「これガ今……オレにしか━━できない仕事ダ!!!」
CV:ファイルーズあい
概要
※この記事は原作4巻以降のネタバレを含んでいます。
メソポタミアに伝わる怪物の名を冠したまぞく。
陽夏木ミカンの持つ呪いの正体であり、ミカンが幼い頃、彼女の父親が経営していた工場が傾いたとき、追い詰められた父親が見よう見まねの作法と裏道の触媒で召喚された存在。
一人称は「オレ」で、半人半獣の少女の姿をしている。
使い魔として呼ばれたものの、召喚の仕方が正しくなかった結果、父親の望みである、「工場と家族を守る」という願いを超解釈し、「ミカンを困らせたものを無制限に破壊する呪い」をかけ、さらに魔法少女としての素質のあったミカンの魔力を糧とし、使い魔を超えた存在になってしまった。
しかしその実態は、魔法陣が小さくぐちゃぐちゃで命令がうまく伝わらず、よりしろやお供えにもなじめず、外の世界も見えないまま、ミカンを守るために必死で頑張っていただけであった。
吉田優子/シャミ子の力によってミカンの心の中に入り、そのことを知ったシャミ子達は、自身がミカンを困らせていることを知り絶望して存在が消えかかっている彼女を救うため、みんなの力を借りて新たなよりしろを作り、彼女を外の世界に再召喚した。
そこでミカンから、「自分自身のやりたい仕事を見つける」という新たな仕事を受け、せいいき桜ケ丘の新しい仲間として暮らすことになった。
現実世界に召喚された後は、自身を生み出した存在であるミカンと一緒に住んでいる。
リリス曰く、「ウガルルはメソポタミアの怪物で、門柱なんかに姿を彫り込むと家を悪から守る」といわれ、神話の時代の本物なら、もっとパワーがあるらしい。
とはいえ本物でなくとも彼女の爪は強力で、玉ねぎを台所ごと切ったり(その際リコは、「いい切れ味で繊維が潰れてない」と言っている)、朱紅玉の心の中で使い魔相手に無双するほど(本人曰く「喰い放題」とのこと)。
さらに元々が魂を持たない概念的な存在なので、自身を「お供え」にする形で他人の心の中や封印空間に入りこめる。
シャミ子やリリス以外で、無意識空間に干渉できる唯一の存在。
ただしおつむの方はあまりよろしくなく、ミカン曰く「字も勉強中(ミカンの影響か『柑橘』、『蜜柑』、『檸檬』は覚えたらしい)で、数字も10以上は苦手」とのこと。
また、おつかいを頼めば、ほぼ確実に違うものを購入し帰ってくる。
例その1:鶏もも肉と小松菜⇒トリモモ、コマツナ⇒(果物の)モモ、コメ(杏里の肉屋に寄ったため、コロッケも購入)。
例その2:筆、墨汁、半紙⇒フデ、ボクジュウ、ハンシ⇒笛、(おもちゃの)銃、パン(なぜか今回もコロッケを購入)。
初めはシャミ子をボスと呼び慕っていたが、とある騒動の後、白澤店長にボスのボスとして、その座を奪われてしまった。
ちなみに当のミカンに対しては「産みの親」という認識らしく、「それってほぼママじゃん!!」の一言がきっかけで、上記の一件以降ミカンは周囲からママ呼ばわりされることとなった。「ちょっとやめてママはやめて」
アニメでは、二期最終回の12話に登場。
再召喚された際に、リコの手による、魔力のこもった唐揚げをお供えされた。
「お供えの肉、ウマかった」との事だが、レモンはかけてなかったらしい。
※ちなみに最初の召喚時のお供えの肉(こちらも唐揚げだったらしい)は、
「魔力スカスカな上に、レモン臭かっタ!!」
「お供えは契約の挨拶!ゲロマズだと腹に力入らなイ! 肉にレモンあり得なイ!!」
との事だった。