翠の波動よ、我を導け―――
概要
2024年4月25日に発売されたSa・Gaシリーズ第20作品目。
第一報は2023年9月14日配信の任天堂公式番組「Nintendo Direct 2023.9.14」で発表された。
対応機種はニンテンドースイッチ、PS5、PS4、Steam、iOS/Android(スマートデバイス)。
発売前に配信された体験版では、使用できる主人公が機種毎に異なっている。
サガスカーレットグレイスのシステムにサガフロンティアのような世界像をミックスしたようなゲームになっている。
17の世界
本作の舞台は、17の世界が互いに組み合わさった「連接世界」と呼ばれるものである。
ファンタジー風の世界からSF風の世界まで様々で、なかにはかなりシュールな設定の世界もある。
各世界には主人公を案内または監視するキャラがいて、そのキャラと主人公達が会話することによって物語が進んでいく。進行によってはその世界を出るときに仲間に入る。世界によっては仲間にならなかったり、別のキャラが仲間になる場合もある。
同じ世界でも選択や主人公によって全然違うストーリーになるのは日常茶飯事で、同じゲームをしている人同士でも全然話が嚙み合わないということが多々ある。
- 連接領域
各世界を繋ぐ領域。エメラルド・ビジョンを使うと各世界に入る扉と通路が現れる。扉がどの世界に繋がっているかはわからず、ヒント程度しか表示されない。各世界の自由な行き来はできないが、各世界の住人は他の世界が存在することを知っているようだ。
なぜかドラム式洗濯機が置いてある。これを使うとアイテムのトレードができる。
- アヴァロン
19~20世紀頃の産業革命期のイギリス・ロンドンがモチーフの王都の世界。あらゆる世界から人や物が集まると言われており、アーサー王伝説が伝承として語り継がれている。全体が双六のマス目のようになっていて車、路面電車、馬車のチケットを使わないと移動できない。外から来た者は「迷い人」と呼ばれ、乗り物で街を巡りながら高価なものを集める指令を与えられる。異世界ディーヴァ・ナンバー5の出身世界。
案内人はグィネヴィアもしくは刑事スピアー。
特定条件で吟遊詩人も仲間になる。
- ヴェルミーリオ
三角形理論によって様々な機械が動いている世界。三角形のエネルギーを奪おうとするアンチトライアングルという魔物もいる。三角形エネルギーを利用することで煙が発生するが、この世界の住民は三角形の煙が増えるほど空気が浄化されたと判断する。
案内人はBX10-EX。
- カマラ
「エプイケ」と呼ばれる、大きな花を崇める植物の短命種とカマキリ型のキキリ族が暮らす世界。外から来た者は「ソヤイ」と呼ばれ、エプイケの巫女に選ばれた者の護衛をする事になる。巫女は花になる役割を負う。
案内人はチュプ。
- キャピトルシティ
現代のニューヨーク・マンハッタンを連想させる連合国の大都市世界。ボーニー&フォルミナの出身世界にして下記のミヤコ市と同じ世界にある。
案内人はリタ・キャリクスもしくは記者ケイト。
- グレートツリー
大きな木の上に様々な生物が住まう野生の世界。人間や亜人種は全くおらず、何匹かの動物が石化している。
案内動物はワシ。ワシからもらったアイテムを使って移動する。
- グレロン
鉱山・ロープウェイ・スキー場がある山岳の世界。かつて栄えた帝国の最終皇帝に纏わる伝説や遺跡が存在する地。
案内人はアレクサンドル。街の人が皆突然凍ってしまった中彼だけがなぜか助かった。
シグナウス編では最終皇帝が仲間になる。
- クロウレルム
辺り一面が「砂」にまみれている砂漠の世界。かつて栄えた文明の痕跡が残っている。この地に災厄をもたらしたパンドラなる存在があると言われている。
案内人は案山子。ほかにも様々な案山子がいて、顔と名前が性格にちなんでいる。
- コスモス
生物の体内を思わせる有機的な世界。「良性種」と呼ばれる単眼の不定形種族が管理しており、各臓器が神殿のように扱われている。
- コルディセップ
土で埋め尽くされた地中の世界。様々な種族がコロニーと呼ばれる住処を作っている。
案内人はフルド族というもぐらのような種族のトプ。
条件を満たすとトプの息子グルマンが仲間になる。
