最初に
※この記事は単行本6巻+(2021年4月号)以降のネタバレが含まれています
概要
グシオンとは「まちカドまぞく」の登場人物である。
結界の暴発に巻き込まれ、時空の迷子になった小倉しおんを探しに来たシャミ子と桃の前に現れた。
その姿は小倉そっくりであり、普通にシャミ子たちと親しげに会話をしていたものの、外の世界でシャミ子たちを追跡していたミカンとリリスからは結界内のバグが修正されるごとに彼女の言葉のみが判別不能な謎の言語になっていた。
シャミ子が桃の別行動になった隙を見てシャミ子を最後の間違いへと連れだした。
それは、かつて彼女が暮らしていた部屋から見える桃が世界を救うことを失敗した世界であった。
二人きりになったタイミングで自分の正体と小倉の素性を明かし、シャミ子と会話(?)をした。
人物
シャミ子たちの前に現れた時は小倉の姿を取っていたが、本体は本の形をしており、小倉も彼女が消滅する前に逃がした一頁となっている。
情強すぎて未来が見えるらしく、上記の桃が世界を救うことに失敗した世界を桃に見せると、巡りめぐって小倉の生存率が下がってしまうらしい。
推測力が非常に高く、シャミ子の考えていることを推測してそれに即して会話することができるためシャミ子からすれば心の声が聞こえているように感じる。
ただし、心の声を聴いているのではなく、色々な情報からシャミ子の思考を推測しているだけであり、あまり複雑な思考は読めないようである。
なお、桃とは10年前にも会っており、スイカのお使いでまぞくの戸籍を探しに来た桃に戸籍を渡している。(正確には彼女らしきまぞく)
桃の記憶ではただ手渡しされただけであったが、過去の記憶を見るためにシャミ子が桃の記憶に潜ったときは、桃と何かしらの会話をしている。
なお、これ以後行方不明になっているようであり、彼女が勝手に住み着いていた図書館に彼女の痕跡が残っている程度で、数年働いている職員の記憶からも消されていた。
余談
彼女の推測力の高さや未来視のような能力は小倉にも受け継がれているようであるが、当の小倉本人はグシオンの一頁である自覚がなく、ときどき勘がいい程度の認識でいる。
また、上記のように図書館に勝手に住み着いており、学校の倉庫や桃の家の台所を勝手にラボにしたり、吉田家の天井裏に勝手に住み着くといった、小倉の行動もおそらくはグシオンに由来するものと思われる。
なお、小倉がまぞくである伏線は、前の段階から張られており、小倉がウガルルを召喚するための式を書いていた壁にGu-Sion(グシオン)というサインを書いていたり、ピンクヒスイを強奪するシーンではスリッパに「ぐしおん」と書かれていたほか、アニメのOPでの彼女の登場シーンでは、帽子のデザインがグシオンの魔法陣に似ていたりしていた。
このことから、小倉しおんは人間としてのコードネームで、グシオン本人なのではないかという考察は前々からあったりした。
そして、ある日のやばい台風でリコ、良子、吉田清子、白澤店長、朱紅玉+ジキエルと共に桃の家に避難した際に、家のあらゆるものに警戒している所を良子に怪しまれ、自分が本のまぞくである事を明かした(ほぼ尋問)。
小倉しおん本人は自身がグシオンである事自体は知らない様子だが自分が「情報記憶媒体」のまぞくではないかと推察している。
記憶が無く気が付いたらこの町に居たらしく、現在は唯一心に残っていた『行動指針「ツノのまぞくはこの町シンギュラリティ」「見つけたら近づいて強化し、今度こそ生き残れ」』というデータに基づき活動しているようである。そして本体は本であるようで、小倉の容姿は人体風のケースである模様(刺すとシンプルに痛い様だが本が無事なら問題はあまり無い様子)。
その後、リコが発見した謎空間にてスフィンクスっぽい謎の生物から予備データ(300ペタバイト)を貰い処理し切れなかったのか一時的に仮死状態になってしまったが、シャミ子の回復の杖の力と小倉アップデートを行った事により無事復活した(倒れた際に変な体勢になってしまっていた所為か体中が悲鳴を上げていた)。
関連タグ
グシオン…元ネタと思われる悪魔。