貴族院

きぞくいん

貴族院とは、貴族制度が存在する国において、貴族やその他の非公選議員により組織された議院である。

概要

政治体制で両院制議会を採用し、貴族制度が存在する(していた)国において、貴族やその他の非公選議員により構成された議院組織である。

立場としては上院に相当し、公選(住民の投票による選挙)によって選ばれた議員により組織される衆議院(日本)・代議院(アメリカ)・庶民院(イギリス)などの下院とは対置される。

かつては王政時代のフランスや、プロイセン・バイエルンなどのドイツ諸国家、オーストリア等に見られ、イギリスの議会には現在も存在している。

日本においては、戦前の帝国議会上院として貴族院が置かれていた。構成議員は皇族議員、華族議員、勅任議員からなり、非公選であった。

戦後、日本国憲法が施行され貴族院が廃止され現在の参議院が設置された。その名残として、参議院本会議場には天皇の玉座が置かれている。

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