- サンク
火・水・風・森の4つの亜人民族が2つの勢力に分かれて争いを繰り広げている世界。世界の中心には破壊された神殿が遺されている。
案内人は妖精。名前がないので主人公によって呼び名が異なる。
- デルタベース
全体が丸ごと一つの基地のようになっている世界。赤・緑・黄の各族長が管理・運営し、外の世界から来た者は「エイリアン」と呼ばれる。上層と下層に分かれている。危険な生命実験が行われているせいで物騒な事件ばかり起こる。
監視役はゴールド主任。案内は各部族の代表者がしてくれる。
- プールクーラ
災厄に立ち向かう魔女達が住まう魔法の世界。アメイヤの出身世界。外の世界から来た者は「みまもりびと」と呼ばれ、魔女たちの戦いに介入もしくは見守るだけという選択を行える。
- ブライトホーム
ディン王に召喚された「死者」達が「混沌」と呼ばれる勢力と永遠に戦わされる世界。召喚された者たちはディン王に中二病っぽい二つ名を付けられる。シグナウス編のスタート地点。
案内人はいないが、砲台のサイモンが仲間になる。
- プロヴィデンス
ヴィジョンの世界。「監視者」と呼ばれる存在が居座り、様々な世界の出来事を見守る。
- マーレ・ノストラム
海上貿易と海賊が盛んな島々に海神伝説が伝わる、魔界塔士サガの海洋世界を連想させる海の世界。海神が現れると願い事を叶えてくれるという。
案内人はイーヴァル。彼と実の父・育ての親にまつわる物語が繰り広げられる。特定条件でアズーレも仲間になる。
- ミヤコ市
現代日本の京都市がモチーフの歴史ある古都の世界。精霊の力によって結界が張られている。御堂綱紀の出身世界。アメイヤ編のスタート地点。
案内人は主人公でもある綱紀。
特定条件で若七緒実も仲間になる。
- ヨミ
闇の王の居城と七つの大罪を象徴する塔が立ち並ぶゴシックホラー風の世界。民衆は塔の主の悪行に苦しめられている。シウグナスの出身世界。
案内人はドロレス。訪れた主人公を蘇ったご主人様だと思い込む。
システム
エメラルド・ビジョン
主人公たちが何らかの理由で獲得した不思議な力。発動させると、主人公たちが目指すべき道が曲がる光線として見えるようになる。
バトル
サガスカーレットグレイスのタイムラインバトルを受け継ぎつつ、新たな要素が加わっている。リサーブ技である「インタラプト」「カウンター」「プロテクト」に加え、味方の攻撃に合わせて更なる追撃を行う「フォロー」、敵が行動した後で自分が動く「チェイス」が登場した。
種族
本作に登場する世界では、様々な種族が敵味方で登場する。シリーズ本編では『サガフロンティア』以来の多種族方式となる。
- 人間
シリーズおなじみの「ひらめき」に加えて、既存の技をアレンジした人間専用の「我流技」を編み出す。種類は世界ごとに様々で、現実世界における人類に、魔女や亜人に加え、生き物かどうかも怪しい案山子も人間として分類される。
魔具を装備してモンスター技を使えるキャラもいる。
- モンスター
倒した敵の力を「魔具」に吸収し、敵の技を使うことが出来る。吸収した技は常時使える他、魔具を空にしてその技を忘れる代わりに強力な一撃を放つことも可能。魔具は爪など自身に備わった肉体そのものの他、後から副防具として入手したものも装備可能。
今作では自身の姿の変身は行わず、代わりにスタンドのように吸収した敵の力の幻影に攻撃させる形でモーション問題を解決している。これにより、見た目がお気に入りのモンスターが不気味になる等の悲劇は回避された。魔具に能力を吸収するという点はサガフロンティアの妖魔に近い。
人間と会話できるキャラとできないキャラがいる。
- メカ
装備にかなり自由が効き、ステータスや技は装備品でのみ変動する。他の種族と違い術は一切使えないが、外付けでモンスターのように一部の魔具が扱える。能力値は戦闘で成長しないが、技スキルは成長する。
ほぼ人間のような思考回路を持ち、人間と同じように行動している。
- クグツ
本作初登場の種族その1。「ひらめき」が出来ない代わりに、行動したキャラの動きを真似て自分の物にする「写し身」をもつ。また、モンスターのソウルを装備することで「ソウル技」を覚える。「クグツ使い」御堂家の者が共にいないと、その本領を発揮できない。
