概要
お前のような病人がいるかとは、重病や難病を患っている病人であるにもかかわらず、その設定を無視するかのように暴れまわる者を指す。
元ネタは、漫画『北斗の拳』の登場人物・ケンシロウが、老婆に扮した拳王の手下に放った一言。「おまえのようなババアがいるか」からきていると思われる。
この台詞の原点は、同じく『北斗の拳』の登場人物であるトキである。
彼自身、ケンシロウとユリアを核の猛威から救うべく、物語序盤で定員を超過した核シェルターから自ら退出して死の灰を被り、不治の病を患う。これにより、「もっとも北斗神拳の継承者に近い男」とされながら、あえなく候補から外されることとなる。
しかしながら、公式に病人設定があるにもかかわらず、劇中では体力の限界状態で北斗有情破顔拳を放ったり、寿命を削る副作用のある刹活孔を使用してラオウに挑んだり、なんだかんだでその後のリュウガ編まで生きていたりと、かなり(?)ハッスルしていた……。
補足すると、原爆症と言ってもその症例は多岐にわたり、80歳以上のご長寿がいることを鑑みれば、即座に死につながるとは言い難い一面もある。
これをさらに加速させたのがアーケード格闘ゲーム版『北斗の拳』である。プレイヤーキャラクターとして参戦したトキであったが、「ジョインジョイントキィ」の言葉ができるほどに強力なキャラクター性能で一気にプレイヤーたちを席巻。病に蝕まれているという公式設定は「設定は投げ捨てるもの(キリッ」と言わんばかりに、ゲーム版『北斗の拳』のぶっ飛んだゲーム性の体現者となってしまった。
もっとも、トキは相手の力を利用する柔の拳の使い手であるため、病によって体力を削られていてもその拳は十分すぎるほどに脅威になりうるのだが。
とりあえず、公式に病人設定がされているのもかかわらず、そんなことはお構いなしにいろいろとはっちゃけている状態へのツッコミとして貼られるタグである。
上記の件もあって、本タグが貼られるネタの大半はトキである。
二次創作方面に行くと、もはや定番ネタと化しており、公式に病人である場合、どこが病人だと激しくツッコみたくなるものが非常に多い。
またMUGENでも、あえてそのネタを利用したキャラを制作する猛者もおり、大体は病院帰り・退院して完治と称して、かなりカオスな方面にいっている。
そう叫びたくなる病人達
実在する人物
- 真田信之 ※病弱だったが享年は93
架空の人物
- トキ(北斗の拳) ※元祖
- 東方不敗マスター・アジア(機動武闘伝Gガンダム)
- 美坂栞(Kanon)
- ケーブル(X-MEN)
- 橘右京(サムライスピリッツ)
- ラクウェル・アップルゲイト(WA4)
- レム・トキミヤ(FF零式)
- イズミ・カーティス(鋼の錬金術師) ※終盤で好転
- 桜セイバー(コハエース、Fate/GrandOrder)
- 杉本桜子(同級生2)※退院と同時に元気溌剌
- 北岡秀一/仮面ライダーゾルダ(仮面ライダー龍騎)
- 君麻呂、うちはイタチ(NARUTO)
- 花寺のどか(ヒーリングっど♥プリキュア)※プリキュア変身時と黒化時
- エデル(アンリミテッド:サガ) ※盲目な上に度々余命いくばくもないと呟いているが、作中有数の戦闘能力持ちな上に病人や怪我人は低い傾向にあるはずのLPも人並みにある。
- 竈門炭十郎(鬼滅の刃)
- 松岡勝治(人造昆虫カブトボーグVxV)※不治の病だったり身体が弱いはずだが元気に活動している。
- セルジュ・リーベルト(戦場のヴァルキュリア)
- ドクQ(ONEPIECE)
- フレイム・ハイエナード(ロックマンX7)
- 桐生一馬(龍が如く)※龍が如く8にて末期癌を患うが、プレイヤーキャラでも屈指の強さを誇る。
その他
- 郭淮、大谷吉継、竹中半兵衛、黒田官兵衛、沖田総司…など、史実において重病を患ったとされる著名人を題材にしたキャラクター(例:真・三國無双シリーズ、戦国無双シリーズ、戦国BASARAシリーズ、Fateシリーズ…など)