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概要

日本では「マジンガーZのパクリ」として有名だが、実際に比較検討された例は少なく、突っ込んだ議論も滅多にされる事はない。

「マジンガーZ」以降の「人が乗り込んで操縦する、巨大ロボットヒーローアニメ」としては恐らく海外初なのだが、何故かその点が評価された事は韓国国内でも無い。また、「(ビームミサイル等の内蔵兵器よりも)格闘技で戦う事を全面に押し出した主人公アニメロボット」としても「闘将ダイモス」に先んじて世界初だったりする。

欧米諸国では1970年代~1980年代に地味に公開されており「無敵のヴォルター」などの別名が与えられているが、日本公開は2010年8月を待たねばならなかった。
現在では日本語版DVDが発売され、視聴する事が出来る。
※なお、初期作品が視聴できなかった理由は、下記の監督の項も参照。

2000年代に韓国の与党・ハンナラ党(現・セヌリ党)がイメージキャラクターとして採用、政党を挙げて祭り上げたため一部の韓国ネチズンの反発を買い、それが火種となって日本の嫌韓派にも広く知られる事となり、彼らの攻撃対象として一世を風靡した。

客観的に見る事が出来れば、作画や演出のまずさは否めないものの、内容は意外にもオーソドックスであり日本のロボットアニメのキモをしっかり踏襲しているとも言える。
ちなみに韓国オタク層の「テコンV」への評価は「マジンガーのパクリ」。

(補足1)
監督のキム・チョンギ氏はアニメ版「黄金バット」の韓国スタッフで、同作品から「30年は進んでいる日本アニメの全てを学んだ(週刊プレイボーイのインタビューより)」といい、諸所に同作品からの影響(テコンVの腹筋やコウモリメカ、博士が異常に強い等)が見受けられるが、今見ると「イカれている」としか思えない「黄金バット」から「日本アニメの全て」を学ばないで欲しい
監督に関しては下記も参照。

(補足2)
テコンVはシリーズ化されており、初期作品3作、外伝2作の後、スポンサーから要請で日本のロボットアニメ「戦闘メカ ザブングル」のデザインを大部分で流用した「スーパーテコンV」が製作された(下記作品リストも参照)。
この作品では「E.T.」「スターウォーズ」「機動戦士ガンダム」「宇宙戦艦ヤマト」等からの類似ないし無断使用が多数見受けられ(もっともそれらの作品は日本国内すら多くの亜流やパチモンを生み出しているのだが)、そのネタとしてのインパクトから広く拡散された。
しかし、多くの場合「'82年に作られた続編」である事を含めて関連情報の付随がされなかった(というか、その情報を発信した側すら正確な情報を把握していなかったと思われる)ため、情報の混乱がしばしば発生した。

作品リスト

タイトル公開年備考
ロボットテコンV1976年 
テコンV宇宙大作戦1976年宇宙が舞台
テコンV水中特攻隊1977年海中が舞台
テコンVと黄金の翼の対決1978年別作品『黄金の翼』とのクロスオーバー
テコンV外伝宇宙亀甲船1979年テコンVをパーツに宇宙戦艦を製造。監督は別人
スーパーテコンV1982年デザインが変更される
三段変身ロボ テコンV841984年三体に分離・合体する
テコンV901990年人物パートが実写に


ロボットテコンV(1976年)ストーリー

山中で、テコンドーの修業を行う青年・フン
彼の父親・キム博士は、ロボット工学の世界的権威だった。
キム博士の友人・ユン博士もまた同じく科学者で、ユン博士の娘・ヨンヒはフンと親しかった。
フンはテコンドー世界大会で、強豪たちを退けて見事に優勝する。
しかし、大会が終わった夜。フンと優勝を争った準優勝の米国人選手が、何者かに拉致される。

一方、キム博士の元には、メリと名乗る少女が訪ねていた。
メリは、ロボット兵器を開発していた科学者・カーフ博士の娘だという。そのカーフ博士は、学会で短躯を笑われ、失意の元行方不明になっていた。そのカーフ博士を探しているのだという。
しかし、実はメリは、謎の人物『マルコム』が率いる、『赤い帝国』のスパイであった。キム博士が開発中の巨大ロボ『テコンV』の秘密を探っていたメリだが、フンの人柄に惹かれ、好意を寄せつつあった。

そして、武道家の拉致事件がまたも発生。剣道の達人は、乗っていた飛行機を海中から出現した巨大ロボットに襲われて拉致、プロレスラーは試合中に会場に現れた巨大ロボットに、やはり襲われ、拉致された。
キム博士は、これらはロボット兵器を作るカーフ博士の仕業ではないかと考えていた。

拉致事件が起こったその夜。メリはキム博士の研究室に忍び込むが、警備システムに引っかかり、アンドロイドである事がばれてしまう。
キム博士の手により、破損したメリは修理されるが、フンと仲良くしているところを嫉妬したヨンヒの言葉に怒り、研究所から飛び出してしまう。
手下たちを引き連れて戻ってくるメリ。しかし、抵抗したキム博士を、手下たちの一人が致命傷を負わせてしまった。
メリとその手下たちは退散。そしてキム博士は、フンに巨大ロボ「テコンV」を託し、息絶える。
ヨンヒとユン博士の協力で、研究所地下のテコンVに乗り込み、起動させるフン。

その頃、街ではメリが操る巨大ロボット、および手下たちの巨大ロボ軍団が、破壊活動を繰り広げていた。その中には、巨大なメリそのものといったロボットもあった。
フンはテコンVで出撃、これらロボット軍団と対決。撃退する。
しかしフンが戦っている間、今度はユン博士が『赤い帝国』に拉致されてしまった。

『赤い帝国』の、マルコムの元に連れて来られるユン博士。
しかし、彼を逃がしたのは、メリだった。メリはフンの心に触れたせいで、自身にも変化が起こっていたのだった。他の拉致された人々も逃がすメリだが、裏切り者としてマルコムに破壊されてしまう。機能停止する直前、メリはフンと楽しく過ごす夢を見るのだった。

『赤い帝国』の基地へと向かうフンたち。
そこには、拉致した武道家たちを元に作られた巨大ロボ……テコンドーロボ、剣道ロボ、プロレスロボが待ち受けていた。
フンはテコンVでこれに立ち向かうも、1対3の戦いは分が悪かった。
しかし、テコンVの繰り出すテコンドーの技の前に、剣道ロボ、プロレスロボは敵ではなく、テコンドーロボとの対決にも見事勝利する。
基地を破壊されたマルコムは、自らが操縦する巨大な龍型ロボットで、テコンVに挑む。
火炎攻撃や電撃に苦戦するも、やはりテコンVの放ったテコンドーの技の前に龍型ロボットは敗北。
コックピットから降りたマルコムに、フンもテコンVを降りて、生身のテコンドー対決をする。

それにも敗北したマルコムは、その正体を現す。マルコムの正体はアンドロイド、それも、カーフ博士が内部に入り込み操縦していたのだ。
世間が自身の短躯を嘲笑したために、世間を恨み、今回の事件を起こしたのだと告白したカーフ博士は、自ら崖下に身を投げ、命を絶つのだった。

登場人物

  • フン

テコンVのメインパイロット。テコンドーの選手で、山で修行し、それに裏付けされた実力を有する。テコンドー世界大会で優勝した後に、父親からテコンVを託され、その想いと、自身のテコンドーの技量をもって戦いに挑む。その人柄は、交流したメリを改心させた。

  • ヨンヒ
テコンVのサブパイロットの少女。フンのガールフレンド。フンの事が好きで、そのためにフンに優しくされたメリに嫉妬してしまった。テコンVの操縦では、フンをサポートする。
  • メリ
テコンVの秘密を探らんと、キム博士の研究所を訪れたポニーテールの少女。カーフ博士の娘と自称するが、実は彼が作ったアンドロイドだった。剣を腰に下げており、透視図ではポニーテールにも内部骨格があったりする。フンと交流し、改心した。自身が巨大化したような、専用巨大ロボを有している。
  • チョリ
フンに付いて回る小柄な少年。ただの人間だが、ロボットに憧れており、自作のロボットスーツ(ただの着ぐるみ)を着ている。頭部はヤカンを被っているだけだが、ヤカンの表面の顔は表情豊か。胸にはコショウを打ち出すギミックを内蔵。いわゆるマスコットキャラで、後年の作品では、ロボットの少女に好かれたりする。
  • キム博士
テコンVを製造した科学者で、フンの父親。動物に好かれやすく、山に息子を迎えに来た際、動物たちになつかれていた。メリの事も、テコンVを狙い遣わされたアンドロイドと知っても、破損した彼女を修復するほどの優しさを見せる。しかし、メリの手下のアンドロイドに致命傷を負わされ、息子にテコンVを託して死ぬ。
  • ユン博士
キム博士の友人で、ヨンヒの父親である科学者。キム博士にテコンVを託され、テコンVの起動を補助する。『赤い帝国』に拉致されてしまった。
  • マルコム
テロ集団『赤い帝国』のリーダー。ロボットの配下を揃え、武道家を拉致していた。メリもその手駒の一つだったが、改心し裏切った彼女を破壊する。配下の巨大ロボを全てテコンVに破壊された後、自身も東洋竜型のロボットに乗り込み出撃するが、それも破壊された。最後にはフンと生身で対決するが、それも敗れ、正体を現す。実はカーフ博士が内部で操縦していたアンドロイドだった。
  • カーフ博士
キム博士と旧知の仲である科学者。ロボット工学に長けているらしく、ロボット兵器を多く開発していた。科学者としては有能だったが、短躯で醜い外観で、学会にてその事を大勢の前で嘲笑された事から世に恨みを持つ。メリは彼にとっては娘にあたる。テコンVとフンに負けた事から、その正体を明かし、今回の事件を起こした事を自白した後に自決。そのまま砂漠の谷間へと身を投げた。

動画


初代


スーパーテコンV

ロボットとしての「テコンV」

テコンVは様々なバリエーションが存在する。
※下記の各バリエーションの名称は便宜上の呼称であり、公称ではない。

76年型

태권 V
テコンV


76年~78年までの、初期のテコンV。
これがもっとも「マジンガーZ」に似ている機体である。
以下、機体スペック。
全高 - 56m / 重量 - 1,400t / パワー - 8.95GW / 速度 - 歩行 20-30km/h / 走行 - 300km/h
飛行 - マッハ1.2 / 搭乗人員 - 2名(フン、ヨンヒ)

形状や配色も似ており、ギミックもまた「ロケットパンチ」「パイルダーに似たマシン(ツバメ号)」をはじめとした、酷似した点が多い。
ただし、相違点が多いのも事実。似ている印象を与えるのは確かであるが、比較するとあちこち異なっている。

  • 頭部:口元の形状が、マジンガーでは格子状になっているところが、ただの外装に。また、マジンガーではパイルダーと合体するために開けているのに対し、テコンVでは頭頂部はドーム状で(ツバメ号が合体する際には開く)、角があり、全体的に『ヘルメットをかぶっているような形状』になっている。顔デザインのモデルは「李舜臣」らしい。
  • 胸部・胴体部:胸部には、(グレートブレストバーンのような)V字の放熱板のようなパーツがあるが、これは胴体部に埋め込まれ、一体化している。ただし、様々な媒体では、別パーツ化されているものもあり、判然とはしない。
  • 肩部・腕部:マジンガーと似てはいるが、肩部の形状が異なっている(若干怒り肩に)。また、下腕部がロケットパンチとして放たれるのはマジンガーと同じだが、その腕の甲にはトゲパーツが付けられている。手の甲にはミサイル発射口がある。
  • 脚部:膝部の塗装が異なる。
ツバメ号に乗り込み、頭部に合体した後、メインパイロットのフンは胴体部の操縦席に移動する。サブパイロットのヨンヒは、頭部にとどまりサポートする。
搭乗した人間の脳波を読み取り、その人物が習得している格闘術(テコンドー)を用いて戦う事が可能。上記にあるように、この点が最大の特徴である。後期の機体も、これは同様。
テコンドーを用いて戦う際には、あらかじめテコンV内に入力された機械操作によるものと、サブパイロットのヨンヒが起動させる『混然一体システム』の二通りがある。
後者の場合、メインパイロットのフンの技量がダイレクトに伝わるため、必殺の一撃と化す。ただし、フンの消耗が激しいため、それが弱点ともなっている。
他の武装は「下腕部をロケットパンチとして発射」「手の甲からミサイル」「光子力ビーム」など。
スクランダーのようなオプションは無いが、単独で飛行が可能。
また、『テコンV水中特攻隊』では、水中活動用にオプションパーツと合体していた
テコンV外伝宇宙亀甲船』では、解体されて宇宙戦艦のパーツとして組み込まれる。しかしラストシーンでは起動して出撃、敵と対戦している。

82年型

スーパーテコンV
84`テコンV


82年「スーパーテコンV」、84年「三段変身ロボ テコンV84」に登場するタイプ。
こちらは、一言で言えば「頭部から下、胴体部をザブングルと挿げ替えた」もの。ただし、胸部の形状や肩部分など、上半身の細かい形状やデザインは、ザブングルとかなり異なっている。
テコンドーは用いるが、最大の特徴は機体に『変形・合体』のギミックを取り入れた事で、そのギミックは劇中でも披露している。ザブングルよろしく変形し、二機ではなく三機のマシンに分離する。
詳細は当該記事も参照。

90年型

90年「テコンV90」に登場するタイプ。
76年型がマジンガーだとしたら、こちらはガンダム以降のリアルロボ系に近いデザインになっている。背中に翼パーツが付き(形状としては、ドラグナーリフターに近い)、両肩にもミサイルポッドを装備している。テコンドーは用いるものの、『格闘技(テコンドー)を用いるロボ』という印象やインパクトは薄まってしまった。
なお、この作品から世界観が一旦リセットされている。

08年型

08年に発表された、実写版テコンVに登場予定だったテコンV(下記参照)。
ベースは76年型で、人体により近い形状になっている。ロケットパンチやツバメ号など、各種ギミックの有無は不明。
パシフィック・リム」のイェーガー「ジプシー・デンジャー」に、デザインラインや雰囲気・印象は近い。

15年型(マスターテコンV)

2015年製作の、『テコンVミュージアム』で公開されたCGアニメ版に登場。
76年型をベースに、モールドが増やされており、全体的にシャープなイメージになっている。
他作品との関連や世界観は不明。

幻の実写版

08年1月に、「A Bloody Aria」(2006)、「セブンデイズ」(07)のウォン・シヨン監督がメガホンを取って製作される事が発表。制作費200億ウォン(当時のレートで約14億円)のSF超大作という触れ込みでクランクインされた。
クランクアップは2011年下半期の予定だったが、トラブルが相次ぎ、資金調達も不十分なため、現在製作は無期延期になっている

※クランクインに関するニュース動画

CGで描かれたテコンVの姿が、確認できる。

CGのテコンV。


玩具・立体物

上記82年型が、クローバーのダイカスト「ザブングル(STD)」の仕様変更品として当時発売された(頭部パーツをテコンVと交換。他、胸部なども仕様変更)。
同時期には、タカラ「ダイアクロン」の「ダイアバトルス」を流用(ザブングル同様、頭部をテコンVに変更。成形色も変更している)した製品も発売されている。
(なお、流用元のクローバーやタカラから、正規に許可をもらって販売したのかどうかは不明)。

90年型は、新規製品で発売。82年型よりも大型の製品になっており、劇中と似た多くの武装を有したロボット玩具となっている。

2000年代には、76年型の各種フィギュアやマニア向けの玩具なども、各種メーカーから発売されている(韓国版「超合金魂」とも言える製品も発売された)。
ソフビ、塩ビ製フィギュア、合金製フィギュアなど、各種が発売。
また、上記「マスターテコンV」の立体物も発売されている。

キム・チョンギ監督

元は漫画家で、アニメの世界に魅せられ関わるように。
公開当時の76年の韓国では、アニメはほぼ日本の作品の吹き替えが放送されていた。アニメは、ジャンルの一つとしてまだ市場が確立しておらず、アメリカや日本の下請けの8割を賄っていた。
そして当時の日本では、「マジンガーZ」からのロボットアニメブームがあり、韓国も数年差でブームが起こっていた。
この状況から「ロボットテコンV」を製作。公開された当時は、韓国発の自国製オリジナル巨大ロボットアニメとして、同時期に公開されていた「スターウォーズ」もかくやの大ヒット作となった。公開初日には、3千人収容の劇場に長蛇の列が並び、見れずに帰った者もいたらしい。
この作品の成功を受け、監督はテコンVの続編を作り出すとともに78年「黄金の翼1.2.3」といった他作品、そしてそれらの共演する「テコンVと黄金の翼の対決」も製作する。
さらには当時に同様に日本で人気の「宇宙戦艦ヤマト」の要素も取り入れた「テコンV外伝宇宙亀甲船」も製作。それぞれヒット作となった(ただし「宇宙亀甲船」にテコンVは出てくるが、監督は別の人物である)。

しかし監督自身は、商品化や権利問題に疎く、初期の三作はマスターフィルムをアメリカに渡してしまっていた(そのため、初期作品は2000年代になるまで視聴がほぼ不可能な状況にあった)。
更に、テコンVの成功から、同様の作品が他の監督や製作社により粗製乱造その内容もレベルも決して高いとは言えないものも多く、しかも日本のキャラクターをそのまま無断使用するといった事も横行してしまっていた。これは1990年代まで続き、「韓国のアニメは、パクリや盗作ばかり」といった、現在も続くイメージの原因の一つとなっている

テコンVはこの後、82年「スーパーテコンV」、84年「テコンV84」と製作し、ある程度のヒットを飛ばす。が、ストーリーや内容は以前と比べ稚拙になり、テコンVのイメージを落としてしまった。
特に「スーパーテコンV」はスポンサーがつかなかったため、ザブングルのクローバーの玩具を流用した仕様変更品を発売する事に。

この後、キム・チョンギ監督は経費削減のため、「ドラマ部分は実写」「ロボ部分はアニメ」というやり方で「ウルメ」を85年に製作した。
「ウルメ」の主役は、当時韓国で大人気のコメディアン、シム・ヒョンを起用し、ヒットを飛ばす。以後、シリーズ化されて8作まで作られる人気作に。
が、登場する主役ロボット「ウルメ」は、「忍者戦士飛影」の鳳雷鷹を丸パクリしたもの。更に韓国の業界では同様の手法をもって「似た作風の作品を粗製乱造」するという事態に陥ってしまう。
このため、一般層には「アニメは内容も無いくだらないもの」というイメージが付いてしまい、粗製乱造された異口同音の作品が大量に作られたために、韓国アニメの市場そのものが崩れると言う悪循環に陥ってしまった

起死回生を狙い、監督は90年「テコンV90」を製作。これも「ウルメ」同様に、ドラマ部は実写、ロボ部分はアニメで製作したが、往年の勢いは既になく、興行的にも内容的にも失敗。以後、テコンVそのものは、表舞台からしばらく沈黙する事に。
キム・チョンギ監督はこの後、92年に「ウルメ7」、93年に「ウルメ8」を手掛けた後、96年に「王妃エスタ」を製作している。

余談

テコンVの初期作視聴困難の理由

「テコンV」の初期作品三作は、現在でも完全な形での視聴は不可能
当時の韓国では、アニメ映画の文化的価値は全くといって良いほど無く、上映用フィルムの多くは『銀を取るために廃棄』『麦わら帽子のオマケに切り刻まれる』など、ほとんど失われてしまっている。
ネガフィルムもアメリカに売却され、現存するフィルムも韓国内には存在していない(売却されたのは、「ロボットテコンV」「テコンV宇宙大作戦」「テコンV水中特攻隊」「黄金の翼1.2.3」「テコンVと黄金の翼の対決」の五作)。
アメリカのロボアニメファンが立ち上げたHPに、テコンVが紹介され、たまたま韓国のファンがそれを見かけた、という経緯もある。
初代テコンVは「ボルター(無敵のヴォルター)」、黄金の翼は「ゴールドウイング」のタイトルで、80年代にアメリカでビデオソフトが発売されていたらしい。しかし、他作品は不明。
韓国では80年代に初代テコンV、「水中特攻隊」「黄金の翼の対決」の三作の復刻ビデオが発売されたが、画質は荒く、内容もかなりカットされている
なお、アメリカ版「ボルター」は画質が良いため、初代テコンVのDVDで一部流用の話が出たが、キム・チョンギ監督が「ボルターはテコンVじゃない」とこれを拒否したらしい(ボルター自体は、DVDボックスに映像特典として収録されている)。
唯一、「宇宙大作戦」のみ、韓国とアメリカ両国でもフィルムの存在が確認されておらず、幻の作品と化している。同作には復刻されたマンガ版が存在するが、ストーリー自体は異なるらしい。なお「黄金の翼の対決」内には、流用シーンが多く用いられており、そのシーンの一部に「宇宙大作戦」も用いられている。

唯一、初代テコンVは、2002年に発売されたDVDボックスにて視聴が可能。
収録作品は、初代の他、82年の「スーパーテコンV」、84年の「三段変身ロボ テコンV84」の三作。映像特典に、アメリカ版初代の「無敵のボルター」の他、韓国のTV局KBSが放送したテコンVの特集など。
初代は、80年代のビデオには未収録のシーンも復刻されている
リージョンコードはフリーのため、日本でも視聴は可能。

「テコンV外伝宇宙亀甲船」

テコンVの同作は、過去に日本語版が製作されていた
日本語版タイトルは「飛べ!宇宙戦艦ムサシ」。
著作権および版権は、「三共教育映画社」が所有。ポスターも製作されていた。
詳細ページ
日本での公開時期や公開地域など、詳細は不明。

「ロボット軍団とメカ3」

テコンVのパイロットであるフンとヨンヒは、キム・チョンギ監督の別作品「ロボット軍団とメカ3」(85年)にも登場している。同作は、監督の手掛けたテコンV以外の各作品(「スペースガンダムV」、「ソーラー1-2-3」、「惑星ロボ サンダーA」)、それらの主役ロボットおよび登場人物たちが共演するものだが、テコンV自体は登場しない。
フンとヨンヒは、本作の主役ロボで、ヘリコプターと戦闘機に変形する「メカ3」に搭乗し、サンダーAと共闘する。

「黄金の翼1.2.3」

キム・チョンギ監督が手がけた、78年公開の作品。地球を訪れた瀕死の宇宙刑事から、超人に変身する能力を得た主人公が、その力を用いて悪の宇宙人とその軍団と戦うというもの。
黄金の翼1号は、主人公が変身した超人
黄金の翼2号「黒いヒューマ」は、宇宙刑事が連れてきた等身大の虎型ロボット
黄金の翼3号「青銅魔神」は、地球で開発された巨大ロボ(操縦者は巴武蔵のような太っちょの地球人)
……という、取り合わせである。
後にテコンVと共演し、黄金の翼3号はテコンVと直接対決した。

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