概要
ヤングエース(角川書店)にて2014年から2018年まで連載された『新世紀エヴァンゲリオン』のパロディ漫画。
来たる謎の巨大生命体との戦いに備え、彼らと“ゲーム感覚で”戦う新兵器「エヴァンゲリオン」のパイロットを育成する国立防衛中学「NERV」を舞台に、碇シンジや葛城ミサトといったお馴染みのキャラクターたちが展開する学園ギャグ。
コミックスは全5巻まで発行された。
登場人物
テレビアニメ本編との相違点を中心に解説する。
主人公だが扱いは非常に悪く、プラグスーツが一人だけTシャツにされる程。当初はネルフの寮で生活していたが、途中から本編同様アスカと共にミサトの部屋で暮らすようになる。本編同様の対人ポンコツぶりを見せるが、それでも比較的常識はあり、ダメな大人達へのツッコミ役を担う。
というか大人がダメ過ぎて遠慮とか配慮に値する存在ではないとみなしており、扱いが雑になっていて、気に食わない事や不当な扱いを受けた場合キッチリとやり返す
親父にはなかなか敵わないがそのアレさに屈するのだけは御免被ると反抗を続けている。
本編以上に謎な言動をするキャラとなっている。
ツッコミ役その2。
加持はスケベ親父になってるし、シンジが必死にダメな大人に抗っているためそれに助太刀することの方が多い
NERVの姉妹校であるゼーレ学園から転校してきた。レイ同様謎なキャラ。その正体はやっぱり……。
人の話を聞かないし、人間の解釈の何をどう間違えたのかおもむろに明太子を取り出してストローで吸い始めるという奇行に走っており、原作と異なりシンジは距離を置いている
この作品では関西弁はキャラ付けによるもの。ネルフ寮を追い出された後はケンスケ・ヒカリと共にマヤの部屋で暮らす。
本編同様トウジの悪友ポジションでそれ以上でもそれ以下でもない。
マヤのお手伝いをする良い子。
大人ども
原作では余裕がない事を取り繕って、それを察知したシンジやアスカ達に負担をかけていたが本作ではどいつもこいつもダメ人間なのを隠さないため、公然と逆らわれたり陰口を叩かれている。
作中におけるダメな大人達の代表格。
本編天才科学者ではあるが、陰湿かつ屈折した性格となっている。
カヲルと共にゼーレ校からやってきた。事あるごとに下ネタをぶっ込むダメな大人。
作中では扱いは良くないが、おまけページや次巻予告では謎の優遇を受けている。学生時代の通り名は『ロン毛ギター』。
シゲル以上に悲惨な扱いを受けている。学生時代の通り名は『短髪メガネ』。
大人達の中ではほぼ唯一の常識人。
レイを溺愛する一方でシンジには理不尽な仕打ちをする(ある意味原作通り?)。
シンジにタメ口聞かれるとアイアンクローするわ、「お前が幸せそうだとムカつく」と罰則を与えたり、わざとらしくペロペロキャンディ舐めて聞こえないふりしたりととんでもない親父である。
影が薄い。日常パートでは登場せず、使徒戦とその後の打ち上げ回にのみ登場する。
余談
ギャグに振り切っているだけの作品と思われがちだが、実は割と的を得ている考察や説明が非常に多い
例えばA.Tフィールドに対する説明「例えばシンジくんが心を閉ざし部屋に引き篭もったとする、こうなると誰の説得も届かない」「でももし突然部屋の窓をぶち破って骨(要はなんかよくわかんないヤバいモノ)が飛んできたら、ビックリするだろ?この時「ビックリ」が「心を閉ざす」を上回る」「こうなると心を閉ざせているとは言えなくなり、心を閉ざさないと強度を保てないATフィールドは力を失う」という説明(精神的な拒絶力場であるATフィールドを物理で貫通出来ることに対して)や
人類補完計画への「二階建てのバスから中天井(二階の床、一階の天井)をとっぱらったらそれはもう「二階建てのバス」とは呼べないんじゃないのか?」という反論
NERV設立経緯に対して「要は普通の枯れた大人の「子供の頃に戻りたい」と違って「あの頃に戻りたくない」ってレベルで若い頃人間関係でやらかしてズルズル来た大人の集まり」という古傷が抉られる指摘などがある
更にいうなら近年完結を迎えた劇場版エヴァンゲリオンで明かされた解答にかなり近い描写をこの時点でやっていた(無自覚に真理を突いていた)とされる描写も多数あるためにわかに再流行し始めている