概要
恵比須 清司によるライトノベル作品でレーベルは富士見書房(KADOKAWA)ファンタジア文庫。キャッチコピーは「不器用な兄妹がラノベで繋がるラブコメディ」。既刊11巻(完結)+短編集2巻。
あらすじ
ラノベ作家を目指している普通の高校生永見祐は、ある日、妹である涼花が書いた「お兄ちゃんが好きすぎて困ってしまう妹の物語です。」がラノベ新人賞の大賞を受賞したと報告される。だが厳格な父親が涼花の作家デビューを許さないと考え、代わりに祐がラノベ作家としてデビューすることとなった。
人物紹介
永遠野誓(とわの ちかい)
涼花の代理人となった祐のペンネーム。表では祐が作家として振る舞い、裏で涼花が作品を書いている。
永見祐(ながみ ゆう)
CV:畠中祐
中学生の頃からラノベにハマっているラノベオタク。ラノベ作家を目指して様々な新人賞に作品を投稿するも万年一次落ちだった。涼花の相談に乗ったり取材に協力したりと妹思い。小学生の時に涼花を泣かせてしまいそれ以来嫌われていると思い込んでいる。後に自分がラノベにハマったのは、「頼りない兄貴」の自分が「頼りになるラノベ主人公」に憧れていたからだったと自覚する。
永見涼花(ながみ すずか)
CV:近藤玲奈
成績優秀で運動神経も抜群、家事までこなしてしまう才色兼備な祐の妹。兄とのイチャラブ妄想をノートに書き綴ったり祐が留守の時にベッドにこっそり潜り込み枕に顔をうずめるなど重度のブラコン。だが、祐の前では素直になれない。よく作品の取材と称し祐とイチャイチャしようと試みる。
氷室舞(ひむろ まい)
CV:小倉唯
祐のクラスメイトで校内一の美少女と噂されている。噂を聞いて告白してきた男子達をトラウマになってしまうほど辛辣にふってきたため男子はおろか女子からも遠巻きにみられる存在となってしまった。しかし実際の中身はポンコツ。実はラノベ作家でペンネームは炎竜焔(えんりゅうほむら)。自称、永遠野誓の一番のファン兼ライバルで作品の面白さを知る為に祐をストーカーしている。
アヘ顔Wピース先生(アヘがおダブルピースせんせい)
CV:赤﨑千夏
本名不詳。永遠野誓のラノベの押絵を描いているイギリス人女性。性格は明るく無邪気でトラブルメーカー。本職はエロゲのイラストレーターでエロゲンガー。鬼畜・凌辱系のエロゲが大好きで発言内容のほとんどがエロネタ。
ペンネームのアヘ顔を何かと強調しているがアヘ顔と呼ばれたことはない。
水無月桜(みなづき さくら)
CV:荒浪和沙
2巻から登場。デビュー作でいきなりヒロイン役に抜擢され、その声質と演技力の高さから一躍大人気となった声優界期待の新人。天然のように見えるが実際は物事の本質や観点を見極めることが出来る。永遠野誓の大ファンで、祐の事をお兄ちゃんと呼んでいるが実際は祐より一歳年上である。
神坂春菜(かんざか はるな)
CV:永恵由彩
高校一年生で、同人誌の大手サークル「アンビヴァレンツ」のイラスト担当。気が強くて、素直になれない性格。アヘ顔Wピース先生のことを「アッヒー」と呼び、一方的にライバル視する。神坂秋乃の妹。
神坂秋乃(かんざか あきの)
CV:中島優衣
神坂春菜の姉で大手同人誌サークル「アンビヴァレンツ」のシナリオ担当。妹とは逆に口数が少なく感情に希薄。常に落ち着いた雰囲気を醸し出す。妹より身長が低く、なぜか着物姿。
原作5巻からは裕に熱烈なアピールをし始め、存在感が強くなった。
篠崎さん(本名:篠崎麗華)
CV:喜多村英梨
永遠野誓の担当編集。ライトノベルのために魂も捧げたと豪語しており祐の執筆活動ためならばわが身(主に性的な意味)をもささげる覚悟を持っている。何気に原作で涼花の次に登場した女性キャラである(アニメでは舞や江坂さんのほうが早かったが)
