概要
『北斗の拳』の登場人物。
サヴァ国王アサムの末弟で副王のひとり。隣国ブランカの王女ルセリは許嫁。サトラが国王の座に固執して兄たちと争ったのは、隣国の王女を妻とするにはそれなりの地位が必要と考えてのことであった。しかし、ルセリからは涙ながらにそれが過ちであると説かれていた。
自らの死後サヴァ国が分裂し無用の流血を招くことを懸念したアサムの意を受けて三兄弟の前に立ちはだかったケンシロウに勝負を挑むが、玉座に座ったままのケンシロウに足で往復ビンタされるなど軽くあしらわれてしまった。
次兄ブコウも長兄カイも同様にあしらったケンシロウからアサムが不治の病に侵されもう長くないという事実を知らされ、三兄弟にその事実を隠していた妹のサラに余命いくばくもない父がどれだけ彼ら三兄弟の醜いいがみ合いと、自らの死後彼らが国を割って殺しあうであろう事を憂い嘆いていたか責められてしまい愕然となった。
愕然とする彼ら三兄弟にケンシロウは小さなオルゴールを見せた。それは、幼い頃に母親を亡くした三兄弟の為に、武骨な父アサムが子守歌の代わりに作ったオルゴールだった。
父の愛におぼれ、その愛を忘れ盲目となり果てた三兄弟を厳しく糾弾するケンシロウは長兄のカイにとどめの突きを繰り出すが、自分達の身勝手な行動が父アサムを苦しめていた事を後悔したサトラは次兄のブコウと共にケンシロウを食い止め、自分達の分まで生き延び、父が亡くなる前に自分達の愚行を詫びてくれる様涙ながらに訴えた。
弟達の真摯な訴えに心を震わせたカイは自らの命と引き換えに二人の命を助けてくれるよう懇願。
互いに引くことを知らずいがみ合っていた三兄弟が互いを思いやる心を取り戻したことを見届けたケンシロウに導かれ、瀕死の父アサムと再会。アサムは息子達が兄弟のきずなを取り戻したことを喜ぶが・・・・。