「これって利害の一致だよね!すばらしいよねぇ!一緒に深淵覗こっ!!」
この記事は単行本6巻までのネタバレ要素を含んでいます。 |
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プロフィール
概要
小倉しおんとは、『まちカドまぞく』の登場人物である。
15歳の高校一年生で、桜ヶ丘高等学校の一年C組に在籍している。主人公の吉田優子からは「杏里ちゃんの友達でC組の小倉さん」という認識をされていた。ちなみに、クラスも違う上に性質も違う杏里とどのタイミングで知り合い友人になったか経緯は不明。(初登場時には既にシャミ子と杏里の傍に居る)
初登場時には優子(以下シャミ子)に対し「シャミ子ちゃんとは一度じっくり話したかった」「私呪術とか悪魔とかの研究部を作っていて」「協力できると思うから困ったことがあったらなんでも相談して」
...と、実に献身的であり、またその際「魔力がゴリゴリに上がりそうなオリジナル漢方」をシャミ子にプレゼントしている。実際この漢方でシャミ子はその後1日ほど調子が良かったようで危機管理フォーム習得のきっかけになった為、効能は本物である。これからも頼れる存在となるだろう。
なお「インドア派」を自称しており、フィジカル方面においては素のシャミ子と同等かそれ以下である(50m走で負けており、幅跳びでギリ勝てる程度)。
(この先物語に関わる重大なネタバレがあります!未読の方は閲覧をお控えください)
概要2
上のネタバレ少なめの記事を読んだ方は「何をしらばっくれているのか」と言いたいであろう。
そう、この小倉しおん、正真正銘のマッドサイエンティストである。
上に記載されたオリジナル漢方には、反鼻・蛤介・冬虫夏草などの詳細を書いたらこの記事が閲覧注意になってしまうほどのインパクトを持つ素材が使われており(しかもそれの画像検索を勧めている)それを無許可でいきなりシャミ子に飲ませている。
このエピソードだけではまだちょっとやばいやつレベルに見えるが本当の小倉はそんなものではない。
「おぐら しおん」という名前も、しばしば旧約聖書から設定を借りている本作らしく、ソロモン72柱の悪魔グシオンの名からとられていると見られる。
行動
ここではやばい行動が顕在化してきた三巻以降の行動を記す。
ちなみに二巻の時点でも既に、「シャミ子から採血する」「『魔力の質のデータを取る』名目でシャミ子に電流を流す」「シャミ子にコウモリの羽根を移植する」、といった事を目論んでいたが、これらは全て千代田桃に却下されて未遂に終わっている。
三巻
- 闇堕ちした千代田桃を元に戻すという重要な作戦を「真夏のわくわく大実験祭」と認知。その際なぜか「テンションが上がるから」という理由で中世の医者のコスプレを行なっている。
- ぶっ壊れた自分のラボを「学校の設備だし気にしないで」としている(むしろそこが一番ダメなポイントなのだが)。この時使った「怪しい薬」(小倉作)は桃曰く「あれは人類が口に入れていいものではない」とのこと。
- 「ボクハトリタロウ」と喋る鳥を桃から引き取っていたが、再登場した時には「ボクハトリダッタ」となぜか過去形になっている。何があった
四巻
- リリス の封印されている邪神像にマイクを仕込み盗聴していたことが判明。またシャミ子の家の周囲を週五で巡回するという付きまとい行為も行なっていた。
- 桃の闇堕ち事案を前々から予測し手の込んだ図を用意(予測していたことは誰にも伝えていない)。
- 「再び闇堕ちしたらまたデータを採らせて」と発言。
- 千代田桜の隠し泉についてシャミ子と桃に教える...のはいいのだがなぜかシャミ子の家の天井裏から出てくる(リハーサルをしていなかったので降りられず降りるのを手伝ってもらった)。本人曰く「なぜ天井裏にいたのかと聞かれたらそこに天井裏があったから」
- 泉の説明時急にアクセルを踏み突然の情緒不安定に陥る。
- 千代田桜の残した桃にも解読不能なメモ帳や文書を解読中なことが判明。
- インドア派だから夏の山は無理、と夏の天井裏にいた身で言い出す。
- 当然のように桃の家の台所にラボを作成。「そこに台所があるから」
- 戦利品および大事な思い出としてシャミ子が持ち帰ってきたピンクヒスイ(小倉曰く「凄く質が良いスーパーウルトラパワーストーン」)を本人の許可を得ずに息をするように自然に強奪し、そのままの流れで研究のため粉砕。粉砕されたヒスイは(後述する様に)重要なアイテムになるが、それを渡す時にピンクヒスイを「快く譲ってくれた」と話している。
- シャミ子の携帯についての話題になった際に「邪神像を改造して電話機能をつければタダ」と発言(イエローカード)。
- 体育祭で魔法少女の扱いをどうするかの話題になった際に「魔法少女から力を一時的に奪い取る薬」の開発を提案して、杏里から累積退場になるとダメ出しされる。
- (シャミ子の戦利品だったピンクヒスイから作った)「闇堕ち安定剤」を桃に手渡すも、明らかに人間が飲むサイズではない。ちなみに安定剤は桃曰く「泥とゴミを煮しめた味...むり...」だったとか。加えて開発費は、ピンクヒスイ以外全て桃につけておいて、その額は驚愕の700万(友情割十円)。
- ウガルルのよりしろづくりの際は深夜にもかかわらず呼び声一つで天井裏から登場、予算が青天井だと知ると「億行っていい!?」と発言。 ばかやろう(なお前回の失敗を踏まえ開いた天井裏にはハシゴが完備)
- 召喚計画をシャミ子のアパートの壁紙に直接記入。そこ借家なんだが...
- 「付きまとって良かったー!!」ともはや付きまとっていたことを隠しもしない。
五巻
- 誰も招待した覚えがないのにグループチャットにいつの間にかログインしていた。
- シャミ子に「手作りのうごめく人形」をプレゼントしている 何に使うんだ
- 困った時に押す「小倉ヘルプボタン」をドリルで借家の柱に固定。
- キャンプに誘われたが前述の理由と同じ理由で山を拒否。
- 魔法少女sとリリス、シャミ子がキャンプへ行ったのち「これでようやくあそこが調べられる」「このまちの秘密...もっと知りたいなぁ...」と謎の発言。
- シャミ子の戦闘フォーム提案の時には「手を10本足を6本にして手数を稼ぐ」とえげつない提案(この時には周りの提案もそこそこやばかった)。
- 桃のばんだ荘退去を(これまた天井裏から現れ)食い止める。でかした小倉
- 「尻尾の毛いただいていいですか?」と許可を得ずに白澤店長の尻の毛をむしる。
- 千代田さんスマイルを800個注文。
- 朱紅玉がリコの喫茶店にやってきた瞬間に顔が青ざめて退出。その後喫茶店が修羅場と化した際には行こうとしたシャミ子を停止ヒモで止め、結界の秘密について語り出し「あの結界が破れると...私も困る...」と発言した。加えてインドア派だから修羅場は無理とも口にした。山を断るのと同じノリで修羅場を断るな
- 体育祭のとき使用しようとしていて開発失敗した「魔法少女から一時的に力を奪う薬」を再利用。その場にいた全ての人の魔力の流れをショートさせる。
- お店の壁に油性ペンで大量の封の字を書く。
- その後シャミ子の全体的なサポートを行ったが、朱紅玉の抹殺を言い出すなど言葉や提案の節々に狂気が見える。
- 一連の騒動が収まった後、吉田良子が変な金魚に勧誘された際に小倉ボタンを押したらマンホールからヌルリと登場。そのまま変な金魚をテイクアウト。
...と、倫理観や金銭感覚などを欠如したやべえやつである。しかし頭脳明晰でテストも学年トップの為、学校の設備で怪しげな実験をしてても学校側は放置している様子。
しかし、マッドな一面がある一方で、メンタルが凄く弱く、少しでも修羅場が発生すれば一目散に逃げようとし、想定外の自体になると青ざめながらフリーズする。
上記の奇行数々で特に桃からの印象が最悪だったが、なんやかんやあり現状では和解している。変人扱いこそされてるが、シャミ子の妹である良からも慕われている。
しおんの行動の大多数が巡り巡って後々の重要な局面に影響を与え最良の結果に至る為、影のMVPと言っても過言ではなく、今後も物語に欠かせない重要人物である。ネット上では「あそこ」とはどこなのか、なぜ結界が破れると困るのかなどの考察が盛んに行われている。
余談
アニメ二期では、原作よりも出番が若干前倒しされている。
学校内でよりしろ粘土を日光に当てるところを、杏里に目撃される(二話)、大荷物を引いてばんだ荘の前を通る、実験用素材と思しき巨大な風呂敷包みを背負い、桃とリリス(に身体を貸したシャミ子)の前に現れる(三話)など、なにやら暗躍しているような様子を見せている。
四話では、たまさくら商店街にて喫茶「あすら」を覗き込むシャミ子の後ろからいきなり声をかけている。
十一話ではミカンがシャミ子のクラス(D組)で自己紹介している時に、なぜか普通にシャミ子の隣の席に座って怪しげな笑みを浮かべている。あんたC組でしょ。
関連イラスト
関連タグ
スタンリー・パインズ:怪奇ゾーングラビティフォールズに登場する通称スタン大叔父さん。上記のしおん程酷くは無いが、スタン自身も詐欺を中心に犯罪行為を行うなど、倫理観に欠く共通点を持つ(ただしスタンの方は最終的には改心)。ちなみにしおんの真の正体とは違い、スタン本人と、双子の6本指のフォードは、普通の人間である。
松原穂乃花、色井佐久:中の人が同じきららキャラ繋がり。前者に関してはさすがに小倉ほどではないがやや危ない一面あり。一方後者は謹厳実直な警ら隊なので、出会ったら即お縄間違いなしだろう。