江坂さん(えさかさん)
CV:真野あゆみ
祐のバイト先である丸猫書店の経営者の娘さん。下の名前は現段階では明らかにされていない。よく仕事をさぼっては祐にちょっかいを出している。20歳で本人はお姉さんを自称しているが小学生にしか見えない容姿や人懐っこい性格のため、年上の威厳はまったくない。アニメでは次回予告を担当している。
呼称表
が\に | 祐 | 涼花 | 舞 |
---|---|---|---|
祐 | オレ | 涼花 | 舞 |
涼花 | お兄ちゃん | わたし | 氷室さん |
舞 | 祐 | 涼花さん | わたし |
コミカライズ
月刊ドラゴンエイジ(KADOKAWA、富士見書房からの引き継ぎ)にて2018年1月号から2019年10月号に掛けて連載された。作画は成田コウ。単行本は全4巻。原作2巻までの内容となる。
テレビアニメ
2018年秋アニメという格好で原作1巻から4巻の内容がアニメ化された。アニメーション制作はNAZとマギア・ドラグリエ。ちなみにNAZ(アニマ&カンパニー)に関しては1期前の「アンゴルモア元寇合戦記」を担当していた。
TOKYOMX、KBS京都、サンテレビ、AT-X他にて放送。また、dアニメストアやAbemaTVでの先行配信も行われた。
ネタ
第1話
オープニングで「シスタープリンセス(シスプリ)」のヒロイン12人(+アニメ版のみの13人目の妹)が登場。
オリジナルキャストに加えて制作委員会許可済、更にはこれだけの為にわざわざ単独でエンディングクレジットにパートが存在する等のこだわり様であった。
結果、放送直後の「シスプリ」がtwitterトレンド入り。
このコラボは事前告知なしの完全サプライズであり、特に『シスプリ』ファンにとっては2002年のゲーム版のオープニング以来の動くキャラクターが見れたとして、歓喜に包まれた。
このサプライズは、本作アニメ版の監督である古川博之が駆け出しの時代にアニメ版『シスプリ』の制作に携わっていたことから実現した。
なお、本来であれば違う出版社であるアスキー・メディアワークスの作品なのだが 、富士見書房とアスキー・メディアワークスは本作がアニメ化された時点ですでにKADOKAWAに吸収されてはいた。
作画崩壊
画の使い回し、不自然な表情・体格・パース、シーン切り替えでいきなり変わる物(スマホ→ガラケー)等作画崩壊がかなり目立っており、「いもいも」で検索をかけると「いもいも 作画崩壊」が出てくる程話題になっている。
それに反比例するかのような背景の描きこみぶり(ただし使い回し多数)や思い出したかのように本気になる作画もネタにされている。
6話EDに「正直困太」とクレジット(原画)されたことが大きく話題を呼び、その製作陣の困窮ぶりを訴えられてか7話の放送が1週間延期(本来7話が放送される週に6話が再放送された)。
そして案の定10話に短縮されブルーレイおよびDVDの発売延期。
…万策尽太。
内容の改編(改悪?)
一部の回(特にこのラノベの作者が脚本を手掛けた回)では、原作であったイベントの改変および削除が目立つものがある。
尺の都合などやむを得ない事情があるかもしれないが、同人誌即売会(コミケだと思われる)、文化祭イベント、サブヒロインの自宅に主人公が訪問するなどの原作約240ページ分のイベントを30分アニメ1話に圧縮するのは流石に無理があったと思う。
OVA版はオリジナルストーリーとなっており、たびたびヒロインたちのパンチラ、下着姿、全裸が描かれるなど原作以上にお色気要素の強い作品となっている。
関連イラスト
別名・表記ゆれ
関連タグ
ピュアリーモンスター(主題歌担当)
純情のアフィリア(エンディングテーマ担当)
正直困太(作画スタッフの悲鳴)