概要
女子高生達が学校を舞台に、プラモデルの銃を使って生き残りをかけたバトルを行なう“新時代の大人向けガンアクション特撮ドラマ”。原案をBANDAI SPIRITS、企画をADKエモーションズが務める。
毎日放送・TBS「ドラマイズム」枠で2021年4月6日から6月8日にかけて放送された。放送時間は毎日放送では毎週火曜24時59分-25時29分、TBSでは毎週火曜25時28分-25時58分(初回のみ2分遅れ)。同年5月以降地方のTBS系列局の一部でも放送されている他、TVer、MBS動画イズム、GYAO、BANDAI SPIRITS公式YouTubeチャンネルでの見逃し配信、TELASA、auスマートパスプレミアム、J:COMオンデマンドでの見放題配信も行われる。
更に言えば2021年7月末からはBS11(BS-TBSではないので念のため)でも放送された。
なお、毎日放送に地方から放送の問い合わせが来ているようで、わざわざ公式サイトに「詳細ほか放送のリクエストについて、お住まいの地域の放送局(TBS系)へお問い合わせ下さい」(原文ママ)と記している。
毎日放送が特撮番組の制作ホスト局を請け負うのは2002年9月に終了した『ウルトラマンコスモス』以来18年半振り。
同時期放送の特撮番組としては、仮面ライダーセイバー、機界戦隊ゼンカイジャー、ポリス×戦士ラブパトリーナ!、ドゲンジャーズナイスバディ等がある。
バンダイが関わっている事からもわかる通り、ガンダムシリーズに代表されるような「玩具模型の販促番組」でもある。劇中に登場する銃とレディコマンダーのプラモデルが商品化もされ、同名シリーズとして販売された。
あらすじ
-現実世界では居場所がなかった地味な女子高2年生・小春。いつも一人ぼっちな彼女の唯一の趣味はプラモデルをつくること。
ある日、小春は学校帰りに立ち寄った不思議な骨董屋「FFF」で、「銃」のプラモデルと、「アリス」 という名のプラモデルを購入する。夢中になって組み立てたその日の夜、気づけばパラレルワールドに召喚されていた。
そこは、バトルフィールドとなった無人の学校。ガールガンファイトと呼ばれる、コマンダー1人とプレイヤー3人によるチーム制で、時には同級生にも銃を向けねばならない争いへと巻き込まれていった。-
登場人物
主要人物
小春と幼馴染で、幼い頃はプラモデル仲間でもあった生徒会長。
チームALPHAタンゴ
小春が所属することになるチーム。3人とも特筆に値する特徴を持っている。
チーム所属者にはそれぞれ四季が入っている。
- レディコマンダーアリス:演-大原優乃
- 薄井夏菜:演-伊藤萌々香
陸上中距離走で全国大会に出場した健脚の持ち主。
科学好きで腕の立つ理系女子。
小春の前に所属していた(元)同級生。
- 薄井冬美:演-伊藤萌々香
第7話から登場。夏菜の妹で、死亡した夏菜の代わりに補充された。
チームBRAVOタンゴ
スクールカースト上位のメンバーが揃ったチーム。
チーム所属者にはそれぞれ松竹梅が入っている。
- レディコマンダービアンカ:演-寺本莉緒
- 水野千鶴:演-井頭愛海
小春の同級生。地味な小春を虐めていたが…。余談だが、初期のころは3年と誤記されていた。
チームCHARLIEタンゴ
チームヒーローを愛する二卵性の双子と、2学年下の幼馴染で構成されたチームだけに、連携・合体攻撃を得意とする。実は雨宮の前任者が第一話に登場し、退場している…。
チーム所属者にはそれぞれ数字が入っている。
チームDELTAタンゴ
プレイヤー全員が眼鏡を着けているのが特徴。成績上位者が集う。狡猾な戦略を駆使するチーム。
チーム所属者にはそれぞれ方角が入っている。
その他
- 骨董屋店長:演-濱田岳
一風変わった骨董屋「FFF」を営む人物。“完成させれば人生が変わる”と生徒たちに告げてプラモデルを渡した。仮面ライダー鎧武のDJサガラ、もしくはバトル・ロワイアルの担任教師と立ち位置の近い(ように見える)人物。
プラモデルを愛する養護教員。机には30ミニッツミッションズの機体を飾っている。
小春と千鶴のいる2年C組の担任教師。夏菜の所属する陸上部顧問でもある。
- レディーコマンダーアマツ:演 - ???
