ボリス・ジョンソン
ぼりすじょんそん
アレクサンダー・ボリス・ド・フェファル・ジョンソン(英語:Alexander Boris de Pfeffel Johnson、1964年6月19日 - )は、イギリスの政治家。同国第77代首相。保守党党首、庶民院議員(2期)を務めた。外務・英連邦大臣、ロンドン市長(2期)を歴任した。イギリスにおいて最も人気のある政治家の1人であり、通常国内の報道機関において政治家は名字で呼ばれるが、ジョンソンのみは親しみを込めて下の名前(ファーストネーム)の「ボリス」のみが用いられる。
1964年6月19日にニューヨーク州ニューヨークに誕生した。父は作家・政治家のスタンレー・ジョンソンで、ボリスがアメリカの滞在中に誕生し、その後家族でイギリスに帰国した。オスマン帝国・ジョージ2世(イギリス国王)・ロシア系の血を引く。名門校であるイートン校とオックスフォード大学を卒業し、その後はコンサル会社などで働くも短期間で退職・解雇になったりしていた。1999年7月から2005年12月までスペクテイター誌の編集者として活動した。
2001年6月から庶民院議員、2008年5月にロンドン市長、2016年7月にテリーザ・メイ政権で外務・英連邦大臣に就任した。2019年6月にメイ首相の辞任表明を受けて保守党の党首選挙に出場して勝利し、同年7月に首相に就任した。政治家としてはウィンストン・チャーチル元首相を尊敬している。
就任早々新型コロナウイルス騒動への対処を迫られ、当初は「集団免疫を目指す」対応策を取ろうとしていたが結局失敗し、自らも罹患・入院して一時期は容体が悪化して酸素吸入を余儀無くされた。
失脚
2021年12月に厳しいロックダウンにもかかわらずパーティーで遊んでいた事を暴露されて、パーティゲート問題が起こる。
かつては人気のあった政治家だったにも拘わらず求心力が急激に低下、これに慌ててオミクロン株のピークは過ぎたとして、1日10万人の感染者が出ている状況で規制を全面解除するなど迷走が続いた。
2022年2月にロシアはウクライナに対する軍事侵攻を実行し、その時に強硬的な対応をしたものの支持は盛り返す事は無かった。
同年7月に差し掛かると自身が任命した党幹部が痴漢を起こしたことを発端に閣僚の辞任が相次ぎ同月5日に辞任を表明した。後任が決定するまでの在任となる予定であったが、同年9月5日の党首選挙でリズ・トラス外務・英連邦大臣が当選した。トラスがジョンソン首相の後任となる事が決定し、翌日の6日にエリザベス2世へ謁見して交代となる。
パーティゲートの調査で虚偽答弁をしたことが明らかになり議員を辞職。
1987年9月に大学の時に知り合ったアレグラ・モスティン=オーウェンと結婚したが、1993年4月に離婚した。同年5月に弁護士で幼馴染だったマリナ・ホイーラーと結婚して4人の子女が誕生したが、2020年11月に離婚した。2021年5月に保守党職員だったキャリー・サイモンズと結婚し、2人の子女が誕生した。
女癖に関しては良いとは言えず、女性記者との不倫スキャンダルで役職を外された事もある。この他に美術評論家の女性との間に1人の婚外子がいる事を認めており、他にもいるのでは無いかという報道が出る事もあるがはぐらかしている。
ボサボサの金髪に体重100キログラムを越す巨体が特徴だが、この体型の為に新型コロナウイルスの容体が悪くなった反省もあり、回復後は犬の散歩がてらのウォーキングを行ってダイエットを始めた。国政でも肥満対策を打ち出すようになり、ジャンクフードの広告に規制を打ち出している。
また世界各国に対し、世界政府発言する等賛否両論と批判の声があったが彼の発言により国連でも一時期議論にもなった。