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概要編集

テリーザ・メアリー・メイ(英語:Theresa Mary May、1956年10月1日 - )は、イギリスの政治家。第76代イギリス首相。庶民院議員、保守党党首、内務大臣(デーヴィッド・キャメロン政権)などを歴任した。イギリスの歴史上マーガレット・サッチャーに続く、2人目の女性の保守党党首にして首相である。


経歴編集

1956年10月1日にイーストボーンに誕生する。この町はイギリス海峡に面したイングランド南部のイーストサセックスにある町である。イングランド国教会の司祭で、かつ公共活動派であった父の影響から政治家を志したという。


その後庶民院議員となって保守党幹事長を経て、イギリス王室の諮問機関である枢密院の顧問官を務め、デビッド・キャメロン政権で内務大臣などの重役を歴任した。

またイギリスはヨーロッパ連合からの離脱が決定し、キャメロン首相が退任した。保守党党首選挙に立候補して、他の候補者が辞退したことにより党首就任が確定し、バッキンガム宮殿へ参内して女王エリザベス2世から首相就任の承認を受けて首相に就任した。


政策編集

中華人民共和国編集

それまで中国との関係を重視していたキャメロン政権の対中国政策を白紙に戻し、中国が主導するアジアインフラ投資銀行(AIIB)にアメリカの反対を押し切って最初に参加するなどした。前任のキャメロン政権の「英中蜜月路線」の修正を進めており、親中派のジョージ・オズボーン前財務相を更迭し、2017年5月に行われた中国の現代版シルクロード経済圏構想である「一帯一路」首脳会議への参加も見合わせるなど、表向きは交易しながらも警戒して距離を置くようになった。日本とイギリスの外交筋はこうした思惑を「中国との連携関係は経済に限る」と分析しているという。


日本編集

日本との関係を以前より重視するようになり、2017年1月26日に両政府間で自衛隊イギリス軍が武器弾薬の相互提供など互いの物資を融通し合い、軍事作戦の後方支援を可能にする物品役務相互提供協定(ACSA)が締結され、日本とイギリスが事実上の『準軍事同盟国』になったことになる。日本がこの協定を締結した国はヨーロッパではイギリスが初であり、更に世界最高水準の戦闘機ミサイルである「JNAAM」の共同研究を初め、互いにステルス戦闘機の技術に関する情報を交換する覚書にも署名された。


こうしたメイ首相が率いる新政権の政策による日英関係の深化は、「日英同盟の復活か」・「21世紀の日英同盟」とも言われている。


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