過去の参加者だがチームごと消滅している。チームカラーはオレンジ色。
関連動画
BANDAI SPIRITSによる商品展開
劇中で使用される銃:アタックガールガン四種類、ブラストガールガン、チェンジガールガンそのものが発売されている(あらすじにある通り、主人公達の使うガールガンはプラモでああり、一般販売品をプロップガンとして使っている(外部リンク))カード等付属の限定版も発売された。
各チームのレディコマンダー四種類もプラモデルとしてラインナップされており(こちらは番組内ではプラモ以外にもCGや女優(コスプレ)が使われている)、セット版(ALPHAタンゴのみ)も発売されている。
また、作中で使用されるニッパーもバンダイが発売している「ビルドアップニッパー」及び「エントリーニッパー」であり、オリジナルカラーが番組仕様として販売された。
他にも、トランプ、カプセルトイのレディコマンダーのSDデザインのラバーマスコット、一番くじの景品にもなっていた。
余談
本編の撮影は2020年夏に行われているが、放映開始が2021年4月からと大幅に遅れた結果、大原、石井、田辺が出演しているドラマ版『ゆるキャン△2』と放映期間が重なっている。(それぞれ各務原なでしこ、土岐綾乃、大垣千明役)また主題歌を歌う高橋李依もアニメ版『ゆるキャン△』に出演(斉藤恵那役)しており製作会社こそ異なるが出演タレントが多数重なる珍しい事態になった。
評価
テレビ本編でのCGやアクションはそれなりに本格的な演出だが、「重いストーリーで爽快感がない」「かと思えば戦闘中に必要性を疑うギャグ」「プラモを作る際に唐突にアイドル調のダンスMVが始まる演出」などに対しては否定的な意見も強い。「文化祭の映像研の作品と考えれば面白い」「目の保養にはなった」といった身も蓋もない評価もある程。
一方、プラモデルおよび各種商品展開に関しても不振に終わったと言わざるをえない。
レディコマンダーはいわゆる美少女プラモデルの括りに入るのだが、「顔デザインがカートゥーン系でありながら首から下はリアル頭身」という不調和からかオタク受けせず、多くの小売が在庫を抱える状態になってしまった。
一応、美少女プラモデルではやや珍しい太くむっちりした体型を評価する声もあり、同じくバンダイの美少女プラモデル商品で大ヒットとなった30ミニッツシスターズとパーツ互換性があるため、組み替え・パーツ取り目当てで購入する層も居ないではない……という程度。
アタックガールガンも弾の撃てない蛍光カラーの架空銃ではミリタリーマニアへの訴求力は無く、レディコマンダーを搭乗させられるギミックも肝心のコマンダーの不振が響いて、やはり在庫が残る結果となった。
その後の年末年始商戦では「当店の福袋にはGGLは入っておりません」と掲げる店舗が出現し、話題になるという珍事も発生している。
関連タグ
- ドラマイズム 特撮番組 デスゲーム 戦わなければ生き残れない!
- 30ミニッツシスターズ:同じくバンダイが展開する美少女プラモデルシリーズ。コラボパーツも発売された。
- 30ミニッツミッションズ:同じくバンダイが展開するオリジナルブランドのロボットプラモデルシリーズ。前述通り、守山薫が弄っているプラモデルとして登場。
- 境界戦機:同年放送のロボットアニメ。バンダイからプラモデルも多数、発売されたが……。
- 86-エイティシックス-:同じく同年のアニメ作品。同様にバンダイからプラモデルが発売。