エクソシスト・五元帥の一人であり、主人公アレン・ウォーカーの師匠。
元科学者でその実力と知識は誰もが認めるが、その強面に違わないがらっパチな性格破綻者。
14番目について重要な秘密を握っている節がある。
通称は「クロス元帥」など。
概要
エクソシストの管理・統制者である元帥の一人。
主人公であるアレン・ウォーカーの師匠であり、三年前に彼を拾って弟子にし、アレンにエクソシストへの道を開いた。
物語序盤からアレンの回想で登場はしていたものの、本格的に登場したのは江戸での『箱舟』内部の戦いから。
元科学者で、教団におけるAKUMA研究の第一人者といえる人物。改造AKUMAや魔道器の構造解析、さらにティムキャンピーの製作など、彼の研究や製造物はかなりの功績を挙げている模様。
また導師でもあり、魔法の類いにも精通しているばかりでなく、状況によっては自ら行使することもまったく厭わない。
プロフィール
年齢 | 不明 |
---|---|
国籍 | 不明 |
身長 | 195cm |
体重 | 82kg |
誕生日 | 7月31日 |
星座 | 獅子座 |
血液型 | AB型 |
好きな天気 | 雨 |
声優 | 東地宏樹(第1作)、最上嗣生(第2作) |
外見
長い赤髪に無精鬚を生やした強面で、かなりの男前。
顔の右半分を変装機能を有した仮面で覆っており、口には煙草を咥えていることが多い。
性格
実力・容姿とも一流だが、性格は聖職者に有るまじき鬼畜っぷり。
もはやフリーダムの域を超えて性格が破綻しており、口調は非常に乱暴で命令系、そこらじゅうで借金をこさえてくる上に、その借金が返しきれなくなるとすべて教団やアレンに擦り付けて逃亡する。
おまけに女たらしで、各地で愛人を作っているらしく、大抵の借金は各地の知人や愛人から借りた生活費らしい。 ついには敵であるジャスデビ兄弟にまで借金を押しつける当たり、相当アレである……。
アレンの事は『アレン』もしくは『バカ弟子』と呼んでこき使っており、扱いこそぞんざいだが、それなりに愛着を持って接している模様。
能力
イノセンス「断罪者(ジャッジメント)」
大型拳銃の形状をした装備型イノセンス。
銃身が自動式、機構部分が回転式という奇抜な構造をしている。
撃ち出された弾丸は、たとえ外れても自動的に相手を追尾して必ず的中する。
弾丸が的中する際に、女性の肉体をかたどった十字架の紋章が的中箇所に浮かび上がる。
聖母ノ柩(グレイブ・オブ・マリア)
寄生型イノセンスの適合者である女性。
すでに死んで遺体となっているのだが、クロスは特例としてこの女性の体を禁術によって操作している。
普段は真っ黒な柩の中に封じられており、クロスの術式で目覚める。顔のほとんどを黒い布で覆い、漆黒のドレスをまとった妖艶な佇まいをしている。また顔の中央には翅を広げた蝶のような装飾がある。
音波系の適合者で、その歌声を通じて相手の脳を直接支配する。これにより相手の視覚をだましたり、運動能力を奪うといったことが可能となる。
※それを利用して自身の身体を無理矢理動かす事も可能な模様。
『14番目』との関連性(※ネタバレ注意)
クロス自身、「教団(アソコ)が嫌い」と公言してはばからず、まともに報告も挙げてこないため、教団本部もクロスの居場所を特定できないことが多々。実際、江戸へと繋がる旅はイエーガー元帥の襲撃に端を発した「クロス元帥捜索作戦」に由来する。
クロスが各地を遍歴していた理由の一部に、14番目との関連をにおわせる節が多々存在し、教団と千年伯爵との戦争の内部事情を探っていたような部分も見られる。
なによりアレンの養父であるマナ・ウォーカーの内部事情に精通した情報を保持しており、マナと14番目が兄弟であったことや、アレンが14番目の憑依体であることもすべて把握していたなど、かなり核心に近い部分まで調べ終えていたようである。
結果、アポクリフォスによって断罪者で撃たれ、致死量の出血とともに忽然と姿を消すこととなる。
なおアレンに向けて遺言ともとれる伝言をティムキャンピーに残したが、アレンは「死んでも死にませんよ」と、クロスの生存を信じている。
関連イラスト