魔法のスターマジカルエミ
まほうのすたーまじかるえみ
スタジオぴえろ制作のオリジナル魔法少女アニメで、ぴえろ魔法少女シリーズの第3弾。1985年6月7日から1986年2月28日にかけて、金曜夕方6時台前半の時間帯において日本テレビと福岡放送で全38話が放送された。また、先の2局を除いた日本テレビ系列局(ただし秋田放送、日本海テレビ、高知放送は放送せず)の他、TBS系列局約1局、フジテレビ系列局約4局(うち約1局は放送当時)、テレビ朝日系列局約2局(ただし2局とも放送当時)でも放送日時を差し替えた上で放送している。
「魔法の天使クリィミーマミ」によって確立された「現実の姿と魔法によって生み出された虚像の狭間で揺れ動くヒロインの心を描く」というコンセプトを究極的に突き詰め、魔法少女アニメであるにもかかわらず、魔法少女という要素を徹底的に排除し日常描写に重点を置いた演出により、シリーズ中で最も作風のコンセプトが際立った作品となった。
「ちゃお」(小学館)の1985年5月号から1986年3月号までコミカライズが掲載された。内容はアニメとかなり異なり、魔法があまり出て来なかった。いいのかそんなんで?(もっともミもフタもなく言いきってしまうと当時における小学館のメディアコミカライズにはよくある事なので気にしても仕方がなかったりする)
作画担当は、のちに『エンジェルリップ』で第44回小学館漫画賞児童部門を受賞し、さらにのち『Dr.リンにきいてみて!』を描いたあらいきよこ。なお、あらいは本作に引き続きパステルユーミのちゃおコミカライズも担当している。
また『怪盗セイント・テール』(立川恵)のネタ元(オマージュ元)のひとつである事はあまりにも有名。
香月舞は小学5年生で11歳のマジシャンを夢見る少女。祖父が主宰するマジック劇団「マジカラット」の手伝いをしている。こてまり台に引っ越してきた際、偶然鏡の妖精トポと出会い、「願いの叶う魔法」をもらい、魔法のブレスレットで天才マジシャンマジカルエミに変身する。魔法で魅せるマジックで観客を魅了し、ステージは大成功する。そして、このステージを見ていたテレビ局のプロデューサーにエミはテレビに出演させられ、アイドルデビューすることになる。こうして、普通の小学生とアイドルという忙しい二重生活が始まる。