プロフィール
誕生日 | 不明(マナに拾われたのは12月25日) |
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年齢 | 推定:15-16歳(35年前に存在し、若返って現在の姿になっているという情報あり(ネア談)) |
身長 | (初期)168cm → 169cm → 174cm(現在) |
体重 | (初期)58kg → 55kg → 56kg(現在) |
血液型 | O型 |
国籍 | イギリス |
趣味 | 食事→ティム磨き、貯金、アクロバット |
好きなもの | みたらし団子、ティムキャンピー、食べもの、ポーカー、マナ(現在) |
苦手なもの | 借金→お金のありがたみを知らない人(表記は「嫌いなもの」に改められている) |
欠かせないもの | ティムキャンピー、AKUMA、マナの言葉、リナリーとの約束 |
声優 | 小林沙苗(2006年版)、村瀬歩(HALLOW) |
人物概要
本作の主人公。白髪のやや小柄で細身の少年で、世界の終焉を目論む千年伯爵の討伐と、彼の生み出す悪性兵器AKUMAの破壊と救済のためにエクソシストとなる。
幼少期はサーカス団の雑用係として過酷な仕打ちに耐える日々を送っていた。
その後、彼の養父となったマナ・ウォーカーと出会い、彼とともに道化師として各地を遍歴する日々が続く。
しかし、しばらくしてマナが死んだことから深い悲しみに囚われ、そこを千年伯爵に着け入れられてマナをAKUMAにしてしまう。ところがその時に左腕がイノセンスとして覚醒しマナを破壊、九死に一生を得ることとなった。その後はクロス・マリアンに拾われ、彼の弟子としてのエクソシストを目指すようになる。
外見
白髪と左目の上に刻まれた逆さのペンタクル、そしてイノセンスである赤い左腕が特徴。髪は元々茶髪だったようだが、AKUMA化したマナを破壊した際に、色が抜けてしまった。本人も少し気にしている様子。
25巻の談話室では白髪を染めてもすぐに色が白く戻ってしまうという理由で染めるのをやめたと話していたことがティモシーから語られている。
前髪は本来真ん中分けだったが、第167夜でのクロスとの面会直後に呪いの傷のある左側で分けるようになった。公式ファンブック『灰色ノ記録(グレイログ)』では作者は「心境の変化をビジュアルで表したいと思って分け目を変えたらアレンの動揺と必死さが伝わってきた」と語っている。
アレンはペンタクルをあえて晒すことでマナから愛されていたと主張しはじめたらしく、リナリーがこの変化になんとなく勘づく描写も挟まっている。
左手は元々血の塊で塗り固められたかのような奇形の腕だったが、アジア支部でのLv3との戦闘で完全覚醒を遂げ見た目も変化した。
幼少期は"赤腕"と呼ばれて気味悪がられていた。
性格
一言でいえば『礼儀正しいお人よし』。人間であれば誰とでも敬語で接しており、礼儀正しくさわやかな印象を与えている。最近はリナリーやジョニーなど親しい者には敬語が外れるようだ。動物や「人ならざる者」(フォー等)には敬語は使っていない。
基本的には明るく前向き。ただし、時に優しさ故の甘さも指摘される。色々と背負いこみがちで、ネガティブで繊細な面も強い。それでも自分の犠牲も厭わず、常にAKUMAも人間も救済してみせるという決意を抱いている。
外見とは裏腹に(寄生型イノセンスの適合者であるため)かなりの大食いである。
画才は皆無、酷い方向音痴で1人だと必ず迷う。マナと旅芸人(道化師)をしながら生活していたため、大道芸などが得意。また修行時代のトラウマから、アルコールが苦手。
また師クロス・マリアンの莫大な(※)借金を返すために死ぬほど苦労したため、金の話やポーカー等のカードゲームの話になると裏の顔(通称"黒アレン")が出てくる。このモードでは、修行時代に命懸けで体得したえげつないイカサマを平然と仕込んでくる。
※同じく借金を押し付けられたジャスデビの額(100ギニー=約200万円)を「はした金」「軽過ぎる」と一蹴し、請求書リストを見せた際ジャスデロ・デビッドを文字通りドン引きさせている。
不幸体質でジャンケンはいつも負ける。(ラビ曰くアンラッキーボーイ)
常に紳士的に振る舞うが、唯一神田ユウとは反りが合わず、顔を合わせれば喧嘩をしている。神田には"モヤシ"と呼ばれている。しかし、何かと言葉がハモったり息ピッタリの行動をするなど、根は二人とも似ている。
幼いころは現在とは正反対のいわゆる生意気小僧だった。一人称も「僕」ではなく「オレ」。
性格が変わったのは、亡くなったマナへの思いだと思われる。
イノセンス
イノセンスの位置は左手甲。ストーリーの進行によって姿形が変化している。
十字架(クロス)
アレンの奇形の左腕の甲に埋まっている十字架。
発動と同時に、アレンの腕を白く巨大な鉤爪へと変質させ、AKUMAの硬質な装甲も容易く粉砕する攻撃力を誇る。神田との初任務の際に腕が変形する機能を獲得し、遠距離攻撃も可能となった。
ティキによって破壊され、更に心臓にも穴をあけられてしまうが・・・。
神ノ道化(クラウン・クラウン)
アジア支部でLv3のAKUMAと交戦した際に復活し覚醒した、イノセンスの真の姿。
全身を真っ白なマントで覆い、マントには"善の道化師(クラウン)"の仮面が付いた二又のフードが付いている。細く洗練された形状となり、Lv3のAKUMAの装甲すらも何なく粉砕せしめる高い攻撃性を発揮する。爪やマントは伸縮自在で、用途に合わせて形状を変化させることも可能。
また、纏ったマントを「操る」事で、疲弊した肉体を強引に動かす事も可能だが、疲労困憊か、最悪「死」に至る恐れがある。
イノセンスは本来、ノアに破壊されると機能を停止するはずだが、アレンのイノセンスは破壊直後から復活まで、霧散した状態でアレンの周辺を漂い、更にその一部が心臓の穴を埋めているという不可解な現象を起こしている。
退魔ノ剣
江戸の『箱舟』での戦いで、ティキ・ミックと交戦中に覚醒させた「神ノ道化」の新形態。
イノセンスとのシンクロ率が臨界突破したことで使えるようになった。
十字架が刻印された白亜の大剣で、その形状は千年伯爵の大剣と瓜二つなうえに配色が真逆という代物で、さすがの伯爵も彼に奇縁を感じずには居られなかった。
(ロードはその姿を見た際、伯爵の姿にダブって見えた)
なお、剣自体はアレンの左腕そのもののため、発動中は隻腕になるが、元の神ノ道化へ転換(コンバート)可能。
剣が手元から離れていてもアレンの意思で手元に呼び戻すことができる。
人を斬らずに"悪だけを斬る"剣であり、人間には刃がすり抜けてしまう。(但し痛みを伴わずに突き刺すことは可能らしく、これで怪盗Gを脅迫し正体と居場所を突き止めた)
しかし、AKUMAやノアが触れれば致命傷を負うことになる。
当然アレンにもダメージはない。筈だが・・・
技
- 十字架ノ墓(クロス・グレイヴ)
「十字架」時は複数のAKUMA(Lv1)を一撃で葬る技だが、「神ノ道化」へ進化後は、十字架が印された盾を作り出す技に変化、防御技としても使用されるようになる。単体攻撃技になったがその威力はAKUMA(Lv3)をも一撃で破壊可能なほど強力である。退魔ノ剣時にも使用可能。因みに、攻撃時と防御時では十字架のデザインが異なる。(防御時は一般的な形状の十字架、攻撃時は十字架の四つの先端に球状のマークが付いたデザイン)
- 十字架ノ杭(クロス・バリング)
「十字架」を変形させて放つエネルギー弾。遠距離攻撃が可能なため、多用される。発現時には砲
口の周囲に放射状に花弁のようなエネルギー体が発生。
神ノ道化へ変化したため使用不能となった。
- 十字架ノ槍(クロス・スピアー)
「十字架」をエネルギーの槍に変形。DS専用ソフト「D.Gray-man 神の使徒たち」に名前が登場。
同じく神ノ道化へ変化したため使用不能に。
- 道化ノ帯(クラウン・ベルト)
「神ノ道化」の右腕やマントからリボン状の帯を出す。物を巻き取ったり、ムチのように打ちのめしたり、先端で刺し貫く、移動手段としても転用可能なので多用される事となる。神ノ道化状態の初登場時にはマントの裾部分がこの状態になり、バク達を保護していた。威力も進化後の十字架ノ墓(クロス・グレイヴ)程ではないが、Lv3のAKUMA相手でも十分に通用する攻撃力を有している。右手の指から放つことも可能で旧方舟内でのティキとの戦闘時には相手の腕部に巻きつけ、アンカーのように使用した。退魔ノ剣時にも使用できる。
- 爪ノ王輪(クラウン・エッジ)
左手の爪から指輪に似た王冠を大量に放ちムチのように振るう。遠距離攻撃技だが、当然、退魔ノ剣時は使用できない。
- 破滅ノ爪(エッジ・エンド)
まばゆい光を伴った巨大化させた左手の爪で敵を引き裂く。当然、退魔ノ剣に転換(コンバート)中は左手そのものが無いため使用出来ない。十字架(クロス)時代と比べると比較的小型で扱いやすいが、十字架とは違って何十倍にも巨大化させたり伸ばしたりする事は出来ない。しかし、その攻撃力は進化前とは比べ物にならないほど高い。
- 破壊咆哮(デス・ボール)
退魔ノ剣をかかげ、エネルギー波を放ち広範囲を攻撃する。威力は絶大だが消耗が激しく、連発は不可。
左目
AKUMA化したマナの呪いによって傷つけられた左目は、AKUMAに内蔵された魂が見える。
最初は目が変色する程度だったが、クロウリーの城での戦いで呪いが深化し、AKUMAを見る際左眼が2つのスコープの様に変化するようなった。
現在では障害物があろうと半径300m以内のAKUMAを探知可能となり、AKUMAに内蔵された魂を現実に映し出し他の人間にも見せることができるようにもなった。AKUMAのいる方へとアレンを向かわせているような節があるらしい。普段は特にオッドアイではない。
アレンにかかわる謎(※ネタバレ注意!)
14番目の『ノア』
ティムキャンピーとセットで『奏者』の資格を持っており、方舟が操れるノア。
通称「14番目」(本名:ネア)。35年前に自身が千年伯爵となるべく一族を裏切り、11人ものノアを殺して逃亡、最後は伯爵に殺された。
経緯はいまだ不明であるが、アレンに憑依し、いずれ来る復活の時を待ってアレンの中で潜伏している。アレンの体を使って表に出た時は、髪が卷き毛となり、目も金色に変わる。
北米支部のアルマ=カルマとの戦いで、アレンが瀕死になった際に一度完全に表に出てきたが、ティムキャンピーが突然に発した導術で「左目を無効化する結界」が破れ、同時に左目に宿るマナの呪いの効果によってか再びアレンの中へと戻っていった。
迫る謎・ハートとの関係
アレンはさらにその後アポクリフォスに14番目を消すため融合を迫られるも、ロード・キャメロットとティキ・ミックの介入で難を逃れ、現在はアポクリフォスの手から逃れるために逃走中である。彼は教団から完全に裏切り者扱いされ、エクソシストとしての資格を凍結されてしまった。
その為、現在は教団とノアから狙われている状態である。
35年前
35年前にもアレンという人物がおり、瀕死(?)のネアに自分の体を使うよう進言している。
髪は茶髪で肩より長く、眼鏡をかけているシーンも。
ネアに「友」だと言われていて、「生命の螺旋」について語っている場面がネアの回想で登場している。
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読者の間で長年アレンだと思われていた、長い髪をハーフアップにし丸眼鏡をかけた男は「先代ブックマンJr」であり、アレンではなかった。
35年前のアレンは軍人で、アレンはネアにとある願いを叶えてもらう、その代償に宿主になったのだった。