は出るの?」と心配されている中、上記のエスポジットの登場により「eEXM-21(=ラビオット)とeEXM-30(=エスポジット)の間(eEXM-22から29の8機種)が未登場」と、更なる設定上の機体が増加する事態となった。
    • レヴェルノヴァとガルドノヴァの実装により、バイロン軍にも「bEXM-16から27の11機種が未登場」の事態になった。
      • 更に『eEXM-9(=バスキーロット)』の登場で、地球連合軍は更なる設定上の機体が増える事態になった。
  • HGACリーオーの大ヒットがきっかけでスタートした企画であることが、インタビューで語られている。実際、アルトとポルタノヴァは肘や膝の関節構造がHGACリーオーと酷似している。(もちろん世界観は異なるが)プラモデルとしてはHGACリーオーを始祖とするシリーズだといえる。→リーオーショック
  • ライバル企業本社の売店で売られていた事例が報告されており、他社混合の装備例も展示されているとされる。
  • スピナティオとスピナティアの所属する第三勢力の名前であるマクシオン軍の名前はあろうことか公式ツイッターで発表以前に明らかになっている。

関連項目編集

バンダイ BANDAI SPIRITS

量産機 海老川兼武 柳瀬敬之 1/144

プラモデル

リーオーショック

HG IBO グレイズシリーズ HGFCデスアーミー HGACリーオー及びHGACマグアナック:本ブランドが大いに影響を受けている存在。

フレームアームズ プラアクト:本ブランドが大いに影響を受けているのブランド。

M.S.G.:やはり本ブランドが大いに影響を受けている他社のブランド。


ロボット・コンチェルトアニマギア:同じ2019年に発売したバンダイの商品。3ミリジョイントで一部のパーツの組み合わせが可能。これらも少なからず影響を受けている。


ヘキサギア:ジョイント換装の点で影響を受けているブランド。こちらはパイロットフィギュアとの連携も視野に入れている。


ガールガンレディ暴太郎戦隊ドンブラザーズ:劇中に小道具として登場(バンダイだからこその“縁”である)。


外部リンク編集

公式サイト

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