誘導
「み…みごとだサウザー!!」
CV:大久保正信(TVアニメ他多数)
江川央生(真北斗無双)
概要
南斗鳳凰拳先代伝承者であり、サウザーの育ての親にして師匠。本編ではすでに故人であり、サウザーの回想シーンにのみ登場する。
子がいなかったオウガイは捨てられていた赤ん坊のサウザーを拾い、次期伝承者として実の子のように育てた。オウガイの修行は厳しくも愛のあるものであり、後にサウザーはその修業の日々を「辛いと感じたことはない」と語っている。
そしてサウザーが15歳になった時、オウガイから目隠しをした状態で襲い掛かる敵を倒すという試練を課せられ、サウザーはそれを見事成し遂げる。しかし、その敵の正体はオウガイであり、一子相伝の南斗鳳凰拳の宿命として、先代伝承者は新たな伝承者に殺される運命にあった。オウガイは「お前の瞳の中に極星南斗十字星を見ていたのだ」という言葉を残して息絶えた。
自らを愛情をもって接し育ててくれたオウガイを己の手で殺してしまったこの出来事はサウザーの心に大きな傷を残し、「こんなに悲しいのなら、苦しいのなら、愛などいらぬ!」という言葉とともに、彼を非情なる暴君へと変貌させた。サウザーが子供達を使役させて築かせていた聖帝十字陵は師・オウガイの墓であり、己の愛と情の墓標でもあった。十字陵内部には彼の遺体(ミイラ)が安置されている。
作中でサウザーは彼を「お師さん」(アニメ版では「先生」)と呼んでおり、ファンもそう呼んでいる。
また、アーケード版北斗の拳にも登場する(もちろん使用キャラではない)。
サウザーを使いサウザーステージ(聖帝十字陵)にて天翔十字鳳で勝利すると台詞が「お師、もうすぐあなたの聖帝十字陵は完成する」となり、その場面で空にオウガイの顔が出てくる。
ニコニコ動画では、よくこの時のオウガイにコメントで台詞を付けられており、それに対し他の視聴者がコメントでツッコミを入れるのがお約束となっている。
外伝
『レイ外伝 蒼黒の餓狼』では、先代南斗水鳥拳伝承者ロフウと並び称される使い手だったと評されている。
『サウザーGAI伝 南斗 of meet』ではサウザーとの出会いが描かれた。
野盗に襲われて壊滅した村で赤子だったサウザーを拾い、養子として引き取るのだが、その際サウザーの体に触れ、彼に帝王の血が流れている(内臓逆位の体であることに気づいた?)ことに気づき、彼を伝承者にすることを決意した。
拳のみに生きる無骨者であるが故に、サウザーに幸せな幼少期を送らせてやれない事を申し訳なく感じている姿が描かれている。
『シン外道伝 RIGHT ON KING』では、先代の南斗孤鷲拳伝承者ギシャクより戦いを挑まれるが、一撃で右腕を切り落として撃退した。このことがギシャクに孤鷲拳を最強の拳にすることへの執着を抱かせる契機となる。
『オウガイ外道伝 OH!! GUY』では、鳳凰拳に代わって南斗を掌握せんとする南斗牙翼拳のコウシュウの夜襲を受けるも、刀や銃を持った拳士達(戦争の時代に拳法だけでは心もとないと考え、武器を取った)を一人で蹴散らした。
関連タグ
ザ・ボス:「蛇は一人でいい」と軍人兵士として育て上げた最愛の弟子に自らを殺させた女傑。
イザーク・マールス・ディーンハイム:こちらは実子でもあるが、自らの死が弟子の暴走を招いてしまった繋がり。