概要
原哲夫のSFスプラッタバトルアクション漫画。原作はbobが、脚本は三井隆一が担当している。
1988年、『北斗の拳』終了後に鳴り物入りで始まったものの全4巻で打ち切りに遭った。しかし作者の知名度補正により廉価版で再販されて若年層にも読まれるようになり、2013年には短期打ち切り漫画としては異例のパチンコ化まで決定した。
後にコミックゼノンにて『サイバーブルー 失われた子供達』としてリメイクされ、これが完結した後に続編『クロスバトラーズ』が描かれることとなった。
また、モバイル限定漫画としてリメイクのリメイク『サイバーブルー改』が存在する。
本作は決して『北斗の拳と花の慶次の間のヤツ』などではない、れっきとしたSF巨編なのである。
あらすじ
西暦2305年。生命維持装置を付けていなければ数分で死んでしまうほど荒れ果てた開拓惑星ティノスに住む17歳の少年・ブルーは、人類の生まれ故郷である地球に憧れていた。しかし、詐欺師に騙されて300年前の骨董品コンピューターを最新鋭の生命維持装置と偽称されて買わされた挙句、悪徳警官に騙されて民間人を撃ち殺してしまう。警察によって殺人犯に仕立て上げられたブルーは警官と癒着したチンピラに蜂の巣にされて瀕死の重傷を負うが、先刻買わされたコンピューター「ファッツ」はブルーに自らの全ての機能を埋め込むことで、ブルーを蘇生させた。
ファッツと合体して蘇ったサイボーグ「サイバーブルー」は、腐った世の中を叩き潰すため、そして己の信じる正義を貫き通すために立ち上がるのだった。
用語
サイバービーイング
人間とコンピューターが完全同化したスーパーサイボーグ。作中ではサイバーブルーのみが該当する。絶大な自己進化能力を有する。
元老
惑星ティノスを掌握する、ティノス開拓班の5人のリーダーの末裔。そのうちの1人は子孫を残せなかったため、代々4人の血族の者たちが元老の座に着いていた。
今の元老は地球征服を目論んでいる。
バイオビーイング
二種類の生物の遺伝子を取り込んだもう一つのスーパーサイボーグ。要するにショッカー怪人やMO手術のようなものである。
シャドーフォース
実存する全てのエネルギーに加え、超能力や気なども包括した「プラスのエネルギー」とは全く意を異にする「虚数のエネルギー」。あらゆる物体を塵に変える効果を持つ。
主な登場人物
ティノスの住民
- サイバーブルー:本作の主人公。ティノスの孤児・ブルーと骨董品コンピューター・ファッツが合体したサイバービーイング。生体ハッキング、超越した五感に加え赤外線・X線も認識する高感度センサー、銃弾をも跳ね返し鉄をも握り潰す鋼の肉体、更には自己進化能力を兼ね備えた最強のサイボーグ。ファックファックうるさい。
- アレン:ティノスの孤児。北斗の拳で言う所のバット。片足が義足になっている。
- ローニィ:ブルーの親友。シャドーフォースを操る能力者だったため、ガザに捕らえられバラバラに切り刻まれてしまうが精神だけは残ったままブルーを支え続けていた。
元老
- ロザリエ:ブルー抹殺を目論むティノスの支配者。
- ガザ:既に残りの二人の元老を殺し地球支配を目論む悪漢。あらゆる生物を支配し生態系の王になることを夢見ており、ブルーすらもコレクションに加えようとしていた。
- ブレイ:ガザに殺された元老。かつてガルゴの親友だった。
ガザ配下のバイオビーイング
- ガルゴ:本作のラスボス。ライオンとローニィの遺伝子を取り込んだ最強のバイオビーイング。誇り高い性格。
- バルタ:ガルゴの弟分でドーベルマンとローニィの遺伝子を取り込んだバイオビーイング。
- キメラスパイダー:蜘蛛の遺伝子を取り込んだバイオビーイング。最初にブルーを襲った。
その他
- クレア:地球連邦政府の麻薬捜査官。物凄い巨乳。ブルーと協力し地球に巣食うガザの魔手に立ち向かう。
- ジョー・キング:植民惑星ジーグの生き残り。ドーピングにより生体改造された殺し屋で、悪人に雇われブルーと敵対するが後に和解する。
関連項目
ディストピア 週刊少年ジャンプ 週刊少年ジャンプ連載終了作品の一覧
ルドル・フォン・シュトロハイム - 300年以上も昔の世界一の医療技術で蘇生されたドイツの軍人。サイボーグとして地球暦も誌面デビューも先行したジャンプキャラ同士。