『怪盗セイント・テール』のキャラクター。
芽美たちのクラスメートで新聞部に所属。本作きってのトラブルメーカーのひとり。12月8日生まれ、O型。
CV:森川智之
概要
新聞部に所属しているが「報道の真実に使命を抱く」というタイプではなく(ただし自己弁護のためのタテマエとしては、こうした詭弁をよく使う)むしろ「真実を曲解してでも人々に状況をおもしろおかしく伝える」事で「みんなが情報に踊らされる様を面白がり悦に入りたい 」というパパラッチ気質のキザな陰謀屋。人を踊らせる事に喜びを感じる、という意味では「歪んでねじくれたエリート気質の持ち主」とも言える。
ちなみに番外編で「ネツゾウ(捏造)はスクープ記者の基本だ」という、ものすごくとんでもねー迷言を吐いている。
黙っていれば美少年であり、問題行動だらけではあれども良くも悪くもスクープを叩き出す新聞部のエースであるため、一部の女子生徒たちからの人気は高い。
ただ、同学年・特にクラスメートらからは本性をバッチリ知られている。ゆえにクラスメートたちおよび学院男子たちからの評判は「身の程知らずの勘違い野郎」と、すこぶる悪い。
そのトンデモな報道姿勢と救いの無い感性から、ノリ優先の被害甚大な誤報をブチ上げようとしたために、その捏造証拠をセイント・テールの標的にされて、こっぴどい「おしおき」を喰らう。が、まったく懲りることなく逆にセイント・テールを逆恨みして彼女の正体を白日の下に晒して社会的な破滅に追い込もうと躍起になっていく。
人間関係
- 飛鳥大貴(アスカJr.)に対しては「自分よりも目立って、しかも評価されている」という事を理由に、すこぶる嫌っている。しかし、自身にとってはセイント・テールに近づくためのコネでもあるため、利用するために嫌悪を隠して情報提供をする事もある。だがアスカJr.側もソレを知ってか知らずか佐渡に対する扱いはぞんざいで、彼の事を「サルワタリ」と悪態をつくかの如きあだ名で呼んでいる。しかし、終盤でアスカJr.が仙道親娘に拉致され行方不明になった際は本気で彼の身を心配するなど、決してコネだけの存在としてだけ見ているわけではない。
- ちなみに「佐渡」「猿渡」という名字は実在するため、作者は単行本のコメントや欄外で「全国の猿渡(佐渡)さんごめんなさい」と詫びている。
- 羽丘芽美に対しては、彼女が「自分のやっている事に興味を示してくれた人」である(芽美にしてみればセイント・テールの活動で必要な情報を収集したかっただけ)がゆえに好意を抱いており、一件以降も隙あらば口説いたり誘ったりと彼女をナンパしている。
- 高宮リナとは相性が悪くよく殴られる。リナからは「佐渡を殴っていると落ち着く」という、少しヤバい発言が飛び出している。だが彼女から殴られる事は佐渡としては不本意以外の何者でもなく、彼女の理不尽な暴力に嘆きつつ聖良に癒されるという謎の無限機関状態に陥っている。
8年後の姿
本編から8年後となる原作のエピローグではプロの記者(カメラマン)になっている。リナや聖良との関係性は相変わらずとなっている事が窺える。
関連イラスト
※聖良に傘を差し出している、画像下の金髪の少年。