「不器用なフォローされても何も出ないわよ!!」
プロフィール
概要
陽夏木ミカンとは、『まちカドまぞく』の登場人物。
千代田桃に頼まれ、助っ人として多魔市へとやってきた魔法少女。
かつて遭遇した事件で、精神世界に入り込んだ存在の影響で「動揺すると関わった相手にささやかな困難が降りかかる」というある種の呪いを抱えてしまった。そこから、緊張や動揺、気絶などをきっかけに(多くは笑える程度の)トラブルを引き起こしてしまう状況に陥っていた。
桃が助っ人を呼び出す際に、人選にかなり悩んだ末に呼んだことから、少なくとも桃の知り合いの魔法少女の中では穏健派。実際に魔法少女とは(一応)敵対関係にあるはずの魔族であるシャミ子やリリスなどともすぐに打ち解け、意気投合している。
魔法少女としても、桃が信頼を寄せるほどの実力を有しており、桃からは何度もその背中を預けられていたらしい。
人物
当初はやや高飛車な物言いをすることも多かったが、実際のところはやや小心者で意外と打たれ弱い。
面倒見が良い一面を持ち、初めてシャミ子と出会った時(当時シャミ子は、バイトでたまざくらちゃんの着ぐるみを着ていた)には、彼女の様子がおかしい事を察知。熱中症になったものと心配して、着ぐるみを強引に脱がせようとしていた。
(ちなみにシャミ子の様子がおかしかったのは、ミカンが「(桃を弱体化させた)まぞくをしばく」と直前に発言したのを、シャミ子が怖がっていたため。すぐに桃がかけつけ、誤解は解ける)。
また、若干お調子者なところもあり、夏休み明けに桜が丘高校に転校するため、夏休みの宿題は無い=夏休み遊び放題、これぞ転入生特権と思い込んでいた(なお、学校側が課題と小論文、休み明けのテスト範囲を転入面接で用意していたため、この特権は消滅)。
しかし上記の呪いの為、周囲を傷つけまいと他者が近づくのを拒む一面もある。転入後、体育祭の看板を呪いによって汚してしまった時には、落ち込んで「今日一日は近づかないで」と、シャミ子と桃と距離を取っていた。
ただしこの呪いを別にしたら、コミュ障というわけでもなく、他者と普通に交友関係を持ちたいと考えている。転校初日には杏里から語り掛けられて親しくなり、携帯電話のIDを交換していた。
後にシャミ子がネットを始めてSNSのアカウントを取った際も、桃に続きシャミ子をフォローしてフレンドになり、桃以上にシャミ子とネット上で交流するようになる。
※この時、桃は若干嫉妬めいた感情を抱いたり抱かなかったり。
部活を杏里に誘われるも、体育系部活は「魔法少女は身体能力の高さから、バランスブレイカーになるため参加できない」と辞退する。実際桃程ではないが高い身体能力を持ち、変身せずとも50m走を「6秒くらい」と女子世界記録並みの足の速さを誇る(女子世界記録:アメリカのマリオン・ジョーンズの5秒93)。
その分裏方で皆と仲良くなりたいという理由から、杏里の入っている体育祭委員会に参加する。
桃とは付き合いが長いためか、彼女の心境の変化を目ざとく察知する鋭い観察眼も持つ。桃が十年前に比べて笑わなくなった事に気付き、その事をシャミ子に相談していた。
ばんだ荘に引っ越してくる際には、清子へ挨拶品(実家の工場で作っている柑橘類加工食品)を持参し、引っ越しの挨拶を忘れずに行う礼儀正しさも有している。
なお胸にはシャミ子に負けず劣らずのご立派な物をお持ちで、服をお供えされたリリスが着てみたところ、サイズが全く合わず肩紐がずり落ちていた。
その面倒見の良さと見た目の華やかさは人の目を引き、クラスメイトたちからは「かっこいいよね」「スタイルいいよね~」「走るフォーム綺麗~」などと称賛されている。
嗜好
実家は果物のミカンおよび柑橘類の加工食品を作っており(下記参照)、本人も柑橘類全般が好き……なのだが、買い出しの際大量に買い物かごに柑橘類をぶち込んだり(それも無意識に)、料理や飲み物に一緒に飲み食いする相手の同意なく柑橘類を入れようとしたりするなど、悪気なく柑橘類へのリスペクトっぷりがすごいことになっている。
とはいえ、メシマズというわけではなく、料理の腕および味覚センスは悪くない。本人も「なんにでもレモンかける人扱い」される事には、憤慨していた。
吉田家の歓迎会では、すき焼きの後に余った牛肉を用い、牛肉の塩レモン焼きを作って桃に勧めている。これには桃も高評価だった。
しかしその直後に、桃の飲んでいたももジュースへ「レモン入れると美味しいわよ」と、勝手にレモン汁を入れている。
曰く、「美味しいと確信していたらぶっこんでいくわよ」
アニメ二期4話劇中では、シャミ子からもらった大き目の食パンに、持参したマーマレードを付けて食していた。これは桃にも勧めている。
ちなみに、三巻終盤(アニメ二期5話)。シャミ子が自分の夢に潜り込んで記憶を探り、帰れなくなった時、目を覚まさせようとしてレモン汁を彼女の口にかけていた(口の中が酸っぱくなるだけで、役には立たなかったが)。
アニメ二期6話では、シャミ子を助けに彼女の夢に潜り込んだ桃の目を覚まさせようと、シークァーサージュースを取り出して、シャミ子の手から桃に飲ませている。
柑橘類へのリスペクトは味覚に限らず、精神的に凹むことをオニユズ(表面がボコボコの柑橘類)と例えたり、愛用の自転車にマンダリン(温州ミカンの原種とされる柑橘類)の名を与えたりと、言語感覚全般にまで至っている。
良子と初めて会った時も、彼女が「ミカンさんもお姉の軍門なの?」と尋ねた時、
「軍門? 何それ、新しい柑橘類?」などと聞き返していた。
また、上記の転校した際。校則で「(生徒は)どこかの委員会に所属する決まりがある」「生徒が仕事を見つけたら委員会を作っていい」というところから、「ミカン栽培委員会」を作ろうとした(ちなみに先生に申請したら、実ができるまで苗から4~5年かかるため「卒業までに間に合わないから申請却下」された)。
過去
10年前までは多魔市に住んでおり、陽夏木家が経営している「ひなつき食品」の工場も町外れにあった。が、呪いにまつわる事件によって工場は破壊され、陽夏木家および工場関係者は、岡山県辺りに引っ越していった。
工場跡地は千代田桜が買い取っており、現在は千代田桃が管理している。
10年前、呪いを受けた直後。母親を呪いのせいで傷つけてしまった事から、工場内の倉庫に引きこもってしまった事があった。
その時に、千代田桜からの使いで桃が現れ、ミカンは呪いによる攻撃を意図せず放ってしまう。
だが、それを全て跳ねのけた桃から、
「私は強いから呪いを食らっても倒れない」「泣いてもいいから一人ぼっちにならないで」
そう言葉をかけられた。
その桃の言葉に、当時のミカンは救われる。以後、桜と桃の尽力で呪いは沈静化された。
この頃の桃の事を、ミカンは「大天使」「きゃわわ系」と例えている。
ちなみにこの時、ミカンは桃自身が作ったおにぎりを桃から差し入れされているが、なぜかそのおにぎりはピンク色に発光しており、棘が生えた形状になっていた。
ミカンはこの時の事を「ピンク飯の味だけ記憶から奇麗に消えてるけど、たぶん美味しく頂いたんだと思うわたぶん」と、震えながら語っていた。
その他
実家の「ひなつき食品」では、柑橘類の加工食品を自社工場で製造・販売している。
ばんだ荘に引っ越してきた際、挨拶品として清子に渡したのが自社製品の「ゆずドレッシング」「みかんサブレ」「すだちジュース」だった(原作3巻、アニメ二期2話。原作では清子だけでなく、シャミ子にも挨拶品をいくつか直接渡している)。
「加工食品以外も色々作ってるわよ」とミカンは語っており、キャラクターグッズ「みかんちゃん」の人形もシャミ子に手渡していた(上記画像で、ミカンが抱いている人形。ミカンの描いたイラストを、ミカンの父親がグッズにしたものとの事)。
上記の通り、多魔市の工場は10年前にミカンの呪い、及び何らかの原因により破壊され、現在は工場の建物自体は、ほぼ残っていない。
ただしミカンの呪いが破壊したのは、工場の機関部とインフラのみで、建物そのものはそれほど破壊されていなかった……と、ミカン本人は記憶している。
魔法少女としての彼女はシトラスレディを参照。
なお、魔法少女への変身シーンは、アニメ二期4話で初披露された。
ステーションメモリーズ!
位置情報ゲーム『ステーションメモリーズ!』の2022年夏期コラボイベント「これで勝ったと思うなよ~! みんなで一緒に修行です!」にてシャミ子、桃、リリスと共にでんことして同ゲームに実装された。
ちなみに「みかん」あるいは柑橘がらみの駅は、JR東日本・JR東海、東海道本線国府津駅および伊東線伊東駅&宇佐美駅(これらの駅は発車メロディが戦後歌謡の名曲である『みかんの花咲く丘』)や、JR四国高徳線オレンジタウン駅などが知られている。
また伊予鉄道(愛媛県)では季節(期間)限定でみかん電車を走らせている。
プロフィール
でんこNo | MKM No.04 |
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タイプ | サポーター |
属性 | FLAT |
スキル | 助っ人魔法少女 |
カラー | 橙 |
スキル
「助っ人魔法少女」
編成内FLAT属性でんこのアクセス時AP増加。
アクティベーションタイプは「マスターにおまかせ」