りあ・キナカーモ
りあきなかーも
CV:山本百合子
タルるートの姉。
まだ子供のタルとは逆に大人びており、セクシーな雰囲気と抜群のスタイルから、よく周りの男の鼻の下が伸びている。おへそが弱点。喫煙者でもある。
魔法の能力は高く、効果が表れる有効期間は10日と作中の魔法使いの中ではマハラパーの365日に次いで2番目に長い。
当初はタルを連れ戻すためにやってきたもののタルの人間界での生活を許し、自身も時折遊びに来るようになり、江戸城本丸にとっても姉同然となる。
名前の由来は中森明菜。
りあの過去を描いた外伝。ジャンプコミックスは第7巻に収録。
人の良い農民の吾助どんは庄屋の命令で燃え盛る庄屋の蔵から家宝を取りに行くが家宝が何なのか知らなかったために「かほん」…蚊と本を取ってきてしまう。
取ってきた本の正体は魔法の本であり、吾助は偶然にもりあを召喚すると「嫁さんが欲しい」と願い、りあは矢あほれたくんを出してあげるが吾助が誤って、りあに矢を当てたことでりあは吾助の嫁になるのだった。
りあを自分のものにしようとする庄屋は吾助に「家宝の償いとして、三十倍の年貢=米俵百八十俵を明日まで用意しなければ代わりに嫁のりあを貰う」と無茶難題を吹っかけてきたがりあは魔法でそれを難なく解決し、庄屋はもう1つの約束である吾助に庄屋の座と屋敷を譲ることになった。
「こうして、庄屋になった吾助はりあと共にいつまでも幸せに暮らしましたとさ」と思われたが10日経ったことで魔法の効果が切れたりあは魔法界に帰還することにする。
りあは吾助を本当に愛してしまったゆえに涙を流し、吾助は口には出さなかったもののりあに帰らないでほしいと願ったがりあは「ごきげんよろしゅるる~」の言葉で魔法界に帰還し、吾助を初めとした村人たちから、りあに関する記憶は消えた。
その後、吾助は別の女性と結婚し、かつての庄屋も助けると村人たちからは名庄屋として慕われ、老いた後も畑を耕しながら平穏な日々を過ごし、そんな吾助を空の上から見守るりあの姿があった。
『りあ・キナカーモ至上の愛の物語』のアニメ版。1992年2月9日に第74話として放送。
原作ではりあ以外の現代キャラは未登場だったがアニメ版ではタルと本丸とにるる、江戸城軍之介も登場し、タルたちが将軍之介の描いた新作絵本『りあの愛の物語』を読む形で物語は進行し、エピローグでは現代のりあも登場している。
現代キャラのそっくりさんに関しては原作では邪馬じゃば夫そっくりのじゃばどんのみだったがアニメ版では伊知川累、両口屋是清、原子力のそっくりさんたちも登場。
お人よしの吾助が庄屋の命令で炎上する蔵の家宝を取りに行かされた際、じゃばどんたちは吾助を心配する中、原子のそっくりさんだけは庄屋にいいように使われている吾助に呆れるとある意味では原子らしい面を見せていた。
次回予告は普段はタルと本丸の掛け合いだがこの回の予告は本丸というよりは演者の高山みなみがシリアスなナレーションを務め、タルの代わりにりあが予告を担当。さらにりあ役の山本百合子によるキャラクターソング・タイムリミットは予告BGMにも使われた。
ちなみに吾助を演じるは本丸と同じ高山みなみ、絵本の語り部は将軍之介の堀秀行がそれぞれ担当。