曖昧さ回避
- 北斗の拳の登場人物。本稿で解説
- 世界で初めてスキーによる南極大陸の無支援単独横断に成功した実在の冒険家⇒ボルゲ・オウスラント
公式サイトでの解説
【技】多頭凶蛇棍
かつてケンシロウによって両目を奪われた悪党。ケンシロウに激しい恨みを抱き、彼の名を騙るバットを捕えて壮絶な拷問を加える。しかし、最後はケンシロウに瀕死の重傷を負わされ、バットと刺し違えて絶命した。
概要
「この俺に傷をつけた奴は一生忘れねえ、皆殺しだあっあっあっ!」
北斗の拳原作で修羅の国から戻ったケンシロウが、作中最後に戦った名のある敵。ケンシロウやバットと因縁を持つ。
旧テレビアニメ版は修羅の国編までで完結している為、そちらには登場していない。だが原作での登場から24年の時を経て発売されたゲーム「真・北斗無双」でついに登場を果たした。
作中の動向
かつて「北斗神拳伝承者を倒せば最強の名声が得られる」と言う理由でケンシロウとバットを闇討ちしたが返り討ちに遭い、目を斬られて光を失った過去を持つ。この時の恨みを糧に、ケンシロウに対して復讐を誓う。
時は巡り。ボルゲはケンシロウへの見せしめとして、同じく20年前に傷を付けられた恨みを持つゾルド軍を襲撃し、首領のゾルドを始めとする構成員全員の目をかつての自分と同じく一文字に切り裂き、胸に七つの傷をつけ野晒しにする。
しかしこの時ケンシロウはさる事情により記憶を失っていた為、以前のように北斗神拳を使いこなせる状態ではなくなっていた。また、バットは「自分の事は忘れて、どうかリンとケンシロウとでに幸せに結ばれて欲しい」と言う二人への慕情を抱いていた。
ケンシロウ達に降りかかる火の粉を払うべく、また己の死地を求むるが如く、バットは自身の胸に七つの傷をつけケンシロウの名を騙り、単身ボルゲ一派の前に立ちはだかるのであった。
目が不自由なボルゲはバットの目論見通り彼をケンシロウだと誤認し、狂喜しながら交戦になだれ込む。ボルゲの優れた聴覚を逆手に取るバットの立ち回りで一度は劣勢に追い込まれたかと思われたが、隠していた右腕の剣で不意をつき、左胸を貫通する程の重傷をバットに負わせる。戦いを制した後は積年の恨みを晴らすべく、身体の自由を奪い掘削用と思われる巨大なドリルを胴に打ち込むなどの凄惨な拷問を行う。
バットを見殺しには出来ず不意打ちを仕掛けたマミヤも難なく制圧し、見せしめに彼女から始末しようとする所でボルゲの手下達が派手に吹き飛ばされる。その爆心にはもう一人の七つの傷を負う男がおり、この男こそ真の仇と悟ったボルゲは本物のケンシロウへ矛先を変えた。
依然記憶を失ったままの為、本来の力を振るう事が出来ないケンシロウを出し抜き、馬乗りになり止めを刺そうと胸に刃を突き立てるが、ケンシロウ達を想うバットの慟哭にも似た叫びが辺りに響くと、それが引き金となりケンシロウの記憶が甦る。形勢はたちまち覆り、拳骨ひとつで脳味噌が偏るほどの重傷を負ってしまう。
最期はケンシロウに何発も殴打され、止めの経絡秘孔を突かれ身体が破裂。だがしぶとく生き延び、最後の力を振り絞って傍らにいたリンを道連れに無理心中しようとする。しかし満身創痍のバットにより辛くも阻止され、相打ちと言う形で今度こそ絶命した。
実力
両目を失ってからは頭を頑丈な装甲で固め、敵に悟られないよう人造皮膚で覆い隠している。
『多頭凶蛇棍(たずきょうじゃこん)』と言う名の蛇を模した形状の多節棍を携え、本物の蛇の様な動きで相手を追い詰める。
マントの下にも様々なものを仕込んでおり、右手を隠し隻腕を装っていたほか、肉食の昆虫を思わせる4本の副腕を背後から展開して相手を拘束する場面がある。
また、視力を失ったかわりに聴力が異常に発達しており、微かな物音や反射音などで敵の位置を正確に感知する事ができる。
断末魔
彼はケンシロウに何発も殴られる際に断末魔を漏らしている。
上述の通り、彼はケンシロウの反撃で即座に絶命した訳ではなく、悪足掻きの後にバットの手により鎮められている為、厳密には断末魔の叫びと呼べるものではない。しかし乱打を浴びせられるコマから始まりページを跨いで紡がれる一連の呻き声は、一部の読者の胸に爪痕を残しているらしく、ネット上では他の断末魔と同列に挙げられている所も散見される。
それらの発声を繋げると
「ぼげぶげぺぷちゃべ はぶらばら びィえ かぴぶ あぶた びぎょへ!!」となる。