概要
異常な巨躯の持ち主で、煙草や電話、車に至るまで全てが特注サイズ。
本人は大きいと感じさせられる事を非常に嫌っているが、戦いにおいてはその巨漢こそが最大の武器であると自負している。
それでいて平時にはトリックアートのようなテーブルを使用して自分を普通に見せようとしているため、本当の大きさに気づいた連中はそのデカさに驚く羽目になる。
褒美をもらう時にはそれっぽっち?→こんなに!?と喜ぶことになるが、酒を渡された時は酒甕よりもデカいショットグラスを渡される羽目になる。
ちなみに中国で酒を渡されたらすべて飲み干すのが礼儀、これだけのダブルの意味の大物相手に非礼をすれば、当然命が危うい。
更にこの手の工夫に手抜きは許さず、受話器の柄を長くした特注の電話(なお、柄が普通でもかなり巨大なもの)は使い心地は良かったものの、コレは馬の耳かきかと怒って作り直させ、当然その巨体からまともに乗れる馬がないため(多分、黒王号でもしんどい)、象を用意すればコレは馬じゃないだろと特注サイズの拳銃で威嚇射撃を行い、特注の車にも文句があり、弟に結婚をするという報告をすれば『何と!?』という答えが返ってくる始末で、更には内心悪態をつく弟の心の中をハッキリ当てている。
作中接待として2m級の大柄なモデル美女をあてがわれたこともあった。
しかしイチモツだけは普通サイズであり、女も小柄な方が好きだと口にしている。
自分が大きいと思わせる態度に出た部下に対しては容赦ない制裁を加える部下にとっては気苦労の耐えないブラック上司だが、一方で手柄を上げれば気前よく(部下にとっては)大金を与えてくれる
かつて北斗曹家拳の伝承者になる事を望んだが、父・大厳にその小心翼々たる性格を見抜かれ、更には実父に対しての純粋な敬愛が拳法の伝承者としては裏目に出てしまうと判断され、政治家としての道を歩む事に。国民党の司令官でありながら、裏では共産党とも結びつく大悪党へと成り上がり、更には紅華会の御大として一時は上海をその手中に収めた。
霞拳志郎の活躍と潘光琳の復活で息を吹き返した青幇を抹殺するべく弟の太炎とともに暗躍するも太炎は拳志郎に負け、改めて自分の拳を磨きなおすべく紅華会を離脱。
弱体化した紅華会を立て直すべく今度は羅虎城と手を組み逆襲を企てるが、羅虎城から辿って根城に到達した拳志郎に追い詰められる。
そこに大厳を倒し伝承者となった太炎が現れる。自分の助太刀に来たと喜ぶが、太炎の答えは違った。今の中国には必要な存在であるから、今しばらくは兄を生かしてほしいという太炎の嘆願に拳志郎が応じ、始末を太炎に委ねる。その際に何故自分が伝承者候補から外されたのかという前述の真相を彼から伝えられ、父の愛に落涙し己の不明を悔やむ。そして「これからは天の命のみを感じて生きて行こう」と決意して弟に自分の両目を潰すことを懇願。太炎に両目の光を奪わせ、「自分が役目を終えたら改めて命を奪いに来て欲しい」と拳志郎と約束し、物語からフェードアウトした。
如何にも殺されそうな古悪党から一転、自分の役割を悟り謙虚に生きる道を選ぶというまさかの顛末となった。また、大厳の真意を太炎に告げられてからの今迄のゲス顔が嘘のような綺麗で穏やかな顔への変化は必見物。
……内心をハッキリ当てているあたり、太炎とはかなり仲が良いのかもしれない