ピクシブ百科事典は2024年5月28日付でプライバシーポリシーを改定しました。改訂履歴

立川恵

7

たちかわめぐみ

90年代『なかよし』で活躍した女性漫画家。多少ながらゲームの脚本を行った事もある。

2月22日生まれB型の漫画家。90年代の『なかよし』(講談社)系雑誌を支えた、当時の主力作家のひとり。

経歴

なかよしまんがスクールに所属し、上位ランカーとなってのち「なかよし新人漫画賞」への入選をもってデビューした漫画家。学生時代から「まんがスクール」に投稿を続けていたが、家庭の事情(高校卒業および就職)から一時的に中断し、社会人経験を持ってのちに生活安定後に再投稿を行いデビューを果たした作家でもある。

1992年に読切作品『16歳のティアラ』で『なかよしデラックス』(講談社『なかよし』の春増刊号)よりデビュー。

以降『なかよし』本誌および姉妹誌『るんるん』において『熱烈台風娘』『夢食案内人』『怪盗セイント・テール』『夢幻伝説タカマガハラ』『電脳少女☆Mink』を発表し、同時期の『なかよし』およびその関連誌を支える主力作家として活躍した。

だが2002年『Mink』の連載中、体調を崩すとともに『なかよし』誌の編集方針の大幅な転換を受けて同誌を追われる。

(立川自身は、この時点で『なかよし』でまだまだやっていきたい気持ちがあり、企画もキチンと立て提出もしていた。この時に立川が出していた「幻の企画」が執事モノである『Delivery Boy 〜伝説のハウスキーパー〜』であり、この作品は2003年に導入部のみ立川自身の手で同人誌発表されている。余談になるが同作発表直後の2004年に某執事モノが登場した事で執事ブームが巻き起こった。そのため「あの時に『なかよし』が、おとなしくこの作品を受け入れていれば」と悔やみ嘆くファンもいたりする)

そのため2003年より同人誌の発行活動を行い、ケータイコミックや脚本の仕事を受けるなど、独自の活動をスタートさせる。

しかし、旧作に関しては版権契約により講談社に完全に握られ自らの自由にはならず、時にそれを原因として些少なりとも苦慮する場面も見られた。

以降『なかよし』時代のものとは、徐々にタッチが変わっていった。

結果2012年、家庭の事情(家族の介護)により、全ての活動を停止させ表現の場から退いた。

2019年ごろ、自らの使用しているシステムの劣化を主な理由とし、取り巻くデジタル情勢(デジタル執筆)にも現状では対応ができない、として公式サイトを閉鎖。noteに移り、現状は過去作品の公開のみを行っている。

作風

漫画に関して言えば、90年代以前の『なかよし』(あるいは当時の少女漫画全般)に見られたハートフル路線を正しく継承し90年代の同誌に確実に刻んだ作家のひとり。

特に立川の場合は「ハートフルになりそうもない悲劇性をはらむ重いテーマを扱いながらも、物語全体を通して確かなハートフル&ハッピーエンドに持っていく」という独特の魅せ方を持っていた。物語の中盤であっても決して過剰に暴力的あるいはセクシャル的な過激な展開および描写は行う事がなかった。(ただし重いテーマやコメディを扱う上での、バトルなどのアクション的な描写やピンチに陥るような場面はすこしながら存在する)その作風はファンより、いみじくも正しく(ハートフル路線に基づく上での)少女漫画の教科書とまで呼ばれることがある。

ぶっちゃけ2000年代以降の少女漫画(あるいは創作全般)に見られるセクシャル傾向やハード傾向(いわゆるエロオーラハートフルボッコなど)とは完全に対極にある作家である。

また恋愛要素のある作品において、主人公の相手役となる少年のほとんどにはイケメン(モテメン)ではないが確固たる優しさと信念(魂)を持つ、主人公にとって身近な存在(むしろ信念ゆえに変人扱いされて女の子たちに後ろ指をさされて笑われやすい)という特徴(早い話が心だけが主人公ヒロインにとってのみイケメンな少年)がある。

一方で立川恵作品におけるイケメン枠は、いわゆる「自覚のあるイケメン」が多くそれを鼻にかけて得意になる陰謀屋だったり、社会常識が失われたフリーダム過ぎる天然だったり、ガキ思考の抜けないマッドサイエンティストだったりと、一種の人格的に問題のある人(いわゆる残念なイケメン)の枠である。

エピソード

あだち充のファン。あだち作品は一通り好きだが、一番好きな作品を『虹色とうがらし』としている(『夢幻伝説タカマガハラ』で環境問題を扱ったのは、その影響)。

タッチ』のカップリングは連載開始当初より筋金入りの「達也×」派。しかしデビュー作である『16歳のティアラ』で主人公を「みなみ」、ヒーローを「新田くん」と名付けた事で思いっきりダイナミック誤解されて、頭をかかえるハメになった。

ドラマはTBSの『桜中学シリーズ』を好む。シリーズで特に好きな作品に『2年B組仙八先生』を挙げている。(『金八先生』はハード過ぎる模様)

代表作3作が『怪盗もの』『異世界ファンタジー』『変身アイドル』という特徴から、初期の種村有菜りぼん誌)と比される事がある。(種村は立川とは逆にハード傾向をかなり活用する)

作品

漫画

あさがおのポートレート熱烈台風娘夢食案内人
あさがおのポートレートあさがおのポートレートbychicha2巻表紙2巻表紙by黒珠玉まりんとバクオくんまりんとバクオくんbyひさよし
怪盗セイント・テール夢幻伝説タカマガハラ電脳少女☆Mink
怪盗セイント☆テール怪盗セイント☆テールby☆☆m☆☆大切なものを守る旅へ大切なものを守る旅へby隆おみ先輩っ!先輩っ!byひなめ
  • 16歳のティアラ(デビュー作)
  • 春を呼ぶオルゴール
  • ひ~ふ~み~
  • くじらが飛んだ日
  • ナースコール・ラブコール
  • 真夏にジャストミート
  • やまねこ座は一等星
  • コンプレックス☆クリスマス
  • 銀の森の伝説
  • Delivery Boy 〜伝説のハウスキーパー〜
  • 一緒に…

脚本

  • Mulberry Field
  • FIREFIGHTER F.D. 18

外部リンク

公式note

公式ブログ(更新停止中)

コメント

コメントが未記入です

pixivに投稿されたイラスト

すべて見る

pixivに投稿された小説

すべて見る
  • ダブルAsukaの事件簿 LostFile

    【ダブあす】愛質後継者(ハートウェア・チルドレン)

    以前に展開していた二次創作小説『ダブルAsukaの事件簿』通称「ダブあす」の番外編。同人誌版「Lost File シリーズ」の初作です。 なお、この作品に関しては、別に原作や本編を知らなくても読む事に問題は無いと思います。 その代わりオリキャラが乱立してます(もっとも、このシリーズ自体がそうですが)のでご注意。 でも、本作で興味が湧いたなら、原作も買って読むべし。オススメです。 2002年の立川恵作品オンリーイベント『立川の恵 感謝祭 2』にて上梓した作品です。たしかコミケには出してなかったと思います。 そのためか「読んだことない!」というお言葉とともにリクエストがありましたのでアップします。 実は、ほんのちょっぴり「スーパー立川恵 大戦」風味だったり。 あと、例によって本作は公開の初手よりパラレルワールドです。本作によって原作がどーのこーのという意図は欠片もありませんので、あしからず。 またシェアード・ワールドの関連作品に関しては立川先生のサイト『Satellte-M』( http://www6.plala.or.jp/mts/ )から行くことができます。(中にはデッドリンクもありますが、作品名などの簡単なキーワードで検索すれば、まだまだ読む事が出来る作品もあります) 『ダブあす』本編は「 http://dabuasu.k-sousaku.com 」にあります。 オリキャラの基礎設定は「 http://dabuasu.k-sousaku.com/cal.html 」です。少しズレた古い設定ですが。 興味のある方は、どうぞ本編もよろしくお願いします。 初出:2002年9月(pixivアップに際し微細な修正を行っています) 【備考】  修正部分は主に雅貴のタレント論。支障がないレベルで、ごそっと抜きました。  コピー誌版では延々と、つまらない高説をタレてたのですが、現在では通用しないので。  あと内容に関しては「登場人物の考え方(キャラクター)」であって作者の主張ではない事を、ご了承ください。
    42,151文字pixiv小説作品
  • 怪盗セイント・テール20周年

    「芽美とパンドラの箱」プロローグ

    怪盗セイント・テールの小説です。 9月29日は芽美ちゃんの誕生日。 ということでコレをきっかけに! とアップしました。 原作で芽美ちゃんがアスカJrに捕まった後の話です。 続きは定期的にアップする予定……。
  • ダブルAsukaの事件簿 LostFile

    【ダブあす】 恋美 VS ルージュ!

    以前に展開していた二次創作小説『ダブルAsukaの事件簿』通称「ダブあす」の番外編です。 本来、この作品は同人誌のみでの公開だったのですが、このたび原作側が続編公募を行うと聞いて、この際だから便乗公開をさせていただきます。 公開の初手にコレを選んだのは、まぁ、番外編の中で初期設定がコンパクトにまとめられている作品ですので。 あと、本作は公開の初手よりパラレルワールドです。本作によって原作がどーのこーのという意図は欠片もありませんので、あしからず。 ……まぁ、公募の以前に、こーゆーファン主導の二次創作シェアードワールドがあったというのを頭に置くのも、件の公募に対してのネタとしてはアリだと思います。 シェアード・ワールドの関連作品に関しては立川先生のサイト『Satellte-M』( http://www6.plala.or.jp/mts/ )から行くことができます。(中にはデッドリンクもありますが、作品名などの簡単なキーワードで検索すれば、まだまだ読む事が出来る作品もあります) なお『ダブあす』本編は「 http://dabuasu.k-sousaku.com 」にあります。 オリキャラの基礎設定は「 http://dabuasu.k-sousaku.com/cal.html 」です。少しズレた古い設定ですが。 興味のある方は、どうぞ本編もよろしくお願いします。 初出:2008年10月 【備考】 この作品は、元々立川恵ファンジンの巨星と呼ばれた「おんじ」氏(と、あと前後して先に逝かれた皆さま)の追悼のために上梓した作品です。 おんじ氏は本作に登場する「恋美(れいみ)ちゃん」の基礎キャラを作られた方でした。 今回の続編公募の報を聞き、彼の方の心情は想像するしかありませんが、まずは喜び、先生の筆でない事に残念がるかもしれませんが、それでも最後には応援をされると愚考します。 今回の件で、少しでも『しっぽ』に再び光の当たる事を願って。

このタグがついたpixivの作品閲覧データ

立川恵
7
編集履歴
立川恵
7
編集履歴