概要
読んで字の如く、何かしらの興行、すなわち観客を集めて何かしらの娯楽を鑑賞させたことで、その際に徴した料金での利益、収入の水準を指す。
言葉の意味としては、スポーツ観戦や、ライブイベントなどの収益にも使われるが、日本では主に映画の収入を指し、作品の知名度や人気度を測る一種のバロメーターとして扱われる。
邦画における興行収入
邦画において、基本的に大ヒット作品と呼ばれるのは、主に10億円以上の興行収入を叩き出した作品のことを指す。
一説によると、興行収入÷スクリーン数を「映画館でどれだけの数放映されたか」と言う数値として扱い、1スクリーン平均の興行収入が1000万円を超えれば大ヒット、とすると言う法則があるとされる。
よく邦画ではアニメや漫画の実写化した映画が公開されており、完成度が低いとして不評を買うことが多く、多くの場合ファンからは敬遠される傾向にある。だが、実は基本的に実写化は多くの場合、よほどのクオリティでない限りこのラインを超える為、興行収入10億円が確定している実写化は、どれだけの不評を買おうとも成功が確定しているジャンルだったりする。
ただし、国内の実写映画トップは「踊る大捜査線 THE MOVIE2」であり、これは原作を持たない完全オリジナルドラマからの映画化であることも付記する。
また、邦画において10億円以上の興行収入を稼ぐ映画ジャンルは主にアニメに偏っており、日本映画の中でも興行収入を100億円以上稼いでいる映画15作品の内、12作品がアニメ作品であり、日本の映画業界におけるアニメ作品の影響の大きさが窺える。