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立川恵

たちかわめぐみ

90年代『なかよし』で活躍した女性漫画家。多少ながらゲームの脚本を行った事もある。
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2月22日生まれB型の漫画家。90年代の『なかよし』(講談社)系雑誌を支えた、当時の主力作家のひとり。


経歴

なかよしまんがスクールに所属し、上位ランカーとなってのち「なかよし新人漫画賞」への入選をもってデビューした漫画家。学生時代から「まんがスクール」に投稿を続けていたが、家庭の事情(高校卒業および就職)から一時的に中断し、社会人経験を持ってのちに生活安定後に再投稿を行いデビューを果たした作家でもある。


1992年に読切作品『16歳のティアラ』で『なかよしデラックス』(講談社『なかよし』の春増刊号)よりデビュー。

以降『なかよし』本誌および姉妹誌『るんるん』において『熱烈台風娘』『夢食案内人』『怪盗セイント・テール』『夢幻伝説タカマガハラ』『電脳少女☆Mink』を発表し、同時期の『なかよし』およびその関連誌を支える主力作家として活躍した。

だが2002年『Mink』の連載中、体調を崩すとともに『なかよし』誌の編集方針の大幅な転換を受けて同誌を追われる。

(立川自身は、この時点で『なかよし』でまだまだやっていきたい気持ちがあり、企画もキチンと立て提出もしていた。この時に立川が出していた「幻の企画」が執事モノである『Delivery Boy 〜伝説のハウスキーパー〜』であり、この作品は2003年に導入部のみ立川自身の手で同人誌発表されている。余談になるが同作発表直後の2004年に某執事モノが登場した事で執事ブームが巻き起こった。そのため「あの時に『なかよし』が、おとなしくこの作品を受け入れていれば」と悔やみ嘆くファンもいたりする)


そのため2003年より同人誌の発行活動を行い、ケータイコミックや脚本の仕事を受けるなど、独自の活動をスタートさせる。

しかし、旧作に関しては版権契約により講談社に完全に握られ自らの自由にはならず、時にそれを原因として些少なりとも苦慮する場面も見られた。

以降『なかよし』時代のものとは、徐々にタッチが変わっていった。


結果2012年、家庭の事情(家族の介護)により、全ての活動を停止させ表現の場から退いた。


2019年ごろ、自らの使用しているシステムの劣化を主な理由とし、取り巻くデジタル情勢(デジタル執筆)にも現状では対応ができない、として公式サイトを閉鎖。noteに移り、現状は過去作品の公開のみを行っている。


作風

漫画に関して言えば、90年代以前の『なかよし』(あるいは当時の少女漫画全般)に見られたハートフル路線を正しく継承し90年代の同誌に確実に刻んだ作家のひとり。


特に立川の場合は「ハートフルになりそうもない悲劇性をはらむ重いテーマを扱いながらも、物語全体を通して確かなハートフル&ハッピーエンドに持っていく」という独特の魅せ方を持っていた。物語の中盤であっても決して過剰に暴力的あるいはセクシャル的な過激な展開および描写は行う事がなかった。(ただし重いテーマやコメディを扱う上での、バトルなどのアクション的な描写やピンチに陥るような場面はすこしながら存在する)その作風はファンより、いみじくも正しく(ハートフル路線に基づく上での)少女漫画の教科書とまで呼ばれることがある。

ぶっちゃけ2000年代以降の少女漫画(あるいは創作全般)に見られるセクシャル傾向やハード傾向(いわゆるエロオーラハートフルボッコなど)とは完全に対極にある作家である。


また恋愛要素のある作品において、主人公の相手役となる少年のほとんどにはイケメン(モテメン)ではないが確固たる優しさと信念(魂)を持つ、主人公にとって身近な存在(むしろ信念ゆえに変人扱いされて女の子たちに後ろ指をさされて笑われやすい)という特徴(早い話が心だけが主人公ヒロインにとってのみイケメンな少年)がある。

一方で立川恵作品におけるイケメン枠は、いわゆる「自覚のあるイケメン」が多くそれを鼻にかけて得意になる陰謀屋だったり、社会常識が失われたフリーダム過ぎる天然だったり、ガキ思考の抜けないマッドサイエンティストだったりと、一種の人格的に問題のある人(いわゆる残念なイケメン)の枠である。


エピソード

あだち充のファン。あだち作品は一通り好きだが、一番好きな作品を『虹色とうがらし』としている(『夢幻伝説タカマガハラ』で環境問題を扱ったのは、その影響)。

タッチ』のカップリングは連載開始当初より筋金入りの「達也×」派。しかしデビュー作である『16歳のティアラ』で主人公を「みなみ」、ヒーローを「新田くん」と名付けた事で思いっきりダイナミック誤解されて、頭をかかえるハメになった。


ドラマはTBSの『桜中学シリーズ』を好む。シリーズで特に好きな作品に『2年B組仙八先生』を挙げている。(『金八先生』はハード過ぎる模様)


代表作3作が『怪盗もの』『異世界ファンタジー』『変身アイドル』という特徴から、初期の種村有菜りぼん誌)と比される事がある。(種村は立川とは逆にハード傾向をかなり活用する)


作品

漫画


  • 16歳のティアラ(デビュー作)
  • 春を呼ぶオルゴール
  • ひ~ふ~み~
  • くじらが飛んだ日
  • ナースコール・ラブコール
  • 真夏にジャストミート
  • やまねこ座は一等星
  • コンプレックス☆クリスマス
  • 銀の森の伝説
  • Delivery Boy 〜伝説のハウスキーパー〜
  • 一緒に…

脚本

  • Mulberry Field
  • FIREFIGHTER F.D. 18

外部リンク

公式note

公式ブログ(更新停止中)


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