傀儡でありながら人間と同じように会話・行動ができる。
- 吸血鬼
本作初登場の種族その2。人間同様の「ひらめき」に加え、自分のLPを消費して放つ「ブラッド技」を持つ。この種族を持つのはシグナウスただ一人である。
パーティに加わった人間の仲間の血を吸って「眷属」に変えたり、ブラッドギアを授けて吸血鬼の特徴を持つ「騎士」に任命することも可能。ただし変えた仲間は後戻りはできず、無理に騎士からブラッドギアを剥奪すると「廃人」にしてしまう危険性もある。
- 短命種
本作初登場の種族その3。ステータスが上がるたびに最大LPがどんどん減り、最大LPが1になった状態で倒されると、次世代の誕生と共に「継承技」を覚える。
サブ種族的な扱いで、ヒト系の特徴を併せ持ち「ひらめき」を行える者と、モンスター系の特徴を持ち「魔具」を扱える者が存在する。
キャラクター
主人公と仲間たち
御堂綱紀編
御堂綱紀 | クグツ使い「御堂家」の傍流の者である大学生。 |
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ムサシ | キツネの面をもつ剣士型のクグツ。 |
コマチ | 鳥の面をもつ歌人型のクグツ。4体の中で紅一点。 |
スクネ | 猿の面をもつ力士型のクグツ。 |
ボウ | タヌキの面をもつ野伏型のクグツ。アメイヤ編にも登場し、そちらでは何故か単独行動で小学生を襲っていた彼を調伏すると仲間になる。 |
リタ・キャリクス | プールクーラの魔女の1人。1周目において綱紀の案内役になる。いかにもヒロイン然とした綱紀編限定加入メンバーだが、2周目以降は仲間にするのに難儀する。 |
アメイヤ編
アメイヤ・アシュリン | 一人前になる為、試験の合格を目指す見習い魔女。泉ゆめはという仮初の姿でミヤコ市の小学校に通う。 |
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ロロ | アメイヤの使い魔である黒猫。渋い。 |
加藤忍 | アメイヤの従士である黒服の男。 |
ヴァッハ神(コピー) | サガスカからまさかの彼女が化身として参戦。本人曰く劣化コピーらしい。 |
シグナウス編
シウグナス | 侵入者との戦いで敗死し、異世界ブライトホームに転移した闇の王。 |
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将軍 | 天才的に頭がよくキレて、感情もよくキレる少年風の戦士。サポート専用。 |
哲人 | 分析が好きで口数の多い、怪しい格好の戦士。 |
王者 | 強い力を求めて日々の訓練をたゆまぬストイックな戦士。 |
戦士 | 陽気なラップとサングラスの裏に深い悲しみを秘めた戦士。 |
人斬 | 何かの目的で人という人を斬ってきた仮面の戦士。 |
豪傑 | とある者に仕え、義と情を重んじる巨躯の戦士。 |
ディーヴァ編
ディーヴァ・ナンバー5 | メモリと歌を封じられ、人の姿を捨てたロボット。 |
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コンスタンティン | ディーヴァの元マネージャーの男性。記憶を失った彼女を異世界探索隊に勧誘した怪しい隊長。 |
イマクー | 恐ろしげな見た目の狼男。人の姿は誰も知らない。他の主人公でもヨミで出会えることがある。 |
ボウティカー | 過去について多くを語らぬ女戦士。 |
ブラー | 短命種の一種である人型植物の女性。 |
ウェンズデイ | 魔具のフルアーマーを装備した活発な少女。 |
ボーニー&フォルミナ編
ボーニー・ブレア | 元軍人という経歴を持つ、カウガール・ファッションの巡査。 |
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フォルミナ・フランクリン | 射撃のプロである、ヒジャブを着た若き巡査。 |
ミャオ/パー/ヒス | 2人が異世界で出会った大きなイエネコ風の猛獣3匹。 |
その他の仲間
人間
モンスター
短命種モンスター